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大河ドラマ「花燃ゆ」 第23回 夫の告白 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/06/07 22:28
八月十八日の政変という、長州にとっての大事件発生回。が、これを非常に適当にスルーするという衝撃の展開。幕末史の面白いところは絶対に描かない! という、すがすがしいほど固い信念を感じさせます。ので、幕末ドラマを見たい方は『八重の桜』を見ましょう。八重の方が長州側の動きもちゃんとフォローされていて圧倒的に面白いですよ。「花燃ゆ」は、本来なら歴史の脇役で、目立たず非難されることもなかった文さまや伊之助を無理やり表舞台に引きずり出し、みんなであざ笑うというゴミのようなドラマなのです。

文久3年(1863年)。楽しく台場作りに精を出す、土木作業員文さま。異国船が攻めてくるかもしれないという緊張感皆無で結構なことです。「男どもは深刻ぶっちゃってるけど、女はこんなときでも明るくたくましく生きるんです。イザとなったら女は強いんですよ!(キラッ)」って感じですかね。ドラマとしては陳腐で薄っぺらいなぁ。

そして、またも天然娘の雅からポンコツ玄瑞の消息を知らされる文さま。雅さんはすっかり伝言ゲーム要員です。

そのポンコツは、京で攘夷実行の勅命を出してもらおうと奔走中。相変わらず、攘夷自体が目的化してしまってポンコツが何をしたいのか、さっぱり伝わってきません。鷹司輔熙への説得も、棒読みでは熱意は伝わらないでしょう。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第22回 妻と奇兵隊 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/31 22:17
ノベライズのタイトルは「奇兵隊と女台場」。これならまぁ納得いきますが、なぜか「妻と奇兵隊」に改悪。見ただけで萎えるタイトル。嫌な予感しかしません。そして、つまらなさ、出来の悪さという意味では、「妻と奇兵隊」で合っていたようです。

大した用もない妻が、義兄とお泊まりしながら夫の出張先に乗り込むという、想像しただけでもゾッとする超展開。それにもめげず、フランス船(ホントはアメリカの「民間船」)に無警告無差別攻撃という蛮行に及ぶポンコツ玄瑞。能天気に喜ぶ下関住民&塾メンバーという醜態を見せられ、一体どうすればよいのやら。

が、6月、米仏艦隊による報復攻撃開始。壬戌丸、庚申丸が沈められ、癸亥丸は大破。フランス陸戦隊に砲台を破壊されます。まぁ、ポンコツはしょせん軍事には素人の医者坊主。敵戦力の調査や分析を怠り、ちょいと外国船に砲撃を加えただけで戦略もへったくれもありません。負傷者を映したりして悲惨さを出してますが、自業自得なので同情できません。長州ってバカだな、という思いしか湧きません。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第21回 決行の日 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/24 22:29
ついに、軍民問わず無差別砲撃という、とても文明国とは言えない劇イタ・国辱ものの蛮行を長州(だけ)が決行しちゃう回なのですが、夫の浮気を疑う文さまが伊之助とお泊まり旅行までして出張ってくるという、とってもクソ回。文さまのシーンを全部カットしたら、実は結構イケてたかもしれないのに、実に残念です。

文久3年(1863年)、4月。伊之助の功績のような描写をしてましたが実は伊之助とは全く関係なく松陰が復権し、梅太郎の子・小太郎が吉田家の家督を継ぐことになります。モチベーションが急騰した文之進。松陰という大失敗作を作ったのに懲りず、また同じ教育方針で小太郎に毒を注ぎ込みます。コイツにまたも時代後れな教育させるから、小太郎も萩の乱で駆除されちゃうんですが。

そして、松下村塾ではいたいけな子どもたちを松陰のテロ思想で洗脳中。ぞっとする話です。で、子どもたちに勉強させながら、文さまたちはご歓談。ガールズトークのネタとして、春風ちゃんの御成橋事件に触れます。将軍用の橋を渡って名乗りまで挙げた、というやつです。幕府と長州の緊張を高める意図があったともいわれていますが、ドラマでの扱いは尾崎豊の歌的な幼稚なイタい行動にしか見えませんでした。このドラマは「志士」と呼ばれた人たちを辱めるために作っているのでしょうか?

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第20回 松陰、復活! 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/17 23:00
場面は敬親臨席の御前会議から。ポンコツ玄瑞の説得力皆無な大言壮語をなぜか採用した周布さんは、説得力に富んだ「航海遠略策」を廃して藩是を破約攘夷に転換します。もう、「え、何で?」って感じです。「今さら何を言われるか!」と反論する長井以上に、全くもって意味不明です。

ドラマはスタッフが無能ぞろいなのか、異常に造りが雑なのでこんなことになっているわけですが、残念な出来の脚本はいささかマシだったようで、ノベライズには多少まともなことが書かれています。

久光が藩兵を率いて上洛。彼や慶喜春嶽ら公武合体派の発言力が強くなった。が、同じく公武合体を掲げる「航海遠略策」は穏健な内容だったので、影響力を失っていた、と。この説明もかなり大ざっぱではあるものの、これすらすっ飛ばしていきなり「破約攘夷ね!」って……。今年のスタッフは、幕末物に向いてないんじゃね?

周布「今こそ破約攘夷を掲げ、広く諸藩に呼びかけて異国に立ち向かうときなのでございます」

ポンコツらの大活躍により、長州だけが孤立することになる大間違い方針「攘夷」が採用されてしまいます。あ~あ。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第19回 女たち、手を組む 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/10 21:46
「女たち、手を組む」ですか。見たいという気持ちを全く喚起しない、最悪のセンス。亀太郎の長井暗殺未遂によって藩政が変わるというターニングポイントを描くのではなく、亀太郎の死をエサにして女たちが「文さま」を中心に結束していくという、実にくだらない話でした。玄瑞はウザいし、この時期長州だけが正しいかのような描き方だし、つまらないだけでなくストレスがたまります。

早く禁門の変でポンコツが消えてくれないかなー。会津と薩摩と幕府を応援したい気持ちが溢れてきました

文久2年(1862年)、輸出増からの品不足による物価高を嘆く杉家の女たち。世相を描くとは、このドラマにしては非常に珍しいことです。そこから、本来なら今回の主役たる亀太郎につなげ、仕事のために塾生たちが離散した現状をリポート。こういう状況説明的な展開は割とうまいのにねぇ……。

一方、相変わらず汚い声で棒読みのポンコツ玄瑞は、いつの間にか知り合っていた西郷隆盛と下関でミーティング。西郷から久光の上洛を聞かされたポンコツは、それを勝手に倒幕の動きと勘違い。さすが、コイツはとことんポンコツだ。「殿には別のお考えがあるち思いもす」と、ポンコツと視聴者をミスリードする西郷もひどいけど。

この時期の久光はガッチガチの佐幕公武合体派。ポンコツとは正反対の考えの持ち主なんですが。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第18回 龍馬!登場 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/05/05 23:27
遅ればせながらこの第18回を見て確信しました。「これは凄いドラマになる!」と。

2011年の「江」以下の大河など作れるはずがないと思っていたのに、「花燃ゆ」は江と同等あるいはそれ以下のシロモロになりつつあります。まさか「江」以下の大河の誕生をリアルタイムで目撃することになろうとは、長生きしてみるものです。

もうこんなクソドラマを見るのは時間の無駄なのですが、こんなドラマが作られてしまったことを後世に伝え、戒めとせねばなりません。などとイカれた使命感に燃えているかのようなことを書き殴ってみましたが、単にこの駄文を連ねた感想が割と人気コンテンツだったりするため止めるに止められないというだけだったりします。

安政7年(1860年)2月。百合之助梅太郎はテロリストのキ○ガ○松陰に連座して登城禁止で障子張りに精を出します。キ○ガ○は井伊直弼の方針に何の変更も促さなかった薄っぺらい政権批判をしただけで自己満足して死んでしまったのでいいのでしょうが、残された家族はいい迷惑です。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第17回 松陰、最後の言葉 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/26 22:50
これまで16回にわたって思想面は掘り下げず、松陰の奇行をうすっぺらく描いてきましたが、いよいよ駆除死罪になるイベント回。が、ヒロインが松陰のことなどすっかり忘れて前原一誠の復帰に奔走するという、実に実に本当にどうでもいいエピを併走させたため、とんでもなくつまらない回になってしまいました。松陰の遺体引き取り役の利助は萩でのんびりおにぎりたべてるし、何この変なドラマ。ここまでつまらないと、逆に笑ってしまいます。

安政6年(1859年)10月26日、伝馬町。雲浜との関与を疑われて収監中の松陰は、中途半端にヒゲが生えました。萩を出発したのが5カ月前の5月25日、伝馬町の牢に入れられたのが4カ月前(ナレによると)。4カ月前からにしても、伸びがイマイチ?

このドラマの松陰にはヒゲが生えるということから、いつもツルリとしていた野山獄ではやはり毎日ヒゲを剃っていたことも判明しました。刃物も自由に使える野山獄のフリーダムっぷり、ぱねぇ!

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第16回 最後の食卓 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/19 22:07
今回のタイトルは、もともと「家族の肖像」だったのですが、なぜか「最後の食卓」に変更され、さらにノベライズには存在する「最後の夕餉シーン」をカットするという、松陰並にイカれた演出&編集で笑わせてくれます。もう、今年は何から何までホントにダメダメだな。完全に腐ってます。

で、本編スタート。文がぼけっとしていると、ポンコツ玄瑞が帰還。が、夫の疲労など意に介することなく、本探しを要求します。

文「兄上を元の姿に戻す本がきっとあるはずです」

「元の姿」というか、正確には「正気に戻す」でしょう。無理ですけど。

ノベライズには、ここで野山獄で狂気を炸裂させイカれた熱いトークを展開するも誰にも相手にされないキ○ガ○の様子と、そのキ○ガ○に寄り添う久子の場面があるのですが、ドラマではカット。文のどうでもいい役立たずな長広舌シーンよりは意味があると思うのですが。

そんなキ○ガ○に、江戸から召喚状が届きます。それを聞いた文は、早速いつものように役に立たない行動を開始しょうとします。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第15回 塾を守れ! 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/12 21:36
今回は、松陰の「僕の言う通りにしてくれないから絶交だからね!」という、実に幼稚なメールで笑わせてくれます。引きこもっているとロクな人間になりません。心ある人は、このダメ人間を通して社会に出ることの大切さを再認識することでしょう。

安政6年(1859年)1月。営業を再開したFumizon、早速野山獄におにぎりやきんぴらを配送。が、松陰はお勉強に集中。

松陰「僕は信じています。真心を尽くせば必ず伝わる」

ふむ、「長州など一度滅びればええんです」という、自分だけが正しくてその主張を通すためなら周りがどうなろうと知ったことかというのが真心ですか? まぁ、引きこもって勉強ばかりしてたら頭がおかしくなっても仕方がありません。

こうしてますます頭がおかしくなったキ○ガ○松陰から江戸へ、テロのお誘いメールが届きます。

晋作「間部1人殺したところで何もならん」
キ○ガ○師匠と違って、弟子はまともな判断力を残しているようです。引きこもってないで社会に出ることの重要性を思い知らされます。

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大河ドラマ「花燃ゆ」 第14回 さらば青春 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日付:2015/04/05 21:32
今回は、単なるテロリストに成り下がった松陰をまたもや甘やかし、「ちょっと頭冷やそうか?」とばかりにパラダイスプリズン野山獄に入れて差し上げるというお話。確信犯の気持ち悪さが堪能できます。文さまは基本的にウロウロしているだけで何の役にも立っていないため、むしろ好印象です。

安政5年(1858年)8月、江戸で活動している入江九一からメール。孝明天皇の勅諚が水戸に下されたことを知らせてきました。「密勅」が下されたことのみならず、その内容まで知っているとは、極秘事項となっている特殊な交渉術を使ったに相違ありません。

こうして、いよいよ安政の大獄スタートです! 狭い視野でガタガタ言ってるだけのテロリストどもを張り切って獄りましょう!

というわけで、早速雲浜が捕縛されます。きたろうが演っているせいか、妙に浅薄な小物臭がするので、ちっとも残念じゃありません。

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