大河ドラマ「軍師官兵衛」 第26回 長政初陣 感想

カテゴリ:軍師官兵衛
日時:2014/06/29 22:03

天正10年(1582年)、黒田家出陣。初陣の長政を任され、オリーブオイルを浴びせられたかのように喜ぶ太兵衛。が、オリーブ侍に不安を隠せない光たち。

そして羽柴軍は備前沼城に本陣を設置。なかなか初陣に出られず焦る長政と、ついて回るオリーブ。ノベライズでは、「このオリーブ、何があろうとおそばを離れはしませぬ」の後に九郎右衛門が「このオリーブはそうと決めたら、厠の中にまでついてまいりますぞ」と言って、官兵衛一同爆笑というコメディーエピになっているのですが、ドラマでは演出が大幅に変更されていました。

この後は、またもノベライズとドラマではエピの順番変更多数。ノベライズでは秀勝祝勝会の後清正正則本役初登場、そして恵林寺と続いて高松城調略という順番ですが、ドラマでは祝勝会の後、官兵衛小六のお使いシーンになっていました。 備中、備後二カ国を手土産に説得する官兵衛&小六ですが、捨て石になる覚悟を固めて受け入れない頼政、ではなくて清水宗治。実にかっこいいぞ、総長。

そして信忠による甲斐制圧。諏訪法華寺で一益に加増申し渡し&茶器はまだだめ宣言している信長に、蘭丸が六角次郎の消息を持って登場。六角次郎を引き渡さない恵林寺の快川和尚に激怒し、信長は恵林寺焼き討ちを命じます。

仰天する光秀。説得の機会を得るも、快川の拒否で交渉エンド。

4月3日、史上に名高いやせ我慢大会スタート!

快川紹喜「心頭滅却すれば、火も自ずから涼し」

この人がこの場面で言ったセリフだから脚本にではなく、快川へ。

……いや、やっぱムリあるだろ。熱いものは熱いって。

この光景を見て泣き崩れる光秀。ドラマでは描写されませんでしたが、ノベライズではこの場面で「その目に絶望が浮かび、次第に色を変えて憎悪が宿り」と、思いっきりフラグを立ています。

官兵衛、再び高松城にお使い。ドラマではカットされていましたが、官兵衛の「道は一つではありませぬ。生き残る道もあるはず」という説得に、宗治が息子景治を召し抱えてほしいと官兵衛に頼むくだりがあります。これを快諾する黒田託児所所長。これで一切の憂いがなくなった宗治。

宗治「次は戦場でお会いいたそう」

総長、かっこいい。

宗治の調略を諦めた官兵衛は、高松城の周囲をフィールドワーク&マッピング。さらに、村の古老からヒアリング。

吉田郡山城では、久々に毛利スリーアローズ&暗黒安国寺恵瓊がミーティング。

「道は一つではない」という官兵衛の説得になびかない宗治。が、宗治が忠義をつくす毛利は、「道は一つではない」と和睦の線を残そうとするところが印象的。

猪長政は冠山城の戦いで初陣を飾ります。兜首を上げて、「パパ、ほめてほめて」と実に分かりやすくやってくる長政ですが、冷たく突き放す官兵衛。

善助「殿のお若いころによく似ていらっしゃいますな」
官兵衛「わしはあのようおに血気にはやってないかった」
善助「え~っ」

で、長政にオリーブを付けた理由の解説が始まります。ドラマでは、「皆に守られているんだ悟ってほしいから」というだけでしたが、ノベライズはさらに続きがあります。

善助「若を守ることはオリーブのためにもなりましょう。ひとりであれば、考える前に突っ込んでいきます。若をお守りするというお役目があればそうはいきませぬ。懸命に考え、慎重になりましょう」
官兵衛「あの強さに知恵が加われば、オリーブはいよいよ無敵となる」(知恵がないってことかー)
善助「なれど、あやつ、そこまでの知恵がつきましょうか?」
官兵衛「それは……やってみなければ分からぬ」
と、最後はオリーブの脳筋っぷりをdisっているだけに。

そして安国寺と官兵衛のミーティングへ。当然決裂。アフター土牢官兵衛は、交渉時にやたらと首を動かしてタメを作るようになったのですが、この場面は特に過剰な感じ。

いよいよ高松城攻略が不可避となり、善助と九郎右衛門は高松城ジオラマ作り。楽しそう。で、このジオラマを使って土塁と足守川を使った水攻めプランをプレゼン。

姫路では、光が二男熊之助が誕生。この人は、父兄の陣中見舞いに行こうとして水死するという、実に無意味な死に方をしちゃいますが……。

2014年 大河ドラマ「軍師官兵衛」キャスト(配役)
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