大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第31回 秀吉死す

日時:2011/08/14 20:38

今回も、起伏のないエピソードの羅列で退屈でした。45分が長い長い。一応感想らしき者を以下に書き連ねてみたものの、書いていても退屈だし読み返してもつまらない駄文ができただけでした。

アバンは火事の翌日、ヒゲ勝セットを片付ける江からスタート。そこにやって来た秀吉を軸としたエピソード。秀吉を避ける江の行動で、両者の微妙な関係を提示。そして、家康に対して「大坂城の天守に立つ」拾を楽しみにしていると秀吉に語らせることで、秀吉の死亡フラグと家康の心境の変化の伏線としています。1話完結型のドラマに伏線も何もないんですけどね。 対する家康は、

「お拾様が大坂城の天守に立つ姿をご覧になることはあるまい」「わしも忙しゅうなるな」

と、野心を露わにし始めます。北大路家康の、数少ない家康らしい一コマです。

前回「ヤル」「ヤラない」で1話を浪費した江とヒネ忠。この後に及んで、「妻として生きて参ります」などと宣言し始める江。え、このタイミングでまだそんなことを言ってるの?

というか、また寝所のシーンですか。それから、このシーン最後の向井ヒネ忠の笑顔が何かキモい。

そうこうしている間に、江妊娠。2、3カ月。秀忠に懐妊を報告します。また寝所のシーンですか。好きですね。

ちなみに江とヒネ忠の寝所は、ヒネ忠がろうそくを吹き消しても全く暗くなりません。不思議な寝所です。

シーンは変わり、またもヒョイヒョイやってくる初。こうして書いていると、エピソードをブツ切りで羅列しているだけに見えますが、そもそもドラマ自体が断片的なのでどうにもなりません。とにかくシーンの間の脈絡がないのです。

この初、何をしに来たかというと懐妊した江の見舞いにかこつけて子をもらう話を確認するのです。江の子をもらわないと、

「京極家は側室の子に乗っ取られてしまう」

とのこと。時代的に、この「乗っ取られる」という考えがそもそもおかしい。高次の子なら無問題では。それに、江からもらう子は女の子ですしねぇ。

そして慶長2年5月。千姫誕生。

次いで慶長3年3月。醍醐の花見。「絢爛たる花見」という市のナレーションとは裏腹にえらくささやかな花見です。信長のショボイ馬揃えの悪夢再びです。岸谷五朗は頑張っていたと思いますけどね。そして、黛りんたろう演出かのような花びら乱舞。

いよいよ病が悪化した秀吉。五大老勢揃いもなく、ダラリダラリと見舞客が交代でやって来るという、時間が無駄にかかるエピソードの羅列が続きます。イチイチ一本調子なので、各対面シーンは似たり寄ったり。非常に退屈です。

ただし、慶長3年(1598年)8月18日のシーンは良かったと思います。北政所と秀吉が寄り添い、北政所に抱かれて息を引き取る秀吉。秀吉が江のことを思い出すといった馬鹿げたこともなく、実にまっとうな最後でした。

今回最後のシーンは、秀吉の死を知らされた江。まだサルとか言ってるのか江は。つくづく成長のない女ですね。

そういえば阿藤快はいつ出てくるのかな、と思って公式サイトを見てると、9月11日、18日に出るようですね。以前ご本人のTwitterにて「後に小田原藩主になる人物」役で大河の撮影をしているとあったので、多分大久保忠隣なんじゃないかと思うのですが……(秀忠&上田合戦がらみで)。

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第31回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。

江の子孫については、江の家系図もどうぞ。