大河ドラマ「義経」 第26回 修羅の道へ

カテゴリ:義経
日時:2005/07/03 21:26

う~む、今回は全体的に「あってもよいが、なくてもよい」ようなエピソードの塊。いま書き留めておかないと、全部忘れてしまいそうだ。

鎌倉から(手古奈と2人とはいえ)京まで無事にたどり着けてしまう強い女、静再登場。小汚い郎党どもの勧めに従い、静と暮らすことにしたヨッシーだが……。

ちょっと待たれよ!

お前ら、静がなぜヨッシーのもとを去って鎌倉から京に戻ったのか忘れたのか? リアリティゼロのあり得ない女2人旅を敢行して視聴者の失笑を買ってまで。 ヨッシーの嫁取りに際して身を引いたからではないか? 脚本がもの凄くいい加減だからうやむやになっているが、ヨッシーの嫁取りはナシになったわけではあるまい。河越重頼女も、ちゃんと尾野真千子がキャスティングされてるわけだし。

ここで一緒に暮らし始めるなら、静の鎌倉退去は無意味だと思うのだが……。まぁ、つじつまあわせのためには必要なんだけどね。つーか、富士川で静を出したのがそもそもの間違いなのだが。

で、もう1人の女、うつぼも登場。……うつぼ、イラナイ。すごくムダ。何度も書いていることだが、上戸彩を出すために無理やり出番をでっち上げているだけという感じ。

よかったところは、義高とふぞろいのアップル頼朝登場シーン。ネンジ時政の最期を知らされ、健気に返答する義高もよかったが、泣いているシーンも胸を打たれた。

自分の境遇を回想しながら義高の処遇を思う頼朝もよい。さすがアップル。父を殺された怒りや恨み、敵に囲まれた環境で生きる恐怖。義高の心情を最も理解できるのは頼朝だけだろう。そうした環境で萎縮して暮らしながら、ついに挙兵した頼朝。境遇が似ているからこそ、頼朝は義高を生かしておくことができなかったという流れか。

ところで、静の謡ってアフレコだよね。あれは石原さとみ本人の声なのか? それとも別の人? 静初登場時の謡と舞のすばらしさには度肝を抜かれたが、今回の上達振りには再び仰天させられた。ありえねぇ……よね?