大河ドラマ「花燃ゆ」 第2回 波乱の恋文 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日時:2015/01/11 22:16

第2回は、前回の翌年である嘉永4年(1851年)。文は数え9歳(満7、8歳)になりました。本役にチェンジするも、期待の変身シーンは割と普通で可もなく不可もなし。残念。

姉の寿(数え13歳)は内藤一馬と逢い引きです。満11~12歳のくせに。が、内藤家との縁談を断ろうとする両親にぷんすかする寿。数日後、仲人 新山が杉家を訪れ、縁談の成否が決まることに。覗いていた寿の「つ・と・ま・る!」の演出がなかなかグッド。ノベライズをうまくコミカルに料理していました。

一方、江戸では寅次郎が佐久間象山に入門を許され大喜び。萩では奥田瑛二(文之進)に師事し、江戸では奥田瑛二(『八重の桜』の佐久間象山)に教わる、と。ちなみに、文の母と文之進が一緒にいると、『花の乱』の一休宗純と森侍者になってしまいます。

江戸のシーンは、なにげに内容盛りだくさん。志乃からの体調不良メールと続々届くスパム着物、序盤のボスキャラ椋梨との絡み、伊之助のトラウマ、実父松島瑞蟠の切腹シーン、寅次郎の東北旅行。ノベライズには、仇討ちのために帰国する江幡五郎に同行する旨に触れていますが、さすがにドラマでは盛り込みようがなかったのかスルー。

そして、家の味もももぎの節句餅も知らない伊之助。 萩では、寿が嫁ぐ日到来。が、前回に続き異常にジャストタイミングで破談。こんなタイミングで寅次郎の脱藩が知らされるとは、まるでドラマのような展開です!

ノベライズには、藩から通行手形が発行されなかったため、「宮部や江幡との約束を優先するため」と、脱藩の理由が明記されているのですが、これまたドラマではスルー。そのため、脱藩の理由が何だかさっぱり分かりませんでした。まぁ、「宮部や江幡との約束を優先するため」ってのも脱藩の理由としてはいかがなものかと思いますが。

会津で八重と凧揚げをエンジョイしたかどうかは分かりませんが、この時点で『八重の桜』第1回と同期。

ノベライズには、脱藩前に椋梨に掛け合う寅次郎のシーンがあり、脱藩してでも出発しようとする寅次郎が描かれているのですが、ドラマではやはりカット。寅次郎の脱藩に関して徹底的にカットしたのには、何か意図があるのか?

この状態で、杉家に伊之助からメール。寅次郎の脱藩について、「至誠の心ゆえ」「この国を、この国の人々を守りたいというひたすらに純粋な思いゆえ」と、妙にズレた理由が記されていました。うん、寅次郎は「赤穂浪士にあやかって12月15日に出発したかった」だけで、「この国の人々を守りたい」とかいう大層な理由じゃなかったわけですが。ノベライズに記されていた脱藩理由が個人的でみみっちいから、憂国の大義にすり替えた?(伊之助メールはノベライズにもありますが)

伊之助は萩に戻って支店長もとい周布政之助に嘆願。支店長は、今回は顔見せ程度。

続いて小田村家に戻ると、伊之助を待っていたのは実兄・松島剛蔵。オオカミ義母の志乃は、体調不良を養子に信じてもらえず、一足先に死亡。

残されたのは、伊之助のために縫われた真新しい着物。「あなたでのうてもよかったんですよ」と言う志乃でしたが、決してそうではなかったことを知る伊之助でした。

志乃の死をしった文は、「例の河原」に。そこで、ジャストタイミングで伊之助と再会。文は、伊之助が知らなかったよもぎの節句餅をプレゼント。義母を失った伊之助は、ここで家の味を知るのでした。

よもぎで緑色に染まった文の手を洗う伊之助。が、バランスを崩して満7~8歳の少女を押し倒します。おまわりさん、こっちです!

すると、文が突然寿を猛プッシュして縁談を進めます。親や寿を差し置いて暴走する文もどうかと思いますが、その気になる伊之助も……ねぇ。

嘉永5年(1852年)4月5日、寅次郎が江戸に到着。萩で蟄居となり、帰郷。寅次郎の帰宅により、伊之助と寿の縁談が正式にまとまります。

こうして伊之助の義妹になった文。だけど涙が出ちゃう。女の子だもん。

2015年 大河ドラマ「花燃ゆ」キャスト(配役)
大河ドラマ「花燃ゆ」 主要人物年齢年表(松下村塾+α)
もご利用ください。