大河ドラマ「八重の桜」 第20回 開戦!鳥羽伏見 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/05/19 21:36
慶応3年(1867年)12月。大坂に下るという慶喜に会津藩士が激高。慶喜に対して、直答どころか話しかけちゃったりしてます。

世が世なら、会津藩士は陪臣。会話するどころか、お目見えすらできなかったのでは。慶喜が大政を奉還して制度があらたまっても、精神面まではなかなか切り替わらないはず。今までお目通りすら叶わなかったレベルの人に、話しかけるどころか感情をぶつけるようなことができたかどうか。まぁ、俺たちの慶喜さんはナメられてたからOKだったかも。

「余に考えがあってのこと」という慶喜にその策を尋ねると、

慶喜「秘策ゆえ、今は語れぬ

と。結局、俺たちの慶喜さんの秘策って何だったのでしょう。まぁ、あの時点だと年単位で時間を稼いで幕府側の兵制・軍備改革を進めるのが最も手堅い戦略だったはずですが。

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大河ドラマ「八重の桜」 第19回 慶喜の誤算 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/05/12 20:51
慶応3年(1867年)10月4日、大政奉還に大混乱の会津藩邸。

前回容保に決意を伝えた慶喜は、10月14日に大政奉還を奏上し、翌15日に勅許されます。倒幕の名目が失われ落胆する岩倉ですが、西郷大久保は全く意に介さず。まぁ、コイツらは幕府側を激発させるために江戸でもいろいろやらかしますしね。

会津では、山本家が大政奉還ミーティング。会津にも及んできた不穏な空気をうまく表現しています。「関白」や「五摂家」を質問していたどこかのバカ姫と違って、「大政奉還」は当時の人にとってもなじみのない概念ですから、八重が質問しても不自然ではないでしょう。

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大河ドラマ「八重の桜」 第18回 尚之助との旅 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/05/05 21:30
今回もまた、タイトルが変更されています。ノベライズでは「倒幕のたくらみ」だったのですが……。この回はノベライズを読んだときから違和感があって、「会津だけじゃなくて二本松も出せ」という何者かの意図を感じさせる気持ち悪さがあります。二本松少年隊の悲劇も嫌いではないのですが、たいした必然性もなく八重&尚之助と交流させる無理矢理感が受け付けません。

今回のタイトルも、ノベライズの「倒幕のたくらみ」の方が妥当に感じます。八重と尚之助の旅行ってそんなに重要?

で、物語は慶応3年(1867年)秋。白河街道ぶらり旅に出た八重と尚之助。大まかなルートは以下の通り。

八重&尚之助ぶらり旅

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大河ドラマ「八重の桜」 第17回 長崎からの贈り物 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/04/28 21:39
ノベライズでは「暗雲迫る」というタイトルだった第17回。孝明天皇の崩御で都の風向きが変わったところではなく、八重がスペンサー銃をゲットしたところにフォーカスしたタイトルになりました。

長崎出張となった覚馬修理。まずは精得館(後の長崎大医学部)のボードウィンによる眼科検診。ここであらためて失明宣告。大河内教授都の目医者の見立ては正しかった!

しょんぼり覚馬の下へ、実にタイミングよく帝崩御のお知らせ到着。こうしてはいられないと、早速向かったのはグラバー邸。長崎といえば、グラバー邸観光は外せません。そこで武器商人グラバーと同席しているのは長州の伊藤俊輔(博文)&薩摩の村田新八。ノベライズにもちゃんと出てくる2人ですが、オープニングのクレジットもなく、劇中も後ろ姿のみ。前回に引き続き、「龍馬メソッド」再びです。

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大河ドラマ「八重の桜」 第16回 遠ざかる背中 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/04/21 20:39
慶応2年(1866年)8月8日、会津で大火事「孫右衛門焼け」(史実)発生。行方不明のみねたちを探す八重。一方、土蔵でみねを発見した尚之助は八重を追い、八重に引かれそうになった大八車を身を挺して救います。

この火事で山本家の絆再認識、めでたしめでたし、と。

都では、「勝負が決するまでは一歩も引かぬ。命を惜しまぬ者は、余と共に出陣せよ!」「やっぱやめた」の慶喜にいきり立つ佐川さん。宗家を「食わせ者」呼ばわりです。

二条城では、俺たちの慶喜さんが春嶽勝海舟と会談。安房守(勝)に和議の使者として長州に行くよう要請します。慶喜が将軍に就任していない点を突く春嶽&勝の下りはこのシーンの見所です。

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大河ドラマ「八重の桜」 第15回 薩長の密約 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/04/14 21:15
1865年7月20日、ニイジマジョーがボストンに到着。

船員(アメリカ人?)の「君の新天地だ」は、前回ラストの秋月の「蝦夷地がわしの新天地だ」と対応している気がします。

余談ながら、オダギリジョーが日本を離れるときの衣装が、新島襄がそのときに着ていた衣装を再現していたことを後で知りました。新島襄の写真とオダギリジョー出国時の場面を見比べてみると、その再現度に感心させられます。

そして場面は日本の御所。朝議に出てこない二条斉敬にイラつく慶喜、辞任をもって脅迫し、ようやく第二次長州征伐の勅が下ります(慶応元年、1865年9月21日)。見ている私が慣れたからか、小泉孝太郎がうまくなったのか、ルックスとインチキくさいところ以外も慶喜っぽくなってきました。

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大河ドラマ「八重の桜」 第14回 新しい日々へ 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/04/07 21:24
元治2年(1865年)春。「川崎八重」、結婚。秋月家から山本家に戻り、祝宴スタート。北村有起哉は声がいいので高砂も決まります。

余計なことを言い出すうるさ型の親族を引き離すため、酒を勧める権八と尚之助。で、酔いつぶれた夫をひょいと担ぐ花嫁。さすが、米俵を担げる力持ちです。

新居は角場の二階。そこには京の覚馬からのメール&紅&『新砲二種』。こんなときでも砲術書とは、覚馬らしいというか八重&川崎向けというべきか。

そのころ覚馬は、眼科検診。主治医は病理学者から眼科に転向した大河内教授。診断は、白そこい(白内障)。ということで、覚馬の失明の原因は、本ドラマでは目の負傷が元と思われる(断定ではない)白内障という、怪我説/白内障説の折衷案となりました。

失明告知に絶望する覚馬。立ち直るのは少し先のことになります。

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大河ドラマ「八重の桜」 第13回 鉄砲と花嫁 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/03/31 21:20
今回でノベライズ第1巻、第1クール分が終了です。ちなみに、ノベライズでは「未来への決断」だったタイトルは、「鉄砲と花嫁」に変更されています。

元治元年(1864年)8月、上洛した佐川は7年ぶりに容保に目通りがかないます。佐川が率いてきた隊には、「別撰組」の名が与えられます。周囲に「いい名だ」と称賛されていましたが、私には何がいいのかさっぱり……。なお、別撰組は鳥羽・伏見の戦いにも参加しますが、鉄砲を持たない刀槍部隊なので活躍はできませんでした。

禁門の変に間に合わなかった佐川、長州征伐に向けて気合いが入りますが、動きのない幕府にいらだちます。そこに広沢が駆け込んできて、馬関戦争(下関戦争)の勃発を知らせます。長州が英仏蘭米の四カ国艦隊にボコられた戦いです。これで長州もようやく攘夷から開国勤王へ。とはいえ、攘夷攘夷と騒ぐ一方で、この1年以上前に長州ファイブがヨーロッパ留学に出発しているなど、現実的な路線も取っているところが長州。

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大河ドラマ「八重の桜」 第12回 蛤御門の戦い 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/03/24 21:17
元治元年(1864年)7月、いよいよ禁門の変(蛤御門の変)&どんどん焼けです。

18日の長州掃討の勅に対し、挙兵した長州。伏見、嵯峨、天王山に布陣する長州勢。これを迎え撃つべく在京諸藩にも出兵の命が下されます。伏見の福原越後を主力とみた田中土佐の差配に、引っかかりを感じる覚馬

会津では、覚馬からのメールに権八が苦悩中。八重と川崎先生が夫婦になることで、八重の婿として川崎先生を会津藩士とし、新式銃製造の上申も通りやすくなる、と。

ドラマではこれでよいとして、実際のところこれで通用するものなのか。山本家に男子いなければ、八重の婿が山本家の家督として藩士になることもできそうですが、山本家には嫡子覚馬が健在で三郎もおり、八重は嫁に「出るべき」存在。尚之助と結婚しても、単に山本家から離れて出石藩脱藩浪人川崎家の嫁になる、つまり八重もまた会津の人間ではなくなるだけなのでは……。

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大河ドラマ「八重の桜」 第11回 守護職を討て! 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/03/17 21:07
今回のテーマは、禁門の変(蛤御門の変)に向けて緊迫する長州周辺と、イマイチ目立っていなかった三郎のキャラ立ち。工藤ジュニアということで色眼鏡で見ていましたが、若者役を好演。文句なしです。

前回、佐川が別働隊を編成することになり、それに志願を希望する三郎。が、権八に歳を理由に反対されます。「日新館の仲間も志願している」という反論に、「お母さんが叱るときの口癖」第1位(トリビアの泉調べ)で却下する権八はオカンか。

一方の京では、歴史イベントが発生。元治元年(1864年)7月11日、白馬の象山が「皇国忠義士」を称する連中に切られます。象山暗殺犯といえば、「人斬り彦斎」河上彦斎。彼は「人斬り抜刀斎」緋村剣心のモデルとしても有名ですね。ドラマでは、河上彦斎はキャスティングされておらず、無名の暗殺者集団という扱いで終わってしまいましたが。

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