平家一門年齢一覧表

カテゴリ:平清盛
日付:2012/08/16 23:40
『平清盛』の盛もり軍団は役者が同世代で親子兄弟がビジュアル的にさっぱり分からないので、主な一門メンバーを整理してみました。背景色が同じメンバーが同世代つまり兄弟です。色が薄くなるにつれて、新しい世代になります。表が薄いグレー1色に見える場合は、ブラウザでリロードしてみてください。

こうして並べてみると、世代間の差が意外に小さいことが分かります。清盛の弟である頼盛と清盛の子である重盛の年齢差がわずか5歳。また、重衡と維盛の年齢差が1歳しかありません。

というか、維盛・資盛は出てくるのでしょうか……。

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大河ドラマ「平清盛」 第31回 伊豆の流人 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/08/05 20:21
さあ、今回から第3部。予告通り、オープニングの映像もマイナーチェンジ。清盛の登場シーンが舞になったのですが……。まじめな顔で舞う清盛というか松山ケンイチが妙に面白くて笑いそうでした。別に松山ケンイチが悪いわけでも嫌いなわけでもないのですが。一体、何がいけないんだろう。

長寛2年(1164年)9月。蛭ヶ小島のナレ朝さんも今回から本役。ただし、流人頼朝と必ずセットで登場する安達盛長は、まだ「藤九郎」にすぎません。『義経』の盛長は特徴のないフツーの人でしたが、『草燃える』の盛長(武田鉄也)は藤九郎と同じく、当初はお調子者でした。実査愛の盛長が明るいお調子者だったかどうかは分かりませんが、ドラマ的には相方がしょんぼり流人ですから、盛長で会話を引き出すしかありません。

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大河ドラマ「平清盛」 第30回 平家納経 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/07/29 22:38
応保元年(1161年)9月、うどん県。崇徳院のポエムコーナー。

いつしかと 萩の葉むけの片よりに そそや秋とぞ 風もきこゆる

崇徳院「ここへ流されてよかった」

と、すっかり毒気も抜けて穏やかな顔の崇徳院。この後の変貌っぷりが楽しみです。

一方、都ではドン・キホーテコンビに憲仁親王(後の高倉天皇)が誕生。祝いの献上品の到着が遅れ、キレる清盛。キレ返す兎丸。

兎丸「文句あんのやったら、博多を都の隣に持ってこい!」

このタイラー&バニーのやりとり、伏線としては分かりやすすぎです。

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大河ドラマ「平清盛」 第29回 滋子の婚礼 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/07/22 22:09
今回は、重い話が続いた後の息抜き回といったところでしょうか。作りようによってはそれでも面白くできるはずですが、残念ながら面白いとは思えませんでした。脚本も演出も最悪レベル。前半は史実の消化、後半は捏造チリチリエピにくっきり分かれていて、前半はドラマになっておらず、後半は無駄でした。実に残念。

物語は永暦元年(1160年)6月、清盛が正三位となり後白河上皇に謁見するところから。まぁ、大したシーンではありませんが。清盛が非参議公卿となったためか、平家一門の着物がバージョンアップ。身分上昇効果の「見える化」ですな。それだけは不足と思ったのか、頼政を訪問させて盛国に全員の官職をイチイチ説明させるという念の入れよう。他にやることないの?

しかし、その場に家貞は居ません。家貞は病で寝付いているのです。というわけで家貞退場&貞能顔見せエピ開始。梅雀の演技はさすがの安定感ですが、なぜか心に響くセリフもなく、「ほどなくしてこの世を去った」というナレ朝さんのナレーションで終了。

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大河ドラマ「平清盛」 第28回 友の子、友の妻 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/07/15 22:26
今回は細かい笑いをちょいちょいはさみつつ、手堅くまとめた感じ。頼朝助命の説得力がやや甘い感もありますが、まぁ許容範囲。頼朝君も頑張っていて、いい回だったと思います。

平治元年(1159年)12月。清盛とのマクー空間での一騎打ち後、どこでどう合流したのやら、義平朝長、頼朝と東へ落ちる義朝さん。源氏重代の髭切は清盛の前にポイしてきちゃったのですが、そんなことは知らない頼朝君、髭切を探してウロウロしているうちにパパたちとはぐれてしまいます。頼朝がはぐれた経緯としては、馬に乗ったまま居眠りして……なんてパターンもよくありますね。

一方、後白河上皇のいる仁和寺には、信頼成親が出頭。わびを入れて済まそうとします。

後白河「おお~、信頼

抜けた呼びかけとともに優しい言葉をかける後白河ですが、この時点で十分怖いだろ。信頼は全く気付いてませんが。後白河さんはさすがミュージカル担当、長恨歌を今様仕立てで歌ったりします。明らかに不安そうな成親と、楽しげに手拍子を入れる信頼が対照的でステキ。

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大河ドラマ「平清盛」 第27回 宿命の対決 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/07/08 21:53
今回は平治の乱の後半戦。帝を手中に収め一気に逆転するという軍記物的カタルシスにあふれた「平氏ターン」の部分。前回信西に対する友情に閉口して残念な平治の乱になるかと思ったら、何とか持ち直しましたね。

今回のお話は、平治元年(1159年)12月18日、清盛の六波羅帰還から。忠清と並ぶ平氏の脳筋担当教盛は、完全武装で出陣する気満々。が、

清盛「今は信頼様がこの国の頂に立つお方。断じて攻めようなどとは考えるな」

教盛「

一方の源氏も、清盛の攻撃を予想して怪気炎。この源氏のヒャッハーっぷりに早くも嫌気がさし、後悔しきりの経宗惟方。大変麻呂マロしくてすばらしい。前回びびっていた成親は、妹の経子が重盛の妻である縁を当てにできるので余裕の表情。実際、成親は解官されちゃうだけで済みましたしね。

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大河ドラマ「平清盛」 第26回 平治の乱 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/07/01 23:07
平治元年(1159年)12月9日、後白河上皇は三条殿の寝所にて、信西から贈られた『長恨歌』を得意げに解説中。

後白河「見よ、ついに謀反が起きたところじゃ

駄目だこいつ……早くなんとかしないと……。

こうして、後白河上皇、上西門院、二条天皇は内裏に集められて幽閉されてしまいます。

ここまでは見事な手際といったところ。義朝は続いて信西の館を襲撃し、火攻めにします。

義朝「女、子どもも容赦なく射よ!」

このあたりから、義朝の暴走と狂気が見え隠れ。清盛との競べ馬リメンバーで再生した義朝さん、斜め上に吹っ切れすぎです。頼政はこの命令に露骨に不快なお顔。この人、どうも従三位まで昇ったジーサンというイメージがあるのですが、平治の乱の時点では従五位下。官位では正五位下の義朝より下なんですね。

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大河ドラマ「平清盛」 第25回 見果てぬ夢 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/06/24 22:31
保元4年(1159年)2月13日、統子内親王が院号宣下で上西門院となり、頼朝がその蔵人に。頼朝の助命も、池禅尼以上に上西門院の嘆願が利いたという説もありますね。

朝廷は二条帝親政派の藤原経宗惟方後白河上皇派の信西が対立。二条帝親政派が怒りを募らせるだけでなく、後白河上皇派からも憎まれ始めます。上皇から「あさましきほど」のご寵愛を被り中(一緒にご寵愛ダンス)の中納言 信頼。この粉大福が何で寵愛を受けるのか、ビジュアル的にははなはだ不思議ですが。

で、この粉大福がよりにもよって近衛大将を望むのですが、信西は容赦しません。

信西「近衛大将は特に際だった働きのないお方にやすやすと与えられる官職にあらず」

信頼「際だった働きのないとは誰のことか?」

信西「軽佻浮薄なお人柄と高き家柄のみにて公卿に上り詰められたお方のことにござります」

後白河「$( ゚∀゚)$ アハハノヽノヽノヽノ\/\」

信西は、後白河上皇の信頼寵愛を諫めるため、後白河に白楽天の「長恨歌」の絵巻物を献上しますが、後白河上皇は喜ぶだけで真意はスルー。信頼を安禄山(決して、絶対、全然、断じて楊貴妃ではない)に擬した真意は伝わらず。駄目だこいつ……早くなんとかしないと……。

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大河ドラマ「平清盛」 第24回 清盛の大一番 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/06/17 21:51
今回は保元元年(1156年)7月、崇徳院が讃岐に流される場面から。例によって、というかやはり西行が登場。崇徳院の歌でお見送り。

西行:瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢わむとぞ思ふ

彼が出てくるのは忠正斬首の刑場や崇徳院配流実行の現場だったりともの悲しい場面なのですが、彼がひょっこり現れて手を合わせているのを見ると笑ってしまいます。彼はこのまま出オチキャラになってしまうのでしょうか。

保元2年(1157年)10月。内裏が修復され、貢献著しい平氏は恩賞として一門の官位がプラスワン。清盛は官位据え置きで重盛が従五位上に。その重盛は信西とベッタリの清盛に違和感を抱き始めますが、清盛は信西の下へ。

信西は、相撲節会を復活するため清盛に鎮西(九州)の租税取り立てを命じます。公式のドラマストーリーでは原田種直を「大宰少弐」としていますが、ドラマでは「大宰大監」に改められています。それならと、清盛は大宰大弐に任じるように求めますが軽く却下。ちなみに大宰大弐は大宰府のナンバー2で実質的なトップ(本当のトップは「大宰帥」)。

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大河ドラマ「平清盛」 第23回 叔父を斬る 感想

カテゴリ:平清盛
日付:2012/06/10 22:16
今回は、処刑シーンで「斬れ」「斬れない」をウダウダやる間延びした回になるのではと思っていたのですが、予想以上の良作でした。

また、後述するように今回はノベライズとドラマで信西の描き方がかなり変わっています。これまでノベライズにある場面やセリフがドラマではカットされていることがほとんどでしたが、今回は信西のキャラ付けのレベルから変更されている印象を受けました。ノベライズが計算高い憎まれ役に徹している一方、ドラマは私情を押し殺して苛烈な道を歩むつらさを垣間見せる人間味が加味されています。

冒頭は、前回ラストの続きから。信西から忠正とその子どもたちの死罪を言い渡され、ガビーンな清盛。清盛の驚きも無理はないのですが、劇中の描写ではやや分かりにくい。この背景には、律令による死刑は「薬子の変」以来、約346年間行われていなかったという事情があります。これが、清盛の「そもそお死罪などという法はないはず!」というセリフにつながります。清盛というより当時の人々は、死罪など想像もしていなかったでしょう。

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