大河ドラマ「義経」 第45回 夢の行く先

カテゴリ:義経
日時:2005/11/14 14:04

静のピンチを感じるヨッシー。またもニュータイプ覚醒か。今回は何の役にも立たなかったが。

そして、寺社に下った法皇の密命に無邪気に感動し、都に行くといい出すヨッシー。おいおい、三輪法眼に「都に近寄るな」といわれたのを忘れたのか。法皇の真意を慮る気配もないし。「裏を見極めよ」という母の遺言も忘却の彼方か。つくづく人の忠告に従わないヤツだな。前回、もののけ法眼に余計なセリフをいわせなければ、これほどヨッシーがバカっぽくはならなかったろうに。

次郎帰還の場面は悪くなかった。郎党嫌いの俺もちょっと感じるところがあった。そうそう、ヨッシー渾身のオヤジギャグ「九郎をかけたな」は特にすばらしかった。 それにしても、吉次はなぜこうもヨッシーに便宜を図るのか。奥州下りの辺りまでなら、大穴狙いの先行投資と考えれば分からなくもない。が、ヨッシーがここまで落ちぶれたいまとなっては、利用価値はゼロどころか巻き添えをくらう恐れすらある。鎌倉に突き出した方が多分お得だ。この吉次はとても据わりが悪い。

で、その謎のマーチャントが用意した秘密アジトにて、大河「義経」第2の赤マフラー(第1は安徳帝)、屏風が颯爽と登場。バカに落書きされたり、ヘタレに石を投げられたり火を付けられそうになったり、吉次の店で放置プレイをくらったり。その生涯の波乱万丈っぷりはこのドラマの中でもトップクラスだ。

この福原屏風から平泉を連想する強引さもすさまじいが、さらに静を救出するなどという無謀なプランまで感情論で決定。それもいいけどさ、平泉が話題になったのなら忠信のことも思い出してやれよ。

崖で滑ってスッテンコロリンな忠信は、次回五足のような姿で討ち死にっぽいなぁ。次回はいろいろな意味で要注目の「しずやしず」エピソードまであるのに。それなら、特に大ネタのなかった今回に死なせてやった方がよかったのでは。

どうでもいいが、イマイチ追い詰められている感じがしないな。ヨッシー主従が強すぎて、ピンチにならないのが問題。囲まれても楽勝で突破しちゃうしな。郎党どもが少しずつ傷を負って、戦闘力が低下していく様子を見せるとか、工夫のしようもあろうに。今回なんか、寺にノホホンと宿泊してる場面ばかりだし。

そういえば、逝家も逝ってしまったか。淡々と死を受け入れるヤツばかりだったから、往生際の悪さっぷりや斬首時の呆然とした表情はなかなかよかった。逝家はブレの少ない名キャラだったなぁ。