大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第35回 蘇(よみが)えりし者たち 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/09/03 20:37

徳川による井伊谷、気賀の制圧と政次ロスの衝撃から脱した直虎と井伊の人々が日常と明日への希望を取り戻す箸休め回。だから大したことは起こらず、話の進展としては大名家としての今川滅亡(氏真自身は江戸時代まで生きてる)くらいです。

ではドラマスタート。気賀に急行した井伊直虎が見たのは、死屍累々の光景。そして、なぜか「龍雲丸だけ」が生きていました。不思議なこともあるものですなあ。

正気を取り戻した直虎は、政次の血付き尼頭巾を着けていません。この後、再び尼頭巾を着けますが、政次の血は付いていないものになります。あの尼頭巾は政次ロスの象徴だったのでしょう。

龍潭寺に戻った直虎は、龍雲丸をかいがいしく看病します。意識のない龍雲丸に薬を飲ませようとするも、当然飲み下しません。すると、口移しで薬を与える直虎。すると、なぜか飲み下す龍雲丸。

ごめん、この理屈が全く分からない。

器で注ごうが口移しだろうが、できるのは口腔(こうこう)内に注入することだけ。飲み下すかどうかは別の問題です。直虎の行為は全く意味がありません。

ちなみに、「意識がなければ飲むわけない。誤嚥しちゃうからそんなことしない」(某看護師)とのことです。まぁ、寝てるときに口に水なんかぶち込まれた日には、気管に入って盛大に「ゴフッッッッッ!」となりますわな。常識的に考えて。 ま、龍雲丸の生き死になんぞどうでもいいので、以下スルー。

堀川城皆殺しの効果は絶大。ビビった大沢基胤が降伏して、徳川による湖岸の平定は完了。実際には、基胤は堀江城で抵抗を続けて徳川を悩ませ、帰順したのは堀川城陥落の1カ月後。堀川城の件はあまり関係ないのでは……。取りあえず、堀川城で訳の分からないオリキャラどもが一掃されてさっぱりしました。

再び井伊パート。龍潭寺に、鈴木重時の子、重好が訪ねてきます。重時が堀江城攻めで討ち死に(史実)したので、経をあげてほしいと直虎に依頼します。織田信長なら、持ちきれないほどの柿をあげるところです。

さらに寺に近藤康用の家臣がやってきて、負傷者の手当てを依頼。直虎は近藤への怒りをあらわにするも、結局手当てに同行。すると、そこにいたのは負傷した康用でした。実際には、徳川の遠江攻めに従軍していたのは康用の子の秀用。参陣していない康用が戦傷を負うわけはないのですが。

徳川家康は、松下常慶にわたりをつけさせて、今川氏真と直接和睦交渉開始。氏真は、大名が蹴鞠でもめ事を決するプランを開陳。

それでは蹴鞠ファイト! レディー・ゴー!

さすがに、氏真さんも蹴鞠ファイトで戦がなくなると思うほどお馬鹿さんではありませんでしたが。

一方、井伊では昊天の薬作りを眺めていた瀬戸方久が、ビジネスチャンスを見いだします。早速頭を丸めて昊天に弟子入りし、ドラッグビジネスに参入。

氏真は掛川城を出て北条に身を寄せ、代わって家康が掛川城に入城。「入れたの。入れてしまったの!」と、岡崎城以来の名ゼリフ再び。ちなみに、後に掛川城主になった山内一豊は、掛川城を家康にプレゼントすることになります。

しかしこの阿部サダヲの家康、不満はないのですが伊賀越えのとき、「わー!」と言って泣きながら「全力で押し通る」絵しか思い浮かびません。

きっと、菅田将暉の井伊直政が大活躍して数々のピンチを乗り越える、という展開にするのでしょうが。

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