大河ドラマ「義経」 第39回 涙の腰越状

カテゴリ:義経
日時:2005/10/02 22:19

万福寺の門付近で鎌倉からの知らせを待つ、サンバ。何だあれは。目をむいて首を伸ばしたりするコント演技にはうんざりさせられる。下品な衣装を着て歌い踊っているヒマがあったら、少しは演技の勉強をした方がいいんじゃないかな。

そこに杢助と千鳥が乱入して、ますますコント化。こんなものを見るために受信料を払っているかと思うと切なくなる。

政子はムチャクチャ個人的な理由でヨッシーと会おうとするし。子のためならさすがの尼将軍も母親になってしまうといいたいのだろう。また、後の展開上、このタイミングで徹底的にヨッシーの敵にするためには、まぁうまいエピソードだとは思う。 けど、政子のこの矮小化っぷりにはどうも抵抗を感じるなぁ。もうちょいうまい方法はなかったものか。

まぁ、政子のことはどうでもよい。とにかく、この件をきっかけにヨッシーとサンバの間で言い合いが始まるわけだが、ヨッシーの口から驚くべきセリフが。

兄上を欺けと申すか

……お前がいいますか、そのセリフを。安徳帝について思いっきり欺いているお前さまが。ヘンな捏造エピソードを入れたために、ヨッシーは単なる二枚舌野郎になってしまったぞ。

そして、すでにまったく手遅れな諫言を始めるサンバ。言っていることは実にまっとうだが、おせーよ。そして、景時などに接するときは情よりも理を優先する(先陣をやらせてあげないとか)くせに、なぜかこういうときは「情」を最優先する一貫性のないヨッシー。

そして、千鳥の機転によるコントみたいな展開で仲直り。何だコリャ。

壇ノ浦からこれまで、「無くてもよい」ようなエピソードを盛り込みつつ、恐ろしく時間をかけてようやくたどり着いた腰越状。さて、どう演出するのか。

腰越状といえば、少年時代の九郎苦労をメソメソと綴るわけだが……

・常盤に抱かれていたときのことなんか覚えてねぇだろ

・牛若時代は平家のみなさんとアーバンライフをエンジョイしているし

・鞍馬山では「僧にならない」なんてわがままを通してるし

・奥州でも秀衡パパを作っちゃうし

・(回想シーンはなかったけど)イエスマンに囲まれて楽しく旅行してるし(親戚との出会いも満喫)

……お前、苦労してないじゃん。というか、楽しそうだな。

あらためて、「流人としてすごしてきた」鎌倉殿を応援してきたくなってきたぞ。

おい、それよりもさ、

また総集編かよ!