大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第26回 誰がために城はある 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/07/02 20:27

今回は、井伊が気賀をゲットする前フリ回。その機能は十分に果たしていたのですが、細かいところで理屈に矛盾や齟齬があるような気がしてなりません。

ではドラマスタート。材木奪還で忠義を示し、いつもの通り申し開き成功。材木はそのまま駿府にとどめ置くということで、今川はちゃっかり材木をゲット。まぁ、この辺り誰も頓着していませんでしたが。

さて、あの材木をどうするのか。

気賀の中村屋では、武家と町衆がミーティング。堀江城の加藤保憲もとい大沢基胤が気賀に城を築いて治めると聞き、町衆激おこ。

それを聞いた龍雲丸は、井伊に怒鳴り込んできます。筋違いも甚だしい文句を並べ立てます。まともに相手をするのも馬鹿馬鹿しい主張ですが、ちゃんと相手してあげるのだから小野政次も優しいことです。

まぁ、「文句があるなら駿府に言うことだ」(政次)ですよねー。

案の定、龍雲丸たちを気に掛ける井伊直虎さん。

政次「お前は一体どこの当主なのだ!」 ですよねー。

気賀に戻った龍雲丸は中村屋に不満をぶちまけます。

中村屋「井伊はこちらのお味方はしてくれぬと……」
龍雲丸「こっちがどうなろうと知ったこっちゃないとさ」

おや、君たち、武家の支配を受けたくないから武家の井伊に頼ろうとしてたの? なかなか自分に都合のよろしい世界観をお持ちのようです。

気賀が気掛かりな直虎は、政次の制止を振り切って気賀に突撃。理由が龍雲党の心配だったりするところが浅い。城主として成長した描写もしてきたことですし、「井伊の利益のため」といった理屈を付けていただきたかったところです。

気賀に到着した直虎は、すっかり寂れ治安が悪化した気賀にびっくり。反大沢と親大沢で町が二分されているではありませんか。

そこで直虎は両陣営を呼び出します。今川&大沢と気賀の問題に井伊が勝手に介入するのはいかがなものかと思いますが。

そして直虎は町衆に、城を築くことと引き替えに商業活動の自主権を要求せよと勧めます。大沢を気賀に入れる発端は、塩留の徹底だったのでは? 今川の本来の目的も気賀に城を築くことではなく、気賀の商業活動への介入ではあるまいか。何だかいい感じで話がまとまってしまいましたが、何か根本的な齟齬があるような気がしてなりません。

が、龍雲丸1人が、城を作られるのはいやだと駄々をこねるので困ります。正直、コイツのことはどうでもいいのですが。

井伊に戻って事の顛末を皆に語る直虎。すると、方久が「大沢の代わりに井伊が気賀に入ろうぜ」と言い出して今回はオシマイ。

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