大河ドラマ「義経」 第42回 鎌倉の陰謀

カテゴリ:義経
日時:2005/10/23 21:44

「新しき国を探す」

先週は気付かなかったが、ヨッシーがダメダメ野郎である理由の1つがようやく分かった。つくづく情けない主人公だな、おい。

新しき国を「作ろう」としている清盛団長に共鳴したものの、平家に邪険にされると新しき国を「探す」とほざいて奥州へ逃亡。挙兵したが語る新しき国「作り」に何となく感動すると、平家には新しき国を作る力なしといい出す。平家を滅ぼしてしまうと、今度はお兄ちゃんの国「作り」は「何か違う」と不満に思い、その挙句に出てきた言葉が最初の「新しき国を探す」。

少なくとも清盛団長と頼朝上等兵は国を「作ろう」としている。一方、ヨッシーはセリフを注意して聞いていると絶対に「探す」といっているのである。 まずもって、他力本願。「自分が思っている国と違う」と文句ばかりで、自分では作る努力を一切していない。ちょっとでも新しき国を作るために行動したか?

そもそも、ヨッシーに新しき国など作れるはずがないのである。ヤツは「新しき国」というばかりで、それが「どのような国か」についてほとんど言及していない。「争いがない」「異国と貿易」など、団長の構想を引き継いでいる面はあるが、しょせんは受け売り。抽象的なイメージしか語っていないところをみると、自分なりのビジョンは確立されていないのであろう。

ヨッシーの言動から彼のホントの「新しき国」を構築すると、

 ・パパが竹トンボを作ってくれる
 ・ママが笛を吹いてくれる
 ・お兄ちゃんと相撲(すまい)が取れる
 ・下女にしか見えない白拍子を侍らせる
 ・逆らわないイエスマンな朗党がおだててくれる
 ・商人がなぜか無償奉仕してくれる

という感じか。これらが満たされれば満足しそうだ。つまり、鎌倉殿が相撲の相手をしてあげなかったのがマズかったというわけだ。……お前は子どもか?>ヨッシー

でもって今回の内容。鎌倉と別の道を行くと宣言するヨッシーに驚く下女にしか見えない静。お前、ホントに有名な白拍子か? 華がねぇな。それはともかく、あの態度は何だ。「財務官僚だから結婚したのに!」的な驚き方でちょっと笑った。

鎌倉の書き方もヒドい。所領を没収しておいて、ヨッシーが伊予守に任官すると「御家人にあるまじき」って何だそれ。ここまでやっておいてまだ御家人扱いかよ。バカっぽい脚本だなぁ。

毎回ヨッシーの痛いところを突く逝家。今回もヨッシーを激しく動揺させる。つまり逝家はヨッシーのダークサイトというか、ヨッシーの本音をぶちまける役回りなんだな。水偶刀みたいなものか。

ところで、何? あのうつぼ。いらないエピソード入れるなよ。一方、萌ちゃんのエピソードはなかなかよかった。ガンバレ萌ちゃん。