大河ドラマ「八重の桜」 第13回 鉄砲と花嫁 感想

カテゴリ:八重の桜
日時:2013/03/31 21:20

今回でノベライズ第1巻、第1クール分が終了です。ちなみに、ノベライズでは「未来への決断」だったタイトルは、「鉄砲と花嫁」に変更されています。

元治元年(1864年)8月、上洛した佐川は7年ぶりに容保に目通りがかないます。佐川が率いてきた隊には、「別撰組」の名が与えられます。周囲に「いい名だ」と称賛されていましたが、私には何がいいのかさっぱり……。なお、別撰組は鳥羽・伏見の戦いにも参加しますが、鉄砲を持たない刀槍部隊なので活躍はできませんでした。

禁門の変に間に合わなかった佐川、長州征伐に向けて気合いが入りますが、動きのない幕府にいらだちます。そこに広沢が駆け込んできて、馬関戦争(下関戦争)の勃発を知らせます。長州が英仏蘭米の四カ国艦隊にボコられた戦いです。これで長州もようやく攘夷から開国勤王へ。とはいえ、攘夷攘夷と騒ぐ一方で、この1年以上前に長州ファイブがヨーロッパ留学に出発しているなど、現実的な路線も取っているところが長州。 会津では、公用人の任を解かれた神様のような秋月が山本家を家庭訪問。覚馬からの伝言を八重と川崎先生に伝えます。他藩への仕官を含む身の振り方の再考と象山の死とその扱われ方を秋月から聞かされ、動揺しちゃう川崎先生。象山の言葉を思い出しながら涙するなど、相当応えた様子です。

苦悩の川崎先生、元込め式の試作銃にライフリング(螺旋状の溝を掘ること)を実施。スナイドル銃(『八重の桜』に登場しそうな銃まとめ(火縄銃からスペンサー銃まで))を自力で作っちゃいました。禁門の変時に覚馬が目撃した、薩摩藩のエンフィールド銃より進んでます。こりゃたいしたもんだ。

試射成功。で、プロポーズ。

八重「駄目です!

尚之助「私はここで生きたい。八重さんと共に会津で生きたいのです」

このセリフが決め手になって八重は承諾するわけですが、考えてみれば皮肉なセリフです。八重とは離別することになり、戊辰戦争後は斗南藩へ移住することに。川崎先生の願いは何一つかなっていない。にもかかわらず、会津→斗南藩士として殉じるあたりが泣ける。ドラマでは会津戦争時の離別とその後をどう描くのでしょうか。

場面は大坂へ。9月11日、西郷吉之助が海軍奉行の勝海舟を家庭訪問。長州の領地召し上げ案を語る西郷に、諸藩の会議が公論で国を動かす共和政治を説く勝。

勝の説に何か吹っ切れた西郷に対し、明らかに戸惑いの評定を浮かべる勝。モニカ vs. 槍魔栗三助の第1ラウンドは、モニカに軍配か。今回は内容は際どいながらも趣旨としては助言という形だったので緊張感はありませんでした。さてさて、江戸城開城の会見はどう演出するのか、楽しみです。

10月24日、大坂城にて征長総督 徳川慶勝&諸藩による征長ミーティング。ここで西郷が恭順勧告案を提案。で、一戦も交えず陣払いした征長軍に憤る慶喜&容保。江戸からは「京都方」と呼ばれ孤立を深めます。

土佐「我らは一体、何と戦っているのであろう

覚馬たちは、梶原家に集合。ふと出た八重の縁談話に動揺する大蔵。いや、いくら何でも動揺しすぎでは。祝辞を述べる様子も、涙目でとってつけたような言い方でした。ノベライズでは、祝辞を述べるとき「晴れ晴れとした評定をしていた」とあるのですが、そんな感じには見えなかったなぁ。

覚馬もまた、失明の予兆に動揺。前回も書いた通り、覚馬の失明の現任については怪我説、白内障説があるわけですが、次回、覚馬の目について医師の診断が下されます。正直、「え、そういうこと?」って感じです。

最後は再び会津。八重の嫁入り?をめぐるエピソードです。嫁入り行列をしようにも、山本家から出て山本家に戻ってくるのはかっこがつかない。というわけで、頼母のアイデアで秋月家から出発することに。ギリギリまで花嫁の顔を映さないカメラワークでじらしつつ、やっと顔が見えたところでおしまい。予想通りのありきたりな演出でした。

ノベライズ2巻によると、坂本龍馬がほんのちょっとだけ登場するようです。本当にワンシーンだけ。薩長同盟のくだりでちょいと顔を出す程度。近江屋事件についても触れられているのですが、ここはナレで済まされそうな感じです。これは、大物ゲストをちょいと出してテコ入れする布石か……。

ほんのワンシーン、一言セリフだけの坂本龍馬をやってインパクトがある人というと……。

2013年 大河ドラマ「八重の桜」キャスト(配役)
大河ドラマ「八重の桜」 主要人物年齢年表(会津編)
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