大河ドラマ「花燃ゆ」 第20回 松陰、復活! 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/17 23:00
場面は敬親臨席の御前会議から。ポンコツ玄瑞の説得力皆無な大言壮語をなぜか採用した周布さんは、説得力に富んだ「航海遠略策」を廃して藩是を破約攘夷に転換します。もう、「え、何で?」って感じです。「今さら何を言われるか!」と反論する長井以上に、全くもって意味不明です。

ドラマはスタッフが無能ぞろいなのか、異常に造りが雑なのでこんなことになっているわけですが、残念な出来の脚本はいささかマシだったようで、ノベライズには多少まともなことが書かれています。

久光が藩兵を率いて上洛。彼や慶喜春嶽ら公武合体派の発言力が強くなった。が、同じく公武合体を掲げる「航海遠略策」は穏健な内容だったので、影響力を失っていた、と。この説明もかなり大ざっぱではあるものの、これすらすっ飛ばしていきなり「破約攘夷ね!」って……。今年のスタッフは、幕末物に向いてないんじゃね?

周布「今こそ破約攘夷を掲げ、広く諸藩に呼びかけて異国に立ち向かうときなのでございます」

ポンコツらの大活躍により、長州だけが孤立することになる大間違い方針「攘夷」が採用されてしまいます。あ~あ。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第19回 女たち、手を組む 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/10 21:46
「女たち、手を組む」ですか。見たいという気持ちを全く喚起しない、最悪のセンス。亀太郎の長井暗殺未遂によって藩政が変わるというターニングポイントを描くのではなく、亀太郎の死をエサにして女たちが「文さま」を中心に結束していくという、実にくだらない話でした。玄瑞はウザいし、この時期長州だけが正しいかのような描き方だし、つまらないだけでなくストレスがたまります。

早く禁門の変でポンコツが消えてくれないかなー。会津と薩摩と幕府を応援したい気持ちが溢れてきました

文久2年(1862年)、輸出増からの品不足による物価高を嘆く杉家の女たち。世相を描くとは、このドラマにしては非常に珍しいことです。そこから、本来なら今回の主役たる亀太郎につなげ、仕事のために塾生たちが離散した現状をリポート。こういう状況説明的な展開は割とうまいのにねぇ……。

一方、相変わらず汚い声で棒読みのポンコツ玄瑞は、いつの間にか知り合っていた西郷隆盛と下関でミーティング。西郷から久光の上洛を聞かされたポンコツは、それを勝手に倒幕の動きと勘違い。さすが、コイツはとことんポンコツだ。「殿には別のお考えがあるち思いもす」と、ポンコツと視聴者をミスリードする西郷もひどいけど。

この時期の久光はガッチガチの佐幕公武合体派。ポンコツとは正反対の考えの持ち主なんですが。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第18回 龍馬!登場 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/05 23:27
遅ればせながらこの第18回を見て確信しました。「これは凄いドラマになる!」と。

2011年の「江」以下の大河など作れるはずがないと思っていたのに、「花燃ゆ」は江と同等あるいはそれ以下のシロモロになりつつあります。まさか「江」以下の大河の誕生をリアルタイムで目撃することになろうとは、長生きしてみるものです。

もうこんなクソドラマを見るのは時間の無駄なのですが、こんなドラマが作られてしまったことを後世に伝え、戒めとせねばなりません。などとイカれた使命感に燃えているかのようなことを書き殴ってみましたが、単にこの駄文を連ねた感想が割と人気コンテンツだったりするため止めるに止められないというだけだったりします。

安政7年(1860年)2月。百合之助梅太郎はテロリストのキ○ガ○松陰に連座して登城禁止で障子張りに精を出します。キ○ガ○は井伊直弼の方針に何の変更も促さなかった薄っぺらい政権批判をしただけで自己満足して死んでしまったのでいいのでしょうが、残された家族はいい迷惑です。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第17回 松陰、最後の言葉 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/26 22:50
これまで16回にわたって思想面は掘り下げず、松陰の奇行をうすっぺらく描いてきましたが、いよいよ駆除死罪になるイベント回。が、ヒロインが松陰のことなどすっかり忘れて前原一誠の復帰に奔走するという、実に実に本当にどうでもいいエピを併走させたため、とんでもなくつまらない回になってしまいました。松陰の遺体引き取り役の利助は萩でのんびりおにぎりたべてるし、何この変なドラマ。ここまでつまらないと、逆に笑ってしまいます。

安政6年(1859年)10月26日、伝馬町。雲浜との関与を疑われて収監中の松陰は、中途半端にヒゲが生えました。萩を出発したのが5カ月前の5月25日、伝馬町の牢に入れられたのが4カ月前(ナレによると)。4カ月前からにしても、伸びがイマイチ?

このドラマの松陰にはヒゲが生えるということから、いつもツルリとしていた野山獄ではやはり毎日ヒゲを剃っていたことも判明しました。刃物も自由に使える野山獄のフリーダムっぷり、ぱねぇ!

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第16回 最後の食卓 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/19 22:07
今回のタイトルは、もともと「家族の肖像」だったのですが、なぜか「最後の食卓」に変更され、さらにノベライズには存在する「最後の夕餉シーン」をカットするという、松陰並にイカれた演出&編集で笑わせてくれます。もう、今年は何から何までホントにダメダメだな。完全に腐ってます。

で、本編スタート。文がぼけっとしていると、ポンコツ玄瑞が帰還。が、夫の疲労など意に介することなく、本探しを要求します。

文「兄上を元の姿に戻す本がきっとあるはずです」

「元の姿」というか、正確には「正気に戻す」でしょう。無理ですけど。

ノベライズには、ここで野山獄で狂気を炸裂させイカれた熱いトークを展開するも誰にも相手にされないキ○ガ○の様子と、そのキ○ガ○に寄り添う久子の場面があるのですが、ドラマではカット。文のどうでもいい役立たずな長広舌シーンよりは意味があると思うのですが。

そんなキ○ガ○に、江戸から召喚状が届きます。それを聞いた文は、早速いつものように役に立たない行動を開始しょうとします。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第15回 塾を守れ! 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/12 21:36
今回は、松陰の「僕の言う通りにしてくれないから絶交だからね!」という、実に幼稚なメールで笑わせてくれます。引きこもっているとロクな人間になりません。心ある人は、このダメ人間を通して社会に出ることの大切さを再認識することでしょう。

安政6年(1859年)1月。営業を再開したFumizon、早速野山獄におにぎりやきんぴらを配送。が、松陰はお勉強に集中。

松陰「僕は信じています。真心を尽くせば必ず伝わる」

ふむ、「長州など一度滅びればええんです」という、自分だけが正しくてその主張を通すためなら周りがどうなろうと知ったことかというのが真心ですか? まぁ、引きこもって勉強ばかりしてたら頭がおかしくなっても仕方がありません。

こうしてますます頭がおかしくなったキ○ガ○松陰から江戸へ、テロのお誘いメールが届きます。

晋作「間部1人殺したところで何もならん」
キ○ガ○師匠と違って、弟子はまともな判断力を残しているようです。引きこもってないで社会に出ることの重要性を思い知らされます。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第14回 さらば青春 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/05 21:32
今回は、単なるテロリストに成り下がった松陰をまたもや甘やかし、「ちょっと頭冷やそうか?」とばかりにパラダイスプリズン野山獄に入れて差し上げるというお話。確信犯の気持ち悪さが堪能できます。文さまは基本的にウロウロしているだけで何の役にも立っていないため、むしろ好印象です。

安政5年(1858年)8月、江戸で活動している入江九一からメール。孝明天皇の勅諚が水戸に下されたことを知らせてきました。「密勅」が下されたことのみならず、その内容まで知っているとは、極秘事項となっている特殊な交渉術を使ったに相違ありません。

こうして、いよいよ安政の大獄スタートです! 狭い視野でガタガタ言ってるだけのテロリストどもを張り切って獄りましょう!

というわけで、早速雲浜が捕縛されます。きたろうが演っているせいか、妙に浅薄な小物臭がするので、ちっとも残念じゃありません。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第13回 コレラと爆弾 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/03/29 22:39
今回は、萩にコレラが流行。ここは伊之助の出番かと思いきや(思ってないけど)、なぜか文さまがウロウロするだけという展開。もちろん、文さまの登場シーンは全て不要でしたが。で、あらためて今回の話を振り返ってみると、驚いたことに何も進展していないという事実に戦慄します。

安政5年(1858年)。我らがヒロイン文さまは数え16歳(満14、15歳)、ポンコツ玄瑞は19歳(17、18歳)。まだ中学生と高校生ですね。

塾にはボマーとして名高い小野為八がメンバー入り。小田村家では久米二郎(楫取道明)が誕生といった変化あり。

そんなこととは関係なく、萩をうろついていた文は、迷子を見つけてまた他人の事情に首を突っ込みます。そこで「偶然」新メンバーの為八と出会い、彼の「父のところかも」という根拠不明な予感に導かれて山根文季の屋敷を訪れる一行。すると、為八の予感はなぜか的中しており、迷子のママが入院中。何とコロリに罹っているというではありませんか。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第12回 戻れないふたり 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/03/22 22:23
今回は、「死を覚悟してるから先に別れておく」というありがちな話を棒読みでモタモタ繰り広げてる間に、松陰はテロリスト化、ひこにゃんは大獄準備完了というお話。さらにまとめると、「大した内容はなかった」って感じです。

安政4年(1857年)12月5日、文とポンコツ玄瑞が婚礼を挙行。花嫁衣装を着たヒロインに一同ポカンという、お約束的なシーンを挟みつつ無礼講へ突入。周布は早速酔っぱらい化。他に周布らしいところは描けないのでしょうか。

和気あいあいな婚礼も、春風ちゃんの一言で急変。

高杉「文は不美人じゃから嫁には欲しゅうない」

凍り付く一同。周布がとどめを刺して再びフローズン。必至にフォローする利助は、あろうことか未来の嫁を不美人呼ばわり。

文「実家に帰らしていただきます!」

まぁ、ヤバい空気を文の背中で表現したり、ここのコメディー演出はなかなか面白かった。ちなみに、ノベライズはもっと多くのセリフがあるのですが、大幅にカットされています。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第11回 突然の恋 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/03/15 22:39
今回は、目的のためなら善人面して何度でも裏切る伊之助の謀略成功と、文の唯一知られたエピすら踏みにじり、もはや「マジで主人公文じゃなくていいじゃん」という思いを新たにした文の縁談エピを、これ以上ないというくらいつまらなく描く中弛み満載でまとめたお話。スゲー、ビックリするくらいつまらん。大河スタッフの中に、誰も「この脚本でいいの?」って思う人いなかったの? 自分たちが面白いモノを作ってるのかどうか、分からないわけないよね?

安政4年(1857年)11月、文之進から正式に松下村塾を継承します。すると、唐突に「女大学」の講義が開催され、女性が集まったからにはガールズトークに突入。講義が「女大学」だったので、当然のように「嫁入り」がトークのテーマになります。

すみ「心ときめくような出会いがしとうございます」

はぁ? お前、この時代に自由恋愛で結婚できると思ってんの? 嫁入りにトキメキとか、何言っちゃってんの? この時代の女性が、「出会い」なんて期待しなかったと思うけどなぁ。

松下村塾では、稔麿からのメールで議論沸騰。通商条約を認める認めないと、勝手に議論。あー、選挙権もないお子ちゃまたちの政治談義。イタイタしくて見てらんない。

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