大河ドラマ「八重の桜」 第33回 尚之助との再会 感想

カテゴリ:八重の桜
日時:2013/08/18 22:12

ノベライズのタイトルは「新しい時を生きよ」。ちょっと抽象的すぎるので、「尚之助との再会」で正解でしょう。前回に比べ、今回は政局面も増えました。まぁ、征韓論を巡る攻防はかなり込み入っており、西郷らの下野までには紆余曲折あるのですがあっさりとまとめていました。

明治6年(1873年)八重が女紅場の舎監になってから1年、ウエットンのイングリッシュレッスンにも出席。英語歴1年にしては流ちょうにドリームを開陳。と最初は思ったのですが、堂々としゃべっているだけで内容はシンプル。1年あれば何とかなるか?

東京では、岩倉大久保 vs. 板垣&江藤が征韓論争。薩長 vs. 土佐、佐賀という図式ですが、西郷が征韓論側なために大久保と西郷の間にもスキが生じます。さあ西南戦争だ、といいたいところですが、それまでには佐賀の乱、萩の乱などの士族の反乱が続きます。江藤新平なんかは、司法卿としての活用より佐賀の乱後のさらし首写真の印象が強いですねぇ。 女紅場は財政難で生徒の間でも危機感が蔓延。八重はこの現状を直訴するため槇村の執務室に乗り込みます。槇村が逃亡すると自宅まで押し掛けて陳情し、増額を認めさせます。このあたりは八重らしい話です。

太政官では征韓論を巡る攻防が続きます。久々の登場となるミラクル三条ですが、江藤に詰め寄られて心労による人事不省に。そこで江藤は小野組の訴えを利用して、槇村を拘束。

江藤「日本は、法治国家に変わったと教えちゃる」

小野組が訴えている以上、確かに法に則った処置でしょうが、それを薩長へのゆさぶりに使うのは法治国家としてどうよ?>(ドラマの)江藤くん

東京に連行された槇村を救うべく、東京にやってきた覚馬&八重。槇村との面会後、木戸邸を訪問する覚馬&八重。そこの岩倉も登場。

木戸「江藤のやっとることは、法にかこつけた長州の排除じゃ」

覚馬「藩を自分たちで壊しておきながら、未だ薩長だ佐賀だと拘られるとは、いささか滑稽」

をを、覚馬さん正論!

明治6年10月22日。あくまでも征韓論を抑えるかまえの大久保&岩倉に激高した西郷、板垣、江藤、参議を辞職します。なお、ノベライズによるとこの場面には副島種臣もいたもよう。確かに副島もいなきゃおかしいでしょうが、ドラマでは気付かなかったなぁ。

勝海舟から尚之助の消息を聞いた八重は、尚之助に会いに行きます。

八重「待ってるから(中略)……旦那様」

まぁ、君にはニイジマジョーがいるわけだが。

そのジョーは次回帰国。予告では、ジョーと八重の初対面の場面(井戸端に腰掛けていた八重をジョーが見る)も再現するようですね。