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大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第9回 義父の涙

日付:2011/03/06 22:14
今回もまた、変な脚本で勝家が貶められているのが気になったところ。主人公の義父なんだし、もっとカッコ良く描いてあげればよいのに……と思ってしまいます。「この勝家では勝てるわけないよな」感に満ちていて、鬼柴田が気の毒でなりません。

着々と対柴田作戦を進める秀吉に対し、勝家は何をやっているかといえば手芸教室を開催したり、娘たちの顔色を窺うことばかり。今回は大地さんの耐える演技が悪くなかっただけに、残念です。

今のところ、秀吉は悪役(憎まれ役?)なので、何をやってもあしざまに罵られます。市&三姉妹は、秀吉と対立している勝家側の人間ですから、そう見える(描く)のは当然のことでしょう。ここが、特に秀吉と対立する立場になかった(はず)だった第7回以前とは大きく違うところです。

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大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第8回 初めての父

日付:2011/02/27 20:47
再婚相手に心を開かない連れ子たちが、ちょっとしたトラブルで継父(母)の真心を知り家族が一つになる。

まぁ、こんな安っすいドラマがあってもいいでしょう。しかし、時代劇でやる必要は全くありませんね。途中で何度か寝そうになりました。「江が戻らなければ与助が打ち首」ってあたりが、辛うじて時代劇風ってとこでしょうか。というか、コレを入れとけば時代劇になるとでも思ったのかな、脚本家大先生は。

鬼の権六の描き方は、どのシーンもいちいちガッカリさせられます。市&三姉妹の前だけというならともかく、家臣たちの前でも醜態をさらしまくり。これでは賤ヶ岳で前田利家に離反されるのも仕方がない。後半カッコよく見せるための「落としてageる」という安っすい手法がミエミエなのも見苦しい限りです。「みっともない」(by 初)。をを、初と初めて意見が合いました。

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「江~姫たちの戦国~」に見る、理不尽な秀吉嫌悪を考える

日付:2011/02/24 22:45
「江~姫たちの戦国~」で問題なのは、登場人物の心理が不自然な点です。まずは市&三姉妹の「直接的な言動」だけで主要人物に対する感情をまとめてみました。






















人物 コメント 感情
「織田家のため」と宣言して浅井に嫁ぐが、長政が信長を裏切った際に浅井に加担。それを棚に上げて、長政を攻め滅ぼした信長と秀吉を憎悪。
織田を裏切ったため肩身が狭いといいながら信長や織田家家臣に言いたい放題。
一方で浜遊びや香道、乗馬を楽しむなど、極めて恵まれた日々を謳歌。信長と和解した直後に本能寺の変が起こると、その仇を討った秀吉を嫌悪し、何もしなかった勝家に接近。勝家を勝たせるため、「武士の心で嫁ぐ」と宣言。
長政:ラブ
信長:ラブ→長政の仇→ラブ
光秀:信長の仇
秀吉:長政の仇
勝家:秀吉の対抗馬→ラブ?
茶々、初 父を殺した信長を仇として嫌うものの、織田家の庇護で饅頭にも事欠かない極めて恵まれた日々を堪能
光秀は叔父の仇としてやはり憎悪(初)。その仇を討ってくれた秀吉も父の仇として嫌悪。その秀吉に対抗し得る勝家も拒絶。
長政:敬愛
信長:長政の仇
光秀:信長の仇
秀吉:長政の仇
勝家:突然現れたおっさん
会ったこともない信長にあこがれる半面、初対面の秀吉はあからさまに見下しサル呼ばわり。同じく初対面の家康、光秀その他にはまともな対応。
本能寺の変後も光秀に好意を持つ一方で大好きだった信長の仇を討った秀吉を嫌悪。清洲城でも根拠もなく秀吉に不信感を示すなど、無礼な振る舞い多数。
長政:知らない
信長:パパみたい
光秀:好き
秀吉:光秀の仇
勝家:よく分かんないけどパパじゃない

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大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第7回 母の再婚

日付:2011/02/20 22:20
今回は、いろいろ残念。このモヤモヤ感は何でしょう……。まぁ、一言で表現するなら

つまらない

でした。

いまだに秀吉だけを嫌悪する市&三姉妹という不自然さ(小谷城攻めだって信長の命令だし)もウザいのですが、ことさらおねの来城を江の耳に入れ、江が「おねに」会いに行くという流れもわざとらしくて興ざめ。

で、謎の「法師様」つまり三法師と江が出会うというわけですが……。三法師、デカ過ぎ。おねが「3歳」と言っていましたが、あれは数え年。1580年生まれなので、1582年の清洲会議時点では、現代人に分かりやすい満年齢だと2歳。誕生日が来ていなければ1歳です。もっとも、2歳の子に演技は無理ですけどね。

それより、秀吉ファミリーと江がからむシーン。長すぎて退屈でした。「まだこのつまらない会話続けるの?」と思ってしまいました。でも奈良岡さんは良かったですね。この人だけ大河ドラマ演技していて、むしろ浮いてましたが。

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江の大移動(神君伊賀越え-安土城-清洲城)は可能か?

日付:2011/02/14 23:11
本来であれば、明智光秀の三日天下の間は母や姉と伊勢(安濃)津城にいたと思われる江ですが、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第6回 光秀の天下では必要以上に動き回ります。9歳の小娘には大変だったことでしょう。お疲れ様です。

では、江は三日天下の間(第6回の間)にどれだけの距離を移動したのでしょうか。超大雑把に検討してみました。Googleマップを使ったので、以下の距離は現代の道路が前提です。あくまでも距離感や時間感覚をイメージするための参考値程度と考えてください。

まずは、堺で本能寺の変を知ってから伊勢上野城に着くまで。これは、「なぜか」家康に同行しているという条件から、海が見えたシーンあたりまでは有名な神君伊賀越えのルートとイコールであると考えなければなりません。異説もあるので、ここでは『石川忠総留書』ベースで話を進めます。

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大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第6回 光秀の天下

日付:2011/02/13 22:12
毎回毎回、「今度はどんなトンデモ展開をやらかすのか」が気になって、つい見てしまう妙な魔力がこのドラマにはあります。天地人には腹が立って見続けることができなかったのに、江は不思議と怒りは湧いてきません。質の低さでは大差ないと思うんですけどね。本当に、なぜだろう……。

今回も引き続き天正10年(1582年)、本能寺の変の直後から。光秀の謀反を知らされた市&シスターズ。兄の死に愕然とする市、ホストクラブ森閉店を悲しむ初。君たち、何か忘れてないか?信長はともかく、普通は森ブラザーズより先に妹を心配するよな?>初

そして伊勢上野城退去の支度で大わらわの一同。「もしや」と思ったんですが、やはり、やはりやってくれましたよ彼女は! 初の荷物はといえば、やはり菓子です。期待を裏切りません。最初はアノ安いヤンキーみたいな声が耳障りで「出てくるな」と思ったこともありましたが、ここまできたら最後まで突っ走っていただきたい。いいぞ、初!

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大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第5回 本能寺の変

日付:2011/02/06 20:51
まったく期待していなかったのですが、今回は大枠としては良かったと思います。ツッコミどころは多々ありましたが。必要以上に奇をてらった演出に走らず、スタンダードな本能寺(気になる点は多々ありましたが)にしたことが勝因でしょう。

甲冑まで着た兵(雑兵ですが)をバッサバッサと切り捨てる濃姫無双をやらかしたり、超高速スピン敦盛を舞う毒長などに比べたら、姪の幻覚を見るくらいは許容範囲内です。……範囲内?

というわけで、本能寺の変そのものは悪くないです。攻め込まれてから仮面ライダー蘭丸と別れて1人で奥に去る信長までの流れは全く違和感なく、安心して見ることができます。これまでほとんど空気だった蘭丸も良かった。これでホストクラブ森も閉店か……。

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江の家系図

日付:2011/02/04 21:55
当初、「江~姫たちの戦国~」用の系図はこれで十分かな、と思ったのですが、ちょっと時間ができたので新たに作ってみました。豊臣秀勝役も正式に決まって、完子が登場する可能性もグッと高まったわけですし。

というわけで、今回は彼女の子孫に注目してみました。

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大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第4回 本能寺へ

日付:2011/01/30 21:57
特にコレといってツッコミどころはなかったものの、心に残るものもナシ。毎度のことながら、三傑中心の戦国モノってつまらないんですよ。同じことの繰り返しだから。スタンダードを狙うと退屈、変化球にすれば「何じゃコリャ?」。どちらにしても批判される、報われないモチーフです。

江と信長、市と信長の会話シーンも、特に目新しいセリフがあるわけでもなく、淡々と過ぎ去ったという感じです。あまりにも淡々としていたから、あれほど信長を憎んでいた市が、あの程度の会話で信長シンパに転向した心の動きが追えませんでした。え? 何急に信長に目をウルウルさせてんの? って感じです。

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大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第3回 信長の秘密

日付:2011/01/23 21:53
どーにも、特筆することがなかった第3回。いまだ諸説入り乱れる築山殿事件をネタに、江が戦国時代の著名人にインタビューして回る、民放の安い歴史バラエティー番組みたいな展開です。

「なぜか」上野城に挨拶に来ていた光秀をはじめ、「なぜか」信長が引き合わせまくったフロイス、利休、おね(秀吉正室)など、江とのからめ方が強引というかご都合主義というか不自然というか、とにかくドラマというより人物を登場させることが目的のような展開には失笑せざるを得ません。

まぁ、築山殿(家康正室)事件のように定説がなく意見が分かれている出来事を、さまざまな人物に語らせて諸説を紹介する、という手法自体は悪くないと思います。脚本と演出が骨子を十分に活かせるレベルに達していなかったのは残念でした。

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