大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第4回 本能寺へ

日時:2011/01/30 21:57

特にコレといってツッコミどころはなかったものの、心に残るものもナシ。毎度のことながら、三傑中心の戦国モノってつまらないんですよ。同じことの繰り返しだから。スタンダードを狙うと退屈、変化球にすれば「何じゃコリャ?」。どちらにしても批判される、報われないモチーフです。

江と信長、市と信長の会話シーンも、特に目新しいセリフがあるわけでもなく、淡々と過ぎ去ったという感じです。あまりにも淡々としていたから、あれほど信長を憎んでいた市が、あの程度の会話で信長シンパに転向した心の動きが追えませんでした。え? 何急に信長に目をウルウルさせてんの? って感じです。 さて、今回は天正9年(西暦1581年)。三姉妹は12、11、8歳になりました。そうは見えなくても、そうなんです。

今回もまた、特に必然性もなく新キャラ細川たま(ガラシャ)登場。当時の三姉妹のポジションなら、そりゃ戦国有名人と会う可能性もあったでしょうが、脚本が陳腐なせいか、無理やり感があります。

で、市&三姉妹とたまの会話シーンでちらりと映った子ども。年齢からすると、たまの(言い換えると細川忠興の)子、蝶(前野長重室)と忠隆かな。細かい演出でしたね。

馬揃えのシーンは、人数が少なくて迫力はいまひとつ。エキストラ増員はともかく、CGで水増しできなかったものか。初は相変わらずお菓子をポテチ食い。その食べ方どうにかならんのか、とツッコミたくなります。あれもキャラ付けでしょうか。三姉妹をまとめると、

茶々:長女らしい落ち着きがあると見せかけて、すぐに刃物を突きつける武闘派
初:食べ物とイケメンに異常な執着を見せる快楽主義者
江:己の信じるまま、質問と意見を浴びせかける江ingマイウェイ
※初のキャラは柴宮伊予さんのコメントに基づき変更(2011/1/31)

江はこれからも、光秀になぜ謀反したのかと問いただし、秀吉になぜ唐入りするのかとなじり、三成になぜ柿を食わないのかと詰問するのでしょう。相手するの面倒くさそう。みんな、信長のように面白がって相手してくれればいいのですが。

信長登場の場面では、ちゃんと弥助(黒人)もいましたね。いただけですが。

光秀謀反への流れが、単に「苛められたから」的な安っぽさなのがドラマとしては気になります(一応、光秀単独犯説でも理由は百家争鳴状態)。が、本能寺後のグダグダっぷりを考えると、謀反は本当に計画性のない突発的な行動と考えた方が自然なので、掘り下げなくてもいいのかもしれません。

さて、次回はどんな本能寺になるんでしょうか。「本能寺の変」なのか、「変な本能寺」なのか。楽しみというか、楽しみじゃないというか……。

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
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