大河ドラマ「軍師官兵衛」 第44回 落ちゆく巨星 感想

カテゴリ:軍師官兵衛
日時:2014/11/02 21:07

如水がブレーンについたにも関わらず、あっさりと謀反の容疑を掛けられる秀次。この事態を避けるために雇われたというのに、またも如水為す術なしです。

秀次は具足を着込んで聚楽第の防備を堅めるなど、戦支度で対応。如水は何の策もなく、伏見へ申し開きに行くことを具申。が、秀次は高野山で蟄居の後、切腹。如水、またも役に立ちませんでした。まぁ、如水が得意の唾噴射で秀吉を恫喝した挙げ句に秀次が助かってしまっても困るのですが。

失敗続きの如水が伏見に行くと、秀吉がすっかり老け込んでいて如水ビックリ。ノベライズでは、ここで秀吉が泣き出して秀次とその妻子を哀れみ鼻をかむものの、表情が一変して「妻子にいたるまで根絶やしにせねばいずれ拾に仇をなす」と冷酷になるくだりがあります。老いて感情が不安定な様子を描写しているのでしょうが、ドラマは逆に「秀次は気の毒であった」と淡々と語るなど、感情の起伏が乏しくなったような演出。ノベライズのままの方が竹中直人を活かせたと思うのですが。 そんなある日、太兵衛が唐突に正則の屋敷を家庭訪問。すると酔っ払い正則が如水をネタに絡みます。

この場面、特に正則の絡みっぷりが異常に唐突なのですが、理由はドラマではカットされたシーンにあります。ノベライズには、如水が伏見城に出仕した際(長盛が如水を嘲笑して三成がニヤけるシーンの直後)、正則が如水に不満をぶつけます。

正則「如水殿。清正が三成の讒言で蟄居を命じられたこと、お聞きになりましたか」

が、如水は華麗にスルー。正則は、この如水の対応に不満があったから酔いに任せて絡んだというわけです。ドラマの編集がヘタクソですねぇ。

こうして、ちと強引に黒田節イベントが発生。そして一瞬で日本号、ゲットだぜ。

一方、文禄の役の和平交渉は大詰め。秀吉は明からのメールを西笑承兌に読ませます。小西行長が「またも」明の意図を謀ろうとして、西笑承兌に内容を誤魔化すように頼んだそうですが、西笑承兌はメールをそのまま翻訳。「秀吉を日本国王にしてやるよん」という内容に激怒した秀吉は、再戦を決定。行長の誤魔化し外交、またもや失敗。この人、よく処分されなかったなぁ。

慶長元年(1596年)12月、拾が4歳になり、秀頼と命名。秀吉ガッツポーズ。

健康オタクの家康は、自家製ドラッグ作りに邁進。秀吉の死期を見切り、天下取りのモチベーションアップ。

慶長2年(1597年)、黒田家出兵。初陣志願の熊之助は、黒田のバックアップとして日本に残されます。ま、勝手に犬死にするわけですが。

大坂を出発した如水は、備後三原城に立ち寄り、重体の隆景をお見舞い。隆景は如水に秀秋を託します。隆景、もはや如水に後事を託すのは死亡フラグですよ……。

頭の悪い熊之助は、自分役目を理解できず朝鮮行きの船に乗り込みます。父や兄のところにたどり着くことすら出来ないとも知らずに。残念!

2014年 大河ドラマ「軍師官兵衛」キャスト(配役)
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