大河ドラマ「平清盛」 第35回 わが都、福原 感想

カテゴリ:平清盛
日時:2012/09/09 21:15

仁安3年(1168年)2月11日、明雲が導師役となり清盛が出家。これがいろいろと波紋を広げるという展開なわけですが、今回は退屈でした。頼盛の一門離脱を美化するための前フリ用エピの連続です。というわけで、今回はあまり書くことがありません。

伊豆では政子が小四郎(義時)に弓の稽古。が、ジムシィ政子の矢は大外しで時政危機一髪。

後白河院御所では、後白河上皇が憲仁の即位を決断。2月19日、高倉帝に。3月20日、滋子が皇太后となり、皇太后宮権大夫が頼盛から宗盛にチェンジ。辞任を余儀なくされた頼盛はガッカリで離反フラグがまた1本。

さらに、滋子の代始めの入内に頼盛が奉仕しなかったことで後白河が立腹。清盛による頼盛叱責となります。そこで明かされる、いまだ参議になれぬことが不満な頼盛の内心。 伊豆では、時政の屋敷で三浦義明、上総常澄、佐々木秀義による東国豪族ミーティング。にわかに政子の縁談めいた話題になりますが、そこへ猪を担いできた政子登場。

なにとぞ、なかったことに

清盛、福原到着。とても人が住める状態ではないボロ屋敷です。普通は清盛が来る前に業者を派遣して修築させるはず。ここの描写は根本的におかしい。

8月。教盛が正三位参議に。頼盛も祝いを言上しますが、微妙な空気。

摂政基房は、清盛の福原行きにホクホク顔。が、無邪気に喜ぶ基房に対して、今回も微妙な表情を浮かべる兼実。兼実の今後の動きが実に楽しみです。

基房は清盛の不在を好機と見て、策動開始。八条院、以仁王、基房陣営による頼盛抱き込み工作です。分かりやすい離間策ですなぁ。

こうして10月18日、頼盛が参議となりますが、1カ月後の11月28日には解官されちゃいます。悲願の参議昇進もこれでパー。

清盛は頼盛を福原に呼び、ビジョンを開陳します。

清盛「これより先も、口うるそう一門を支えよ」

長年微妙なわだかまりを持ち続けた清盛・頼盛兄弟ですが、今回の数分間のトークであっさり和解。頼盛は兄と一門を支える役目に納得しちゃいます。池禅尼の遺言といい、この調子だと、都落ち時の頼盛離脱は平家の血を残すための苦渋の選択という感じになりそうですね。

一方、伊豆では政子による頼朝捕獲作戦が成功するのでした。

さて、

・貴公子頼朝に憧れる、恋いに恋するデレデレ政子(岩下志麻ギャー)
・クネクネ頼朝に対するツンデレ政子(財前直見)
・ウツ頼朝を罠にかける野生児政子(杏)

どれが一番マシでしょう。頼朝を思い出してうっとりしている岩下志麻ってのも結構キツいものがあって、なにげに歴代政子って序盤はこゆいんですよねぇ。後半の尼将軍状態になるとキャラが安定するのですが。


大河ドラマ「平清盛」キャスト(配役)
大河ドラマ「平清盛」 主要人物年齢年表
も第35回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。