大河ドラマ「義経」 第16回 試練の時

カテゴリ:義経
日時:2005/04/24 21:45

第15回とは一転して、特に印象に残らなかった第16回。

亀の前(松嶋尚美)の屋敷打ちこわし(大河では焼き討ち)をやったことは評価するが、中途半端なエピソード挿入って感じだなぁ。特に何が悪いというわけではないのだが、思ったより面白くなかった。政子が嫉妬する様子の中に、ラブコメ時代のような「かわいらしさ」が欠けていたからだろうか。

愛人を失う一方で、「鎌倉殿」として権力基盤を徐々に整えつつある頼朝。前回の和田義盛の侍所別当任命に続き、今回は梶原景時の侍所所司任命を検討するシーンが描かれた。思ったより幕府形成の過程を丁寧にやるね。 梶原景時ってのはもともと平氏方に属していた武士で、第14回にて源氏方が大勢隠れていた洞窟に単身で入り込んでしまったものの、見逃してもらったという過去を持つ(アレ?)。

景時とヨッシーの顔合わせが行われたが、後半は景時を思いっきり憎まれ役にするんだろうな……。後にヨッシーと景時が対立する場面では、景時の言い分の方が正しいと思ってしまうのだが、それは「反判官びいき」のなせるわざであろうか。

そして今回のクライマックスは、宮大工の馬曳き事件。吾妻鏡によると、馬の曳き手を命じられたヨッシーが断ろうとすると頼朝が激怒し、ヨッシーはビビりながら曳いたという。

それに比べると大河の方はややマイルドな仕上がり。命令に明るく応じると、ちょっとションボリしつつもちゃんと役目を果たす。少なくとも、ビビったという感じではなかった。しかも前向きに郎党を諭すし。実にクレバー&ポジティブシンキングなヨッシーだ。本物の義経にもヨッシーの爪の垢を飲ませてやりたい。

しかし、このヨッシーはどうだろうか。頼朝が「義経は邪魔だ」なんていおうものなら、「兄上のためなら喜んで」とか言いながらポジティブに切腹しそうだ。おお、奥州を巻き込まずにヨッシーを片付けられそうだぞ。>頼朝

そういえば、馬曳き事件は1181年だったか。もう大姫は生まれているはずだし、翌1182年には頼家が生まれる。子どもがいる感じがせんなぁ。

ついでといっては何だが、宗盛後白河ご落胤疑惑(妄想)にはちょっと笑った。松坂慶子の演技力でさらに笑えた。このエピソードについてはまったく知らないのだが、大河オリジナルなのかな?