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諱呼びについて――私流、大河ドラマの楽しみ方?

カテゴリ:資料&ネタ
日付:2015/09/30 22:17
大河ドラマは、以前から「諱呼び」が批判の対象となっていました。「諱(いみな)」とは、「信長」「秀吉」「家康」などの個人名のこと。嵯峨源氏などごく一部の例外を除き、漢字2文字で構成されています。

「本名を知られてはいけない」「本名を呼ばれると呪術をかけられてしまう」といった言霊的・呪術的な思想から始まり、諱で呼ぶのは大変無礼なこととされてきました。目下の者が目上の者を諱で呼ぶなど言語道断。面罵するに等しい行為で、敬称を付けてもアウトです。秀吉が「信長様」などと呼ぼうものなら、その場でなますにされていたことでしょう。

『軍師官兵衛』で、秀吉に心酔した黒田官兵衛が「秀吉様秀吉様」と連呼していたのは非常に頭が悪そうでした。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第39回 新しい日本人 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/09/27 22:30
えっと……何が「新しい日本人」? タイトルの意味は皆目見当もつきませんが、特に盛り上がりのない奥御殿終了、家族水入らずの楫取家に水を差す美和さま、死亡フラグが立った寿をないがしろにしてイチャイチャする美和とモトピコという惨状が繰り広げられ、結局何だったんだという思いだけが残りました。まあ平常運転ですね。

明治4年(1871年)、病が篤くなった毛利敬親のため、治癒祈祷開催。すかさず、「大殿は美和の畑の野菜しか食べない」などと美和さまの偉大さをブッコんできます。あのガーデニングレベルの畑が大殿の生命線とはまた、心もとない。

謎の美和依存症に陥った大殿を見舞う美和さま。長いトークを繰り広げますが、大河ではありがちな、「自分の思うように生きろ」的エールを贈っただけでした。

そして3月28日、大殿死亡。畑の野菜を収穫し尽くしてしまったのでしょうか。

喪が明けると、隠居を申し出る横取モトピコ

横取モトピコ「もうそのような力はございません」

そもそも、そんな力ありました?

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私流、大河ドラマの楽しみ方?

カテゴリ:資料&ネタ
日付:2015/09/26 15:48
毎年、毎週、適当な駄文を垂れ流しておきながら今さらではありますが、ここで歴史ドラマ(特に大河ドラマ)に対する私の基本的なスタンスを明文化しておこうと思います。

史実改変について


誤解されているかもしれませんが、私は史実改変自体に文句はありません。大河とはいえしょせんは「ドラマ」。再現映像ではないのです。

ただし、無条件ではありません。
・史実よりも面白くすること
・リアリティ(説得力)があること
の2点を満たしていただきたい。私が文句を垂れるとしたら、このどちらか、ほとんどの場合は両方を満たしていないからです。大人でもギリだった(別ルートを行った穴山梅雪は死亡)伊賀越えに9歳の少女が同行?(江の大移動(神君伊賀越え-安土城-清洲城)は可能か?) バカじゃねーの?

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第38回 届かぬ言葉 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/09/20 20:43
すっかり、美和さまと横取モトピコがイチャイチャするシーンの合間に話が進むという、ヘンテコなドラマになってしまいました。ただ、これまで「横取モトピコのおかげ」状態だったのに、木戸に無能扱いされたところだけが救いでした。

明治2年(1869年)毛利敬親の隠居により銀姫が奥御殿の頂点に君臨。銀姫が、潮の次席に着くように美和さまに命じると、美和様は遠慮なさいます。

はてはて、前回「私に代替わりしたらお前(美和)に奥を取り仕切ってもらう」って銀姫に言われてその気になってたのに、一体どうしたことでしょう。みんなの前では慎ましく謙譲の美徳を発揮ってことですか? いやな女だな。

こうして奥御殿を取り仕切るご身分にご出世あそばした美和さまですが、「偉ぶってませんよ」アピールのためか、畑仕事に精を出します。すると、早速鞠が引っ掛かります。

鞠「美和さまは少しも変わりませんね」

ある意味、松下村塾でおにぎりにぎってたころから、全然成長してませんしね。

この「ちょっとした家庭菜園」の収穫を、病床の大殿にデリバリー。そのついでに、都美さんとお話。まぁほとんど美和さまが一方的にベラベラしゃべってるだけでしたが。そのときの都美さんの、退屈そうな顔が笑えます。分かります、ホントに退屈でした。

美和「兄の松陰をはじめ、久坂も大殿様にはひとかたならぬご恩をいただきました」

久坂がなぜ死んだのか、大殿をサシで問い詰めるんじゃなかったの?

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第37回 夫の忘れがたみ 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/09/13 22:11
女性がさまざまな制約を受けた時代にやりたい放題、美和さまのフリーダム伝説がまた1ページ。生まれた村から生涯出たことがない女性も多かったのに、これだけ好き勝手に動き回れば十分でしょう。

・雅らに協力させ、松下村塾で子どもたちを洗脳
・塾を放り出して土木工事に邁進
・女台場を放り出して奇兵隊の飯炊き女
・飯炊き女を放り出して野山塾へ
・杉家を放り出して奥御殿へ
・座敷牢を脱獄して姉の夫と逢引き
・銀姫を放り出して高杉晋作の子の世話をする
・銀姫を放り出してパパの見舞いに行く
・興丸を放り出して肺結核患者の手を握る
・興丸を放り出して京都一人旅

若殿の大事な薬を(歩き旅の)女性に託しちゃう長州藩の危機管理能力には笑いが止まりませんが(普通、武士に騎馬で届けさせるだろ)、このドラマの長州藩(というかお粗末先生のことだ)はバカぞろいなので仕方がありません。

それにしても、殺気だったこのご時世に山口から京まで女一人旅ができるとは、随分と治安がよろしいようで何よりです。

で、物語は慶応4年(1868年)の京へ。「幕長戦争で幕府を打ち破った長州は薩摩と共に京で決戦に備えていた」そうです。大政奉還も王政復古の大号令も、それらに付随する何やかんやも全てすっ飛ばし、「幕長戦争→鳥羽・伏見の戦い」という豪快な省略をなさるとは、さすがお粗末先生です。幕末史なんか描く気がないという決意がビンビン伝わってきます。このあたりの、幕末の些細な出来事に関心がある人は、『八重の桜』を見ましょう。幕末の些細な出来事を丁寧に描写しています。ただし、横取モトピコと美和さまのご活躍という重要なエピはなぜか全てカットされていますが。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第36回 高杉晋作の遺言 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/09/06 22:11
さあ、今回から「お粗末先生」の蔑称で名高い小松江里子が参戦。

『天地人』にて、味方に引き入れようとした村に見返りを要求され、「金品で買収するのは上杉の義ではない(キリッ)」と兼続に言わせた翌週、武田勝頼に砂金を贈って同盟を提案するなどというイカれた脚本を書いた人ですから、その能力はお察しです。

というわけで、早速お粗末な能力をいかんなく発揮なさいます。美和さまと、そして何より小田ムダを周囲の人間が異常ともいえるほど不自然に称賛し、過大評価するのです。

まずは俺たちの美和さま。優雅にガーデニングをエンジョイ。

一方、後の初代内閣総理大臣&公爵と後の群馬県令&男爵にすぎない小物がツーショット。いきなり不自然な小田ムダageを披露します。

利助「幕府軍に勝てたんは小田村様のおかげ

なぜそこまで小田ムダを持ち上げねばならないのか、実に気持ちが悪い。

興丸はというと、突然成長していてこれまた気持ちが悪い。前回はまだベビーバスケットのようなものの中に寝かせられていたベビーちゃんだったというのに、1年もたたないうちに農作業ができるほどでかくなっているのです。興丸というか毛利元昭は元治2年2月7日生まれなので、今回が晋作死亡直前の慶応3年4月とすると満2歳。数え3歳。2歳にしてはしっかりしすぎのような。

この興丸の野菜嫌いを巡って、美和さまと銀姫が対立します。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第35回 孤高の戦い 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/08/30 23:04
今回は、軍師美和が表の本職の武士を差し置いて山口城の防衛プランを立案し、指揮官まで任命しちゃうという大活躍。本来ならチラシの裏にでも書くべきくだらない妄想を放送しちゃうんだから笑えます。

慶応元年(1865年)11月、幕府軍は広島でミーティング。主要メンバーは、老中・小笠原長行、総督&和歌山藩主・徳川茂承、陸軍奉行・竹中重固、先鋒副総督・本荘宗秀

一方、長州もミーティング。まさに大村益次郎が戦略を説明すべき場面なのですが、ここには登場せず。それならとことん出さなければいいのに、後で中途半端に出すという適当さです。

で、「時間稼ぎしたいよね」ってことで、小田ムダが軍使を志願。自薦か他薦かは知りませんが、とにかく小田ムダが副使として広島に行ったのは史実です。敬親に偉そうに演説してるあたりが鬱陶しいところですが。

奥御殿では、都美さんがみんなを招集。ノベライズでは、「真っ赤な甲冑を身に着け、薙刀を持ち……」という出で立ちだったのですが、ドラマでは甲冑を用意したのみ。この時点で甲冑を着込むのはやる気の空回りっぷりが痛々しくなるので、ドラマの描写の方がいいでしょう。

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大河ドラマって、子を産まなかった女性ばかり主人公になってないか?

カテゴリ:資料&ネタ
日付:2015/08/26 13:08
八重、文(美和)、井伊直虎と、子を産まなかった女性主人公が連続します。望んでも授からなかった人も多いとは思いますが、単純に数字の問題として、出産する女性の方が絶対数では多いはず。主人公選定基準に何か偏りがあるのではあるまいか?

といいつつさほど深い考察をしたわけではないのですが、歴代の女性主人公の出産経験をまとめてみました。

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2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)

日付:2015/08/25 16:53
『おんな城主 直虎』のキャストを徐々にまとめていきます。

どうしても男女を交互に主人公にするのを諦めないようですね。井伊直虎は当主として活躍した人物だから、まぁ『花燃ゆ』ほどろくでもないことにはならないでしょうが。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第34回 薩長同盟! 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/08/23 23:00
今回は、幕末の大転換点である薩長同盟。薩摩に頭を下げたくないが助けは欲しいの葛藤……はちょっとだけ。何と、薩長同盟に反対する美和さまにご納得いただく話が中心です。美和さまに対する嫌悪と憎悪がさらにかき立てられる、腐臭が漂う汚物のような回に仕上がっております。桂のシーンと椋梨のシーンは良かったので、実に残念です。

あり得ない捏造エピによって守り役に成り上がりあそばした美和さま、衣装もグレードアップしてご満悦です。生まれたばかりの興丸の子守歌は、あろうことか孟子。美和さまどころか、銀姫やほかの女中どもまでが唱和するという薄気味悪い子育て場面を見せられます。

そこへ、都美さんがやってきます。通りがかっただけかと思えば、「話があって参った」とおっしゃいます。

はあ? 現当主のご正室ともあろうお方が、嫁と女中に用があって「参った」ですと?

いやいやいや、用があったら「召せ」よ。このドラマのスタッフは、江戸時代の作法に無頓着でいらっしゃる。適当に作ったドラマでギャラがもらえるのだからうらやましい。

都美さんが去った後、銀姫、美和、潮らのガールズトークを通して、異常に説明口調が笑える状況説明を展開。ここでも大したことはやっていない小田ムダの名前を強引にねじ込んできて、さらなる笑いを誘います。

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