大河ドラマ「花燃ゆ」 第39回 新しい日本人 感想
カテゴリ:花燃ゆ
日時:2015/09/27 22:30
えっと……何が「新しい日本人」? タイトルの意味は皆目見当もつきませんが、特に盛り上がりのない奥御殿終了、家族水入らずの楫取家に水を差す美和さま、死亡フラグが立った寿をないがしろにしてイチャイチャする美和とモトピコという惨状が繰り広げられ、結局何だったんだという思いだけが残りました。まあ平常運転ですね。
明治4年(1871年)、病が篤くなった毛利敬親のため、治癒祈祷開催。すかさず、「大殿は美和の畑の野菜しか食べない」などと美和さまの偉大さをブッコんできます。あのガーデニングレベルの畑が大殿の生命線とはまた、心もとない。
謎の美和依存症に陥った大殿を見舞う美和さま。長いトークを繰り広げますが、大河ではありがちな、「自分の思うように生きろ」的エールを贈っただけでした。
そして3月28日、大殿死亡。畑の野菜を収穫し尽くしてしまったのでしょうか。
喪が明けると、隠居を申し出る横取モトピコ。
横取モトピコ「もうそのような力はございません」
そもそも、そんな力ありました? 7月14日、廃藩置県。皇居に知藩事を集めて廃藩置県が命じられました。御簾の前に並ぶ知藩事たちが妙に少なかったのは、史実通り。知藩事を一度に全て集めたのではなく、複数回に分けて知らせたのです。毛利元徳は10時からの初回。他のメンバーは島津忠義、鍋島直大、板垣退助(山内豊範の代理)だけだったのです。
こうして、旧大名は東京へ移ることに。銀姫たちに限らず大名の多くは江戸生まれ江戸育ちなので移住そのものに抵抗はなかったでしょう。
銀姫、奥御殿終了のお知らせ。がんばって流行らせたかったらしい「せわぁない」を連呼するも、スタッフ&出演者の思いは空回り。その後、都美と園山、美和さまと志乃、美和さまと興丸、潮など、別れをしのぶシーンが連続しますが、ダレにダレまくって感動もへったくれもありません。鶴ヶ城開城のように、絶望的な状況を犠牲者を出しながら耐え抜いたようなドラマもありませんでしたしねぇ。『八重の桜』の、鶴ヶ城に踏み込んだ板垣が清められた廊下を汚したことに気付いて恥じるシーンはよかったなぁ。
お別れシーンの最後は、銀姫&美和さま。
銀姫「子を授かり、母となれたのはそなたのおかげじゃ」
いや、以前指摘した通り、タイミング的に美和とは関係なく懐妊してたんですが。
こうして美和は杉家へリターン。ビスケットを食べた亀が「美味でございます~」と言いそうでハラハラしました。そこへ、脚本家と杉家のメンバーにすっかり忘れられていた敏三郎が帰宅。君、いままでどこにいたの?
前回の脱隊騒動で、木戸孝允が脱隊軍を潰走させたのが明治3年(1870年)2月。その後、5月まで何度か処刑が実施されてますが、とにかく明治3年の前半には奇兵隊を含む諸隊は解体されています。それなのに、敏三郎が戻ってきたのは明治4年の7月14日以降。1年以上の空白期間があるのです。
いやいや、分かりますよ。彦介の名札を玉木文之進に渡す儀式を美和さまご臨席でやりたかったんですよね? だから、敏三郎の帰還を廃藩置県後にするしかなかったんですよね? 大人の事情じゃ仕方がありません。とっても不自然ですけどね。
なぜかこのタイミングで、横取モトピコの消息を滝から知らされる美和さま。もちろん、美和さまはじっとしていられません。早速、三隈村二条窪にいる姉の夫に会いに行きます。
美和「しばらくごやっかいになります」
え?
二条窪で畑仕事に精を出す横取モトピコ……って、狭っ! この耕作面積では家族を養っていけないでしょう。農業舐めてますね。
夫と妹が畑でイチャイチャしていたころ、寿さんは左手のしびれを感じていました。早くも死亡フラグです。寿は中風(脳血管障害の後遺症)を患っていたとのことなので、その1症状ですね。しかし、変な布陣です。畑仕事は横取モトピコと敏三郎、美和さまは寿と料理や針仕事が普通では。ああ、大人の事情ですね。
この地に根付くため、荒れ地の開墾にトライする横取モトピコ。1年後には足柄に行っちゃうんですけどね。
だがしかし、突然の大雨で開墾地ピンチ! そこへ、横取モトピコを恨んでいた中原復亮が駆け付けて和解終了。よかったね。この人は、後に横取モトピコと一緒に前橋に行くことになります。
そこへ、妙に単発的で澄んだ水の鉄砲水が! 「ちょっと畑を見てくる」(死亡フラグ)的な展開を期待したのですが、全然危険はなかったぜ。このショッボイ水害シーンに今年の大河スタッフの実力を見た思いです。あまり笑わせないでほしい。
こんなありさまに、男×2と美和さまだけで何ができるのやらと思っていたら、土嚢を積んで一件落着。あの土嚢はいつ用意してたんだろう……。ああ、備えあれば憂いなしですね(棒読み)。こういうとき、体調不良の寿さんはともかく敏三郎も駆り出されるはずなのでは……。
そして、「水害!」の結果残ったのは、可愛らしい池。だんだん日本庭園っぽくなってきました。横取モトピコ、お前何作ってるの?
大雨の中の土木作業、大変だったでしょうに、着物が乾いてる&汚れてない美和さまと横取モトピコ(モトピコは脚は汚れてたけど)。そのまま、妻の異変に気付かず、妻の妹とイチャイチャする横取モトピコ。
姉の夫とイチャイチャし放題でハッピーそうな美和さまですが、滝からのメールで杉家にリターン。
杉家に秀次郎が出現して今回は終了。来週はお涙ちょうだいにトライですか?
ちなみに、『八重の桜』では第31回がちょうど廃藩置県の回。偶然にも、「子どもとの別れ」エピをやってましたね。
2015年 大河ドラマ「花燃ゆ」キャスト(配役)
大河ドラマ「花燃ゆ」 主要人物年齢年表(松下村塾+α)
もご利用ください。
明治4年(1871年)、病が篤くなった毛利敬親のため、治癒祈祷開催。すかさず、「大殿は美和の畑の野菜しか食べない」などと美和さまの偉大さをブッコんできます。あのガーデニングレベルの畑が大殿の生命線とはまた、心もとない。
謎の美和依存症に陥った大殿を見舞う美和さま。長いトークを繰り広げますが、大河ではありがちな、「自分の思うように生きろ」的エールを贈っただけでした。
そして3月28日、大殿死亡。畑の野菜を収穫し尽くしてしまったのでしょうか。
喪が明けると、隠居を申し出る横取モトピコ。
横取モトピコ「もうそのような力はございません」
そもそも、そんな力ありました? 7月14日、廃藩置県。皇居に知藩事を集めて廃藩置県が命じられました。御簾の前に並ぶ知藩事たちが妙に少なかったのは、史実通り。知藩事を一度に全て集めたのではなく、複数回に分けて知らせたのです。毛利元徳は10時からの初回。他のメンバーは島津忠義、鍋島直大、板垣退助(山内豊範の代理)だけだったのです。
こうして、旧大名は東京へ移ることに。銀姫たちに限らず大名の多くは江戸生まれ江戸育ちなので移住そのものに抵抗はなかったでしょう。
銀姫、奥御殿終了のお知らせ。がんばって流行らせたかったらしい「せわぁない」を連呼するも、スタッフ&出演者の思いは空回り。その後、都美と園山、美和さまと志乃、美和さまと興丸、潮など、別れをしのぶシーンが連続しますが、ダレにダレまくって感動もへったくれもありません。鶴ヶ城開城のように、絶望的な状況を犠牲者を出しながら耐え抜いたようなドラマもありませんでしたしねぇ。『八重の桜』の、鶴ヶ城に踏み込んだ板垣が清められた廊下を汚したことに気付いて恥じるシーンはよかったなぁ。
お別れシーンの最後は、銀姫&美和さま。
銀姫「子を授かり、母となれたのはそなたのおかげじゃ」
いや、以前指摘した通り、タイミング的に美和とは関係なく懐妊してたんですが。
こうして美和は杉家へリターン。ビスケットを食べた亀が「美味でございます~」と言いそうでハラハラしました。そこへ、脚本家と杉家のメンバーにすっかり忘れられていた敏三郎が帰宅。君、いままでどこにいたの?
前回の脱隊騒動で、木戸孝允が脱隊軍を潰走させたのが明治3年(1870年)2月。その後、5月まで何度か処刑が実施されてますが、とにかく明治3年の前半には奇兵隊を含む諸隊は解体されています。それなのに、敏三郎が戻ってきたのは明治4年の7月14日以降。1年以上の空白期間があるのです。
いやいや、分かりますよ。彦介の名札を玉木文之進に渡す儀式を美和さまご臨席でやりたかったんですよね? だから、敏三郎の帰還を廃藩置県後にするしかなかったんですよね? 大人の事情じゃ仕方がありません。とっても不自然ですけどね。
なぜかこのタイミングで、横取モトピコの消息を滝から知らされる美和さま。もちろん、美和さまはじっとしていられません。早速、三隈村二条窪にいる姉の夫に会いに行きます。
美和「しばらくごやっかいになります」
え?
二条窪で畑仕事に精を出す横取モトピコ……って、狭っ! この耕作面積では家族を養っていけないでしょう。農業舐めてますね。
夫と妹が畑でイチャイチャしていたころ、寿さんは左手のしびれを感じていました。早くも死亡フラグです。寿は中風(脳血管障害の後遺症)を患っていたとのことなので、その1症状ですね。しかし、変な布陣です。畑仕事は横取モトピコと敏三郎、美和さまは寿と料理や針仕事が普通では。ああ、大人の事情ですね。
この地に根付くため、荒れ地の開墾にトライする横取モトピコ。1年後には足柄に行っちゃうんですけどね。
だがしかし、突然の大雨で開墾地ピンチ! そこへ、横取モトピコを恨んでいた中原復亮が駆け付けて和解終了。よかったね。この人は、後に横取モトピコと一緒に前橋に行くことになります。
そこへ、妙に単発的で澄んだ水の鉄砲水が! 「ちょっと畑を見てくる」(死亡フラグ)的な展開を期待したのですが、全然危険はなかったぜ。このショッボイ水害シーンに今年の大河スタッフの実力を見た思いです。あまり笑わせないでほしい。
こんなありさまに、男×2と美和さまだけで何ができるのやらと思っていたら、土嚢を積んで一件落着。あの土嚢はいつ用意してたんだろう……。ああ、備えあれば憂いなしですね(棒読み)。こういうとき、体調不良の寿さんはともかく敏三郎も駆り出されるはずなのでは……。
そして、「水害!」の結果残ったのは、可愛らしい池。だんだん日本庭園っぽくなってきました。横取モトピコ、お前何作ってるの?
大雨の中の土木作業、大変だったでしょうに、着物が乾いてる&汚れてない美和さまと横取モトピコ(モトピコは脚は汚れてたけど)。そのまま、妻の異変に気付かず、妻の妹とイチャイチャする横取モトピコ。
姉の夫とイチャイチャし放題でハッピーそうな美和さまですが、滝からのメールで杉家にリターン。
杉家に秀次郎が出現して今回は終了。来週はお涙ちょうだいにトライですか?
ちなみに、『八重の桜』では第31回がちょうど廃藩置県の回。偶然にも、「子どもとの別れ」エピをやってましたね。
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