大河ドラマ「義経」 第46回 しずやしず

カテゴリ:義経
日時:2005/11/20 21:17

非常に珍しいことに、磯禅師の訴えに従って静の護送を見送るだけにとどめたヨッシー主従。今回も人(静&磯禅師)の思いを無にして感情のままに静救出に邁進すると思ったのでちょっと驚いた。

輿を見送る主従の前に、「輿は空やで」と登場してそのまま後ろ向きに消えていく翁に失笑。何だ、この面白い構図は。翁面白すぎ。

翁登場の余韻が消える前に、忠信特攻開始。わざわざスローまで使っているが、このタイミングでは忠信の突撃に入り込めん。酷い場面展開だな。で、継信のときとそっくりな別れの場面へ。酷い、あんまりだ。忠信というより海東健犬死って感じだ。何だ、このいい加減な演出。 で、今回の主役、静。石原静には失笑させられまくりだろうと思っていたが、子を求めて政子に迫るシーンはなかなかよかった。ただ、静の表情がなぁ……。鬼気迫るというより、単なるやぶ睨みに見える。ただ目つきを悪くしただけでは、静の強さを表現したことにはならんと思うのだが。

脚本や演出には不満てんこ盛りだが、エピソードの順番を

出産→奉納の舞

の順に入れ替えたのは、静の怒りや悲しみをより舞いに凝縮する効果を狙えるのでよいな。順番の変更が演出や演技に生かされていなかったのは残念だが。

やっぱり、吹き替えの謡には興がそがれるなぁ。あまりにも予想どおり過ぎて笑う気にもなれん。この奉納の舞とヨッシー主従の戦いをシンクロさせるのはありがちだが悪くない。けど、殺陣の演出がぜんぜんダメ。例によってピョンピョン跳ねてたり、ヨッシーのアップを多用しすぎて殺陣の迫力がまるで伝わってこない。黛演出の殺陣シーンは、いつもながらつまらないな。というか、殺陣シーンになってない。

最後の紅葉乱舞にはつくづく失笑。満月&過剰(というか異常)な桜吹雪や金粉ショウにつうじる、実にワンパターンな演出である。黛ってこういうシーンしか作れないね。コイツの演出回はいつもクソだな。もう消えてくれ、黛。

次回は、綱吉の側室になった巴と再会か。口先だけで何もしなかったくせに、ヨッシーはどんな顔して会うんだろう。後は、オレンジ蓮司に期待だな。