大河ドラマ「軍師官兵衛」 第34回 九州出陣 感想

カテゴリ:軍師官兵衛
日時:2014/08/24 21:39

天正14年(1586年)4月、微妙に山賊っぽい島津にボコられた大友宗麟が秀吉に服従してヘルプ要請。怪気炎を上げる清正正則ですが、異常に髭が似合わない三成に水をさされます。どういう演出意図なのか、眠たげな表情の三成が一旦ごめん級にイラっとさせられます。同時に、異様にバカっぽくて三成っぽくありません。

派遣されることになった官兵衛は、クルスで宗麟に仲間意識をアピール。

で、九州攻めの準備をしていると、小六が倒れたとの知らせで一家連れだってお見舞い。

小六「官兵衛、わしはおぬしを生涯の友と思っておる」

と微妙に官兵衛アゲなセリフを言わされ、3日後の5月22日に死亡。小六の死に嘆き悲しむ秀吉。竹中直人の熱演も良かったのですが、ここは激しいビンタ攻撃を耐えきったピエール渾身の死体演技を称賛したい。 で、九州攻めに際してあらためて家康対策ミーティング。秀吉に家康の器量を問われ、秀吉をむっとさせるようなことを平気で直言する官兵衛がバカっぽい。本当に頭のいい人間は、常に言葉を選ぶものです。それができない人は、しょせん「二流の人」。

で、朝日を嫁がせることに。それでもダメで大政所を人質に出してようやく家康が上洛、拝謁前日に秀吉がアポなし訪問、翌日公式に家康が臣従して解決、という流れは定番なので特に語ることナシ。大河では、他に大政所が大坂城の庭を開墾しちゃうのがお約束ですが、今回はなさげです。

次は女優陣による長い長い茶番です。

大坂城を訪れた光と糸。普通に歩いていればいいものを、糸は勝手に城内をうろつきだし、「天下人の居城」で、「上物の着物を着ている人物(女)」に遭遇。相手の正体は不明でも、明らかに敬意を示しておかねばならないシチュエーションであることはバカでも分かります。

が、俺たちの糸さんは、茶々の態度に半ギレで反論。この威勢を貫くなら「(とっても愚かだけど)単なるはねっ返り」ってことでいいのですが、相手が茶々だと分かった瞬間にビビります。お前、本当にバカ女だな。相手の身分が高くてビビるなら、最初の時点でビビっとけよ。

この後、おねの部屋に移動して退屈な時間を演出。なぜ女性がからむシーンはこんなにつまらないのか。『毛利元就』なんかは、女性がからむホームドラマシーンも面白かったものですが。

8月、官兵衛が毛利の本領である安芸に到着。しかし、元春が出陣しないためにモメます。毛利の援軍するする詐欺再び。

これではラチがあかぬと、官兵衛が直接説得というか怒鳴ることに。隆景の呼び出しを偽るという陳腐な手段で元春を呼び出し、怒鳴る怒鳴る。無内容なセリフを怒鳴っているとなぜかいい感じに説得されちゃう謎な現象はいまさらどうでもいいのですが、官兵衛の口から放射能火炎のごとく噴射される唾がよく見えすぎてツライ。

唾を浴びながら「どうせ死ぬなら出陣して死ね(意訳)」という官兵衛の説得?が刺さったののか、出陣した元春。

そして宇留津城攻略戦。甲冑姿の俳優&エキストラがゴチャゴチャと戦っている、なくてもいいような合戦シーン。「合戦シーンがない」って意見もありますが、こんなシーンなら別になくてもいいと思うけどなぁ。

一方、大坂では家康が無事拝謁を果たして豊臣への臣従が確定。案内役の長政は、家康に懇ろに話しかけられてウルウル。この長政、つくづく単純設定だなぁ。子どものころはもっと賢かったのに。

11月15日、小倉城にて元春が危篤状態に。臨終に官兵衛が絡むのはちと煩わしくも感じましたが、まぁまとまっていたのでOK。割といいシーンでした。

ただ、恵瓊が祈ってもイマイチありがたみがない……。

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