大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第32回 復活の火 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/08/13 20:52

直虎のために動いている政次をどのように処刑される立場に立たせるのか。連絡の行き違いか、何かの勘違いか、悪辣な謀略か。とても楽しみにしているのですが、今回のラストでちょっと不安になってきました。

ではドラマスタート。井伊直虎は、井伊の情勢を説明するメールを徳川家康に送信します。こういうメールは到着が遅れたり届かなかったりして悲劇を生むのが定番ですが、さて?

家康は、重臣らと軍議中。ノベライズには諸将のセリフがあって徳川の事情が分かるようになっているのですが、ドラマではザックりとカットされています。ざっとまとめると、
・10日後に武田は駿府に攻め込むよ(ドラマでも言及)
・徳川は掛川を落とせって、えー
・掛川は遠江の東端じゃん! つれーよ
・引間は松下常慶が調略してるよ
・海岸沿いの大沢、浜名は難しいよ(ドラマでも言及)

で、井伊を調略しに行った酒井忠次がヘロヘロになって帰還します。忠次が語ったのは、

・井伊は取り潰された
・目付家老の小野政次が乗っ取り、虎松は首を取られた

という表面上の情報だけ。家康は既に菅沼定盈を通じて井伊谷三人衆を調略中。そこでこの3人を使って政次を討ち取るプランを立てます。情報伝達が不確実な時代にはこうした行き違いがあるものです。 そこへ、またもタイムリーに井伊からメールが着信。直虎からのメールと思わせて、実は全然違うメールで……と思ったら、普通に直虎のメールでした。情報の行き違いから悲劇が生まれるという展開かと思ったのですが、直虎と政次の謀はうまく動いているようです。

武田に寝返った者がいるというタイミングで今川館のミーティング場面に転換。最初に写った関口か? ちなみに、この軍議で発言していたのは小倉資久と庵原忠胤。後で日根野弘就も出てきます。もっと今川諸将を見たかったなぁ……。

家康からのリプライもゲットし、一安心の直虎。徳川との渡りはついたが、さて政次との連携はうまくいくのか。これがうまく機能しない事態が生じて悲劇に発展するのか……と思ったら、ひょっこり政次登場。直虎とツーショットにもちこんでコミュニケーションもバッチリです。

言葉遣いを巡って笑いあったり、政次が始めて語る領主直虎評に直虎が涙したり。政次が直虎に優しい笑顔を向けるのも久しぶりでは。そして、月明かりが差し込むところへ碁盤を移す政次。

直虎「もうじき陽の光の下で打てるようになるの」

そんな日は来ないという暗示ですね。

館に戻った政次に、もう自分はお役御免だと語るなつ。政次、どうする?

政次「こたびのことが終われば、俺と一緒にならぬか」

それ死亡フラグ。

なつに、直虎はもうすぐ還俗できるとしてきされると、政次は初めて直虎への思いを口にします。フラグ立てまくりです。

政次「私は幼きときより、伸び伸びとふるまうおとわ様に憧れておったのだと思う。それは今も変わらぬ。殿をやっておられる殿が好きだ。身を挺してお助けしたいと思う。その気持ちを何かと比べることはできぬ。捨て去ることもできぬ。生涯、消えることもあるまい」

ノベライズには、地の文による心情も書かれています。
もはや男女の恋愛感情を超えた――例えば空に太陽と月があるように、物事に陰と陽があるように、直親がいなくなって、二人は互いが己の半身のようになってしまった。自分の半身とは、夫婦にはなれない。
と。

政次「なれど、それとは全く違う気持ちで、そなたにはそばにおってほしいと思う。そなたを、手放したくはないのだ」

そんな政次をまるっと受け入れるなつ。大人ですな。

直虎は、例の井戸で1人(ノベライズでは南渓と)、個人に酒をささげます。今川に振り回される日々が終わると言っていますが、国衆という身分では、徳川に振り回される日々が始まるだけなんですが。

永禄11年(1568年)12月6日、武田が駿河侵攻開始。今川氏真ピンチ!

さらに、関口氏経、朝比奈信置、岡部忠兵衛ら21人が武田に走るという悲しいお知らせ。籠城しようとしていた賤機山城も武田に落とされ、今川館にこもることに。氏真ピンチ!

再び家康パート。井伊谷三人衆が家康に臣従するも、近藤康用が物言いをつけ、政次は信用できぬと家康に吹き込みます。このドラマの近藤は、井伊に遺恨がありますしねぇ。しかも直虎が一方的に悪いのですから、近藤に恨まれても仕方がありません。身から出たサビというものです。

井伊谷城の政次は、徳川軍接近の知らせを受け、徳川につき、井伊を再興すると宣言します。そして、小野の立場について家来にわびる政次。が、直虎のときと同様、家来に「知ってた」と言われて苦笑。

取り次ぎのために直虎も城門前に到着。さて、ここまで全てうまくいっているように見えますが……。

やってきた近藤が不審な動き。政次が城を明け渡すため城門を開くと、どこからか矢が射かけられます。カラス(ノベライズではイタチ)が飛び出した(そこに誰かいる?)り、そちらに近藤の兵を見に行かせたり、ノベライズにも「茂みのほうから」と書かれていたりするので、矢が飛んできたのは茂みからであるはずなのですが、ドラマでは城の方から飛んできているようにも見えて何だかモヤモヤ。まぁ演出がヘタクソなんでしょうが。

近藤が何かやらかしたんだろうな、というところで今回はおしまいです。

しかし、城からは何の攻撃もなかったなど、近藤の罠には穴がありすぎなのですが、これだけで政次を悪役に仕立てちゃうの? まさかそんな浅い脚本なわけないよね? もっと何か用意してるよね?

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