大河ドラマ「義経」 第24回 動乱の都

カテゴリ:義経
日時:2005/06/19 23:05

前回に引き続き、小澤義仲がよい。ヨッシーの帰路を襲ったウザい巴を止めたところも(演技は)よかった。だが、義仲とヨッシーの会見は前回の「すまぬ」で終わらせ、次にまみえるのは敵としてであるべきではなかったか。

「すまぬ」が非常に素晴らしかっただけに、今回のエピソードは蛇足感が強かった。単に巴のバカっぷりが強化されただけで、脚本としてはダメダメ。

池大納言頼盛再登場はよいのだが、手古奈の登場シーンは何かの伏線? これまたもの凄く無駄なシーンに見えたのだが。そりゃね、鎌倉でまた手古奈がらみのイベント発生ならいいっすよ。これで手古奈の出番終了だったら失笑ものだぞ。 離間策を弄した後白河により、百戦必敗の迷将 逝家出陣。そして、出来の良し悪しはともかく、それなりの合戦シーンまで付いている。

なぜこんなつまらない戦いに?

NHKのやることはさっぱり分からん。こんな合戦に予算を使ってどうする。より重要な戦いである倶利伽羅峠のシーンのみっともなさとは雲泥の差である。それとも、「3日間徹夜した人が見ている幻覚」のようなヘンテコ合戦シーンを作ってしまったことを反省したのか?

よい子のヨッシーは、この期におよんでまだ義仲の身を案じる。義仲を諌めるため、またも都に会いに行こうとするくらいだから、ヨッシーの天然っぷりは大したものである。戦いたくないなどと武士らしくないことも口走るし。

が、暴走を続ける義仲に、突然「プッツン」とキレるヨッシー。前回まであれほど義高のことを案じていたのに、キレたとたんにすっかり忘れてしまったようだ。良純範頼に「頼むぞ」といわれて嬉しそうだし。ずいぶん戦いたいみたいだなぁ。さっきと同一人物とは思えないぞ。その忘却力がうらやましい。

蛇足だが、範頼本隊に随行してきた中尾景時の、ヨッシーに向ける笑顔がよかった。今後の関係を思うと、ちょっと切ないねぇ。