大河ドラマ「義経」 第40回 血の涙

カテゴリ:義経
日時:2005/10/10 16:17

鎌倉の使者を待つヨッシーを見て、「何かに似ている」と思い悩むこと17秒。

あー、捨て犬だ。目をキラキラさせて、「キューン」って。特に、唐沢なをきが書いた犬っぽい。すっきりした。これで前に進める。

政子の策動と、それに翻弄される大江広元と頼朝というオッサン&お…姉さんの芝居は安心して見ることができる。が、こうなると先週の大姫&ブチ切れ政子エピソードはぜんぜん不要だったな。

もともと政子はヨッシーを危険視していたのだし(といいつつ女心が刺激されてた?)、ヨッシーを鎌倉に呼ぼうとして断られてキレる必要はなかった。悩むそぶりも見せず即行で拒否るヨッシーもらしくなかったし、もともとムリムリなエピソードだったとしかいいようがない。 都では、久々にベム、ベラ、ベロのスリーショット。照明の演出もますますエスカレートして、さらに妖怪っぽさがアップ。怖いよママン。

郎党どものシーンは、相変わらず(まったく面白くない)コントというか中学生日記。鷲尾はどうみても要らないし。武者姿より内職やってる方が似合ってるし。忠信以外はやっぱりキタないし。

で、あの仏像のどこが継信に似てるって? そういえば、四谷怪談の伊右衛門は見るものがみんなお岩に見えて錯乱してたな。アレが継信に見えたヤツは、何か後ろめたいものを胸に秘めているんじゃないか?

腰越状を頼朝が読んだのにはちょっと驚いたが、後の展開はまぁ納得できる形にまとまっていた。この辺りは「涙の腰越状(後編)」って感じで、今回は苦労話以外にフォーカス。それはそれで問題というか……。

義経は、「左衛門少尉」と署名している。勝手に任官した者を叱る折檻状(佐藤忠信も「猫にも劣る」と罵倒されている)を我がこととして受け止めていないことが分かる。さらに、五位の尉に補任されたのは源氏の面目とかいって開き直る始末。結局、腰越状って何のかんのと泣きを入れているが、頼朝が怒っているポイントをことごとくハズしているクソメールなんだよなぁ。

最後、ムネムネ

「何のために鎌倉に参ったのか」

に笑った。お徳ナレは「義経と同じ思い」といっているが、事情が分からない分だけムネムネの徒労感も一入だったことであろう。ムネムネ、カワイソス。