大河ドラマ「義経」 第27回 一の谷の奇跡

カテゴリ:義経
日時:2005/07/10 21:58

今回は、いくつかツッコミどころもあるが全体的には楽しめた。さすがに一ノ谷はヨッシー最初の見せ場だけあって、予算をかけているのが伝わってくる。まぁ、一番カネがかかっている部分は第1話と共用だし、第1話で予算を使い切ってしまったという見方もできるのだが。

2月4日は清盛の法要、5、6日は悪日なので合戦は7日から。この読みを宗盛にやらせていたところには感心した。久々にカッコよかったぞ、宗盛。

読みは読みでも、ヨッシーの読みは一味違う。三草山に平家が布陣していることを、はるかかなたから見切ってしまうのである。もう、天才とか名将という次元ではない。

お前はニュータイプか? こうして三草山に布陣する資盛と戦うことに。ドラマでは直接刃を交えることはなかったが。三草山に布陣していた平家方は3000程度だったと思うが、劇中では7000といっていたねぇ。

資盛を屋島に追い払い、一ノ谷の背後、鵯越に立ったヨッシー。第1話でツッコミ忘れたので、あらためてツッコんでおく。おいおい、月がデケぇな。平安末期は月と地球の距離が38万km以下なのか?

逆落としを決断したヨッシーに、爽やかな笑顔で「ご武運を」とのたまう梶原景季。え? ここまで来ておいてお前は逆落とししないの? というかそもそも

なぜお前がここにいる

景季は父ねじりスカーフ景時とともに生田で戦っているはずだろ? 一ノ谷の背後から生田に戻るのは大変そうだ。というか、ムリじゃね? ま、合戦後に範頼、景時とともに景季が現れたところを見ると、奇跡的に生田の戦いに間に合ったようだが。あ、これが

一の谷の奇跡

か。なるほど、納得だ(棒読み)。

逆落としをかけたヨッシーは、まっさきに太刀を抜いて以後太刀のみで敵を切り捨て続ける。下馬してからも切る、切る、切る。あれだけチャンバラやっても切れるとは、すごい太刀だな。脂が付いて2、3人切ると切れなくなるとか、いやいやもっと切れるとか諸説あるが、鎧ごと切ったり鍔迫り合いなんかやらかしたら、刃こぼれするだろ。

ついにつかまってしまった仮面ライダー重衡。死ぬのは来週かな。見せ場になるはずだった南都焼き討ちもほぼスルーされ、いまだキャラが立っていないが、来週はカッコよい最後を見せてくれい。

それなりに楽しめたと書いたが、一ノ谷は名場面盛りだくさんなだけに不満点も多い。

・梶原の二度の懸け
 実現すれば中尾の見せ場。絶対やらないと思っていたからいいんだけど

・箙の梅
 景季はほかの御家人に比べて異常に出番が多いため、もしかしたらと淡い期待を抱いていたが、やっぱりスルー。今回の景季はイマイチ出番の意味がなかったなぁ。

・敦盛(経盛子)
 ヨッシーとはまったく無関係なエピソードだし、これも期待はしていなかったが。熊谷直実もキャスティングされてなさげだし。ドラマ後の須磨寺を紹介するところで2人の像が映っただけか。けど、あの2人が誰かまではナレでもスルーだったような。敦盛、哀れすぎ。

来週は切ない話になりそうですな。