大河ドラマ「義経」 第38回 遠き鎌倉

カテゴリ:義経
日時:2005/09/25 21:26

百戦百敗のトラブルメーカー行家が久しぶりに登場。相変わらず胡散臭い。そして、またしても余計なセリフを吐き、滅多に激さないヨッシーを怒らせる。というか、ヨッシーが怒るのは対行家シーンだけのような。ムチャクチャ相性が悪い2人を、今後どんな口実を付けてツルませるのか。

鎌倉では、千鳥が何か強引に登場。あのミニスカ(ホットパンツ?)は視聴者サービスなのだろうか。が、オセロ黒では微妙にサービスになっていないような。命日に花を供えよというヨッシーの指示は、偽善くさくてウザい。アイツ、口先だけなんだもん(後述)。 御家人どころか朝廷やお徳の耳にすら、鎌倉殿の不興が入る始末。だが、まったく空気が読めないヨッシーは宗盛親子の護送役を志願。この緊迫した情勢下で、「直接会って話したい」が行動原理とは、あまりにも程度が低い。

ああ、お前は忘れたのか。虫の息の母が最後の力を振り絞って言い残したことを。

物事の表裏を見極めよ

いまさら枚挙すると切りがないが、直近のことだけでも仕置き状に名前がなかったことを、少しは考えてくれよ。

と、史実や吾妻鏡そのほかの話を知っているとイライラすることこの上ないが、今回はドラマとしてはまぁよかったかな。それぞれに意見を述べる御家人&政子の中でヨッシーの処遇になやむ頼朝上等兵など、鎌倉の複雑さの一端も描けていたし。

今回も、合コン番長重衡がよかった。この大河以前は、細川茂樹に何も感じなかったが、淡々とした演技が実によい。宗盛と重衡の護送が行き会うところにはご都合主義を感じたが、いいシーンになっていたから許そう。

重衡に、「兄(宗盛)を頼む」といわれ、「承知」と安請け合いするヨッシー。またかよ。どうせ何もしないくせに。

義高のことは命に代えても」とほざきながら、大したこともせず見殺し。宗盛にしても、どうせ斬首するじゃん。義高も宗盛も殺される運命なのだから、ヨッシーの活躍で助けろとはいわん。むしろ、助けたりしたらもう受信料払わない。ではなく、主人公にこういうセリフを吐かせたのなら、失敗するとしても「命がけで助けようとした」ことが視聴者に伝わるような書き方をしたらどうだ? このドラマのヨッシーは口先だけの偽善者にしか見えんのだが。