大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第28回 死の帳面 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/07/20 21:31

久しぶりに大河ドラマを見た感じです。ベテラン勢が実在の人物を演じるだけで画面がしまること。デスノートへの急展開も面白かった。寿桂尼様が主人公なら面白かったのになぁと改めて思わされた回でした。

ではドラマスタート。今回は武田義信の自害が今川に伝えられた場面から。おや、何やら今回は大河ドラマみたいじゃないですか。小汚いオリキャラまみれの創作時代劇だったのに、山県昌景やら北条幻庵やら武田信玄やら……まさかのマツケン!?

で、病身で甲斐に乗り込んできた寿桂尼と信玄の直接対決。2人とも、決してうまい役者ではないのですが、存在感があるので見応えがあります。やー、まるで大河ドラマみたいなシーンでした。

駿府に戻った寿桂尼様は、次に北条を動かします。そして語りながら崩れ落ちるのですが、その直前に口ぶりが徐々に乱れていくところはお見事。前言撤回。ルリ子さん、うまい!

北条幻庵の仲立ちで武田と手打ちとなったものの、武田に誓詞を要求されて今川氏真激おこ。

寿桂尼「泣き言を言うた者から負けるのです」

これまた名言いただきました。胸に刺さります。 ノベライズでは、ここでパーティーピーポー化した氏真が小野政次をダンス(風流踊り)に誘うくだりがあるのですが、ドラマではカットされていました。

そして久々の井伊パート。井伊直虎は、気賀の堀川城落成パーティーで瀬戸方久を城代に任命。堀川城主新田友作=瀬戸方久の俗説を利用したというところでしょうか。方久は瀬戸を称する以前、新田を称していたとか、新田友作は祝田にいた(ドラマでは瀬戸・祝田は方久の所領になっている)など、新田友作と瀬戸方久には混同したくなる接点が多々あって面白いところです。

再び今川パート。すっかりスネちゃった氏真をたきつける寿桂尼様ですが、様態が急変。意識不明の重体となってしまいます。再び凹んでしまった氏真ですが、春に叱咤されて復活。館中の楽器を集めて

レッツパーリー!

寿桂尼様が病床から起き上がると、その眼前に広がるのは今川の最盛期。

そして危篤状態を脱したのでした。しぶといばあ様だ(褒めてます)。

復活した寿桂尼様は、直虎を駿府に呼び出し。突然井伊直親の件を持ち出され動揺する直虎ですが、「家を守るということは、きれい事だけでは達せられませぬ」と気丈に返答。

その後もいい感じで語り合う2人の女性。

寿桂尼「今川を見捨てないでおくれ」
直虎「ご安心くださりませ」

でも裏切るんでしょう?

直虎が退出すると、次に水野という男と面談する寿桂尼様。「縁のある方、一人一人にお別れをしておられるそうじゃ」とはまた泣ける話じゃありませんか。

と思ったら、水野がいきなり粛清されちゃいます。え-。

寿桂尼様の帳面には、×印しが付けられた水野某の名前が。そして、井伊直虎にも×マークが! これがデスノートか!

寿桂尼「あれは、家を守るということは、きれい事だけでは達せられぬと言うたのじゃ」

というわけで、井伊も粛清対象となってしまいました。寿桂尼すげー。お別れ会じゃなくて粛清者決定面接だったとは。

そうとは知らない直虎さん、徳川を動かして武田包囲網を作ろうと言い出して今回はオシマイ。

直虎の出番が少ないと面白いなぁ……って、江のときも八重の桜のときも真田丸の前にやってた汚物のときも思ったな。図らずも、全部女性主人公ではないですか……。

2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
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