大河ドラマ「八重の桜」 第40回 妻のはったり 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/10/06 20:39
今回もまた、ドラマとしては大して面白みのないまったりした展開。民権運動の高まりを背景に、同志社のどうでもいいグダグダエピソードが展開します。同志社がどうのということではなく、A大学だろうがB大学だろうが、自分の出身校でもない大学の校長が困ってた話に興味あります?

明治11年(1878年)7月、府県会の設置決定。というタイミングで、外務省からニイジマジョーに、同志社英学校を廃校にするというメールが届きます。外務卿の寺島宗則に直談判するジョーですが、取り付くしまもありません。さてどうなるのやらと思ったら、後に「廃校は回避された」というセリフであっさりスルー。寺島との会見シーン必要??

明治12年(1879年)3月、悠々自適の楽隠居をキメてる覚馬の下に、府県議会議員当選のお知らせ。3月30日の第一回京都府議会では、初代議長に選出されて槇村イライラ。槇村のイライラっぷりがオーバーアクト過ぎね?という以外、特に感想もない展開です。単に年表を映像化してるだけですしねぇ。

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大河ドラマ「八重の桜」 第39回 私たちの子ども 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/09/29 21:03
今回は面白くありませんでした。八重に反発する生徒。だが、八重の献身的な看病で生徒は心を開き分かり合う。あまりにも使い古された安っすい展開。

しかも、生徒の父は会津戦争時に八重に殺されていた! 自分の罪に心を痛める八重。さらに八重を憎悪する生徒。しかし、八重もまた会津戦争で肉親を奪われた犠牲者であり、会津戦争では双方が傷ついたのだ……と。これまた陳腐な話ですねぇ。特に、八重は薩摩出身者を冷遇して自宅にも招かなかったという逸話と、薩摩もんのリツを自宅で看病するドラマのギャップが気持ち悪い。話のありきたりさと八重の美化っぷりが鼻についた40分でした。

明治10年(1877年)9月、西南戦争終結。平和になったかと思ったら、女学校では徳富初子らとアリス・スタークウェザー先生がバトル。女性が寝具をどうのとか、ああ、異文化摩擦ってやつですね。自分のやり方を相手に押し付けようとする限り、絶対に解決不能な問題ですなぁ。まぁ勝手に揉めててください、って感じです。

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大河ドラマ「八重の桜」 第38回 西南戦争 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/09/22 23:08
明治10年(1877年)2月、今出川のおニュー校舎を訪れるニイジマジョー&八重覚馬西郷から譲り受けた薩摩藩邸跡地ですね。仮校舎だった旧高松保実邸跡地から、いよいよ同志社の本当の発祥の地にやってきた瞬間でした。

そこに、西郷挙兵の知らせを持って駆け込んできた徳富蘇峰。という実に作為的な流れで、たった1回だけの西南戦争編スタート。

西郷挙兵の報に衝撃を受けたのは、覚馬さん。

覚馬「九州全土が戦場になる」

お馬鹿さんの西郷軍は熊本城攻略に妙にこだわる愚行・愚策で消耗しちゃったので、主戦場はほぼ熊本だけですんじゃいましたけどね。まー結果論ですが。逆に、西郷軍の不幸は、熊本城には谷干城、樺山資紀、児玉源太郎、川上操六、奥保鞏などなど、名将が山盛りだったことでしょうか。彼らがいなければ、熊本城は西郷軍の目論見通りあっさり落ちていたのかもしれません。

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大河ドラマ「八重の桜」 第37回 過激な転校生 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/09/15 21:51
今回も、割と書くことがなくて困りました。小崎弘道や海老名弾正(喜三郎)らの登場で同志社的、日本キリスト教史的には重要な回ではありますが、私は同志社にもキリスト教にも興味ないですしねぇ。あ、海老名弾正って私の故郷前橋で前橋教会を創立した人か。ちょっと親近感。ドラマでは、「いやなら出てけよゴルァ」なウザキャラでしたが。

明治9年(1876年)1月、新婚初日。プリーズ・コール・ミー・ジョーってことで、「八重さん」「ジョー」で呼び合うことに。これとニイジマジョーのレディーファーストな行動が物議を醸したことは、あまりにも有名ですね。ま、レディーファーストってのは女性を盾にして自分の身を守るために始まった風習なわけですが。

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大河ドラマ「八重の桜」 第36回 同志の誓い 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/09/08 21:15
明治8年(1875年)10月、八重とニイジマジョーの仲人を快く引き受けた槇村の指示により、八重女紅場解雇。

案の定、直談判に来た八重に、建前として自分は耶蘇にならんと宣言せよという槇村。

槇村「大事なんは心やろ? わしゃそこまで奪わん。外面だけ取り繕ってくれりゃたらええんじゃ」

個人的には、槇村のセリフに賛成なんですよねぇ。要は踏み絵と同じ構図ですが、外面を繕って信仰を守ればいいじゃん、と思っちゃうわけです。大事なのは心でしょ?と。そうは思えないのが信仰なのかもしれませんね。信仰を持たない私には分かりません。

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大河ドラマ「八重の桜」 第35回 襄のプロポーズ 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/09/01 20:40
明治8年(1875年)夏。前回の直後からスタート。山本家では、八重にプロポーズした件をあっさり発表するジョー。一方の八重は女紅場で斉藤もとい藤田五郎の妻になった時尾と再会。よかったね。

で、時尾と斉藤のなれそめやら大殿久々の登場やらジョーと斉藤意気投合とかとかの後、尚之助の死を知らされる八重。その八重をピクニックに誘うジョー。どこに行くのかと思ったら、三郎戦死の地。

「気配が残っているかもしれない」と、キリスト教の教えに微妙に引っかかりそうな理論を口走りつつ(いいの?)、八重の手を地面に置くジョー。

八重「土は温ったけぇ……」

まぁ、夏ですしね……。

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大河ドラマ「八重の桜」 第34回 帰ってきた男 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/08/25 21:14
明治7年(1874年)11月、ニイジマジョー帰国。翌明治8年(1875年)、ジョーは木戸と会談。ドラマではごっそりカットされていますが、征韓論をめぐって政府を去った西郷らに続き、明治7年には木戸も辞職。

ジョーが木戸と会話していた舞台が明治8年の大阪なのは、木戸を政府に呼び戻すために大久保伊藤が招待した明治8年8月の大阪会議のタイミングだったということでしょう。ここで木戸は参議に復帰を要請され受け入れています。

体調不良な演出もありましたが、木戸が死ぬのは明治10年なのでちょっと先ですね。

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大河ドラマ「八重の桜」 第33回 尚之助との再会 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/08/18 22:12
ノベライズのタイトルは「新しい時を生きよ」。ちょっと抽象的すぎるので、「尚之助との再会」で正解でしょう。前回に比べ、今回は政局面も増えました。まぁ、征韓論を巡る攻防はかなり込み入っており、西郷らの下野までには紆余曲折あるのですがあっさりとまとめていました。

明治6年(1873年)八重が女紅場の舎監になってから1年、ウエットンのイングリッシュレッスンにも出席。英語歴1年にしては流ちょうにドリームを開陳。と最初は思ったのですが、堂々としゃべっているだけで内容はシンプル。1年あれば何とかなるか?

東京では、岩倉大久保 vs. 板垣&江藤が征韓論争。薩長 vs. 土佐、佐賀という図式ですが、西郷が征韓論側なために大久保と西郷の間にもスキが生じます。さあ西南戦争だ、といいたいところですが、それまでには佐賀の乱、萩の乱などの士族の反乱が続きます。江藤新平なんかは、司法卿としての活用より佐賀の乱後のさらし首写真の印象が強いですねぇ。

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大河ドラマ「八重の桜」 第32回 兄の見取り図 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/08/11 19:46
明治4年(1871年)秋、京都の覚馬の屋敷。第1日目から寝過ごす八重、佐久、みね。一方、食事の支度も覚馬の世話も全てパーフェクトにこなす時栄。やることのない山本ウーマンズ。

さらに覚馬の「みなそろって」の一言でうらがスルーされたことにグレるみね。ああ、後に時栄と和解してめでたしめでたし、って展開ですね。

で、八重には『万国公法』を読ませる覚馬。「八重には難しいか?」と挑発する覚馬に「これぐれえ読めます」と答える八重ですが、さすがに外来語や固有名詞はハードルが高すぎて気の毒。ちなみに、八重が読めなかった箇所はノベライズとドラマでちょっと異なります。ドラマでは「日耳曼國」(ドイツ国)で引っかかりましたが、ノベライズでは「伯理璽天徳」で「プレジデント」。覚馬が「国を率いる人のごどだ」と解説しているので大統領のことですね。

また、ドラマで八重が引っかかった箇所の直後には、「羅馬國ノ律法ノ書ニ……」とあったので「ローマ」でまた引っかかったかも。

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大河ドラマ「八重の桜」 第31回 離縁のわけ 感想

カテゴリ:八重の桜
日付:2013/08/04 23:01
「離縁のわけ」。八重と尚之助の離縁はもちろんのこと、梶原と二葉、覚馬とうらの離縁も絡めた「離縁」が語られました。それぞれ、ドラマとしてはそれらしい決着が付いたといえるでしょう。梶原と二葉については、このタイミングでの離縁だったのかどうかよく分かりませんが。

明治4年(1871年)2月。米沢でセールスウーマンをする八重の下に、尚之助からメール。ワクテカしながら封を開く八重。

「其方事 我等都合ニ付キ此度離縁致候 然上ハ 何方江縁付候共 差構無之仍而如件 八重どの」

つまるところ三行半というやつですね。「離縁するから、誰かと縁づいても(再婚しても)構わない」ということです。尚之助が置かれた状況を思えば、八重を巻き込まないようにするためであったことが分かるのですが、八重には尚之助の現状など知るすべもありません。

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