大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第25回 愛の嵐

日時:2011/07/03 20:50

物語は前回第24回の直後からスタート。利休に切腹が命じられたことを知った江が秀吉に怒鳴り込んできます。

「来たか」

江の襲来を予測していた秀吉。まぁ長いつきあいですから当然ですね。江の行動は単調で分かりやすいですし。

ガタガタとわめく江に、一瞥をくれただけで去っていく秀吉。第24回のラストを見ていれば、秀吉の評定に万感の想いが込められていることは察せられるでしょう。そうしたことを全て飲み込んで無言の秀吉。ここは演出と岸谷五郎の演技、共によかったと思います。

一方の江。秀吉の想いなど理解しようとせず、ただ文句を並べるばかり。そう、江は主人公といっても、その立ち位置は歴代の大河ドラマに登場したウザいオリキャラと同じなのです。「太平記」のましらの石、「毛利元就」の野田次郎などなど、主人公の心中など慮ることなく苦情を並べるウザキャラなのです。困ったね。 一方、なかなか鋭い洞察を江に語る秀次。君、分かってるじゃないか。あの洞察力をなぜ秀頼誕生後の立ち回りに活かせなかったのでしょう。

利休に会うため、秀勝と炭屋に扮して利休の屋敷に突撃する江。屋敷を固めるのは上杉です。ここで「愛」の前立てを付けた武将登場。

兼続キター!

と思った人も多かったことでしょう。ここで笑いを取ってくるとは、今年の大河……恐ろしい娘!

利休、江に茶を点てて純喫茶利休閉店を宣言。そして天正19年2月28日、切腹します。利休退出後に映る無人の茶室とか、今回はいい演出も時々あります。切腹シーンがなかったという意見もありますが、今回のように余韻を残した表現もありなのでは。別に切腹シーンが見たくないとは思いませんが、見たくてたまらないというほど面白くもないでしょうし。

利休を切腹させつつ号泣する秀吉。さらに、鶴松アボーン。初期のおちゃらけ方はイタかった岸谷五郎ですが、最近の秀吉はハマってきた感じがします。やはり演出が悪かったんだなぁ。

鶴松を失って以後、暴走気味の秀吉。まぁありがちな展開です。目がイッいるようで、思考力はまとも? 何と、1965年に川喜多二郎氏が開発したアイデア発想法「KJ法」で今後の戦略を練っています。スゲーよ秀吉さん!

こうして、関白を秀次に譲ることにした秀吉。天正19年12月、秀次関白就任です。

天正20年正月。秀勝が江にプロポーズ。いつの時代の話?

まぁ、オリキャラ江のことはどうでもいいです。そんな気がしてきました。最近の大河ドラマにしては珍しく、初夜のシーン(押し倒すところまで)がありました。嫁が江なので色っぽいシーンにはなりませんでしたが。

ところで、どこが「愛の嵐」? 最後の秀勝プロポーズのあたりからってことですかね。というか「愛の嵐」って……よくこんな恥ずかしいタイトルを付けられるなぁ。


番組後の紀行に出てきた清明神社。利休が使ったであろう清明井もありますね。
清明神社



大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第25回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。

江の子孫については、江の家系図もどうぞ。