大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第25回 材木を抱いて飛べ 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/06/25 21:23

何が災いするか分からぬもの、というところでしょうか。塩留により今川の商人が気賀に流れ、今川が気賀に目を付けることになります。これにより、井伊の動きが今川に補足される。今川と武田の関係から生じたことが、井伊と徳川の内通疑惑発覚につながるという構造はなかなか面白い。解決方法がワンパターンですが。

小野政次は、寺で子どもたちに囲碁の手ほどきをすることになります。政次に負けた虎松は、負けた原因となった自分の手を検討中。これを優しく見守る政次の顔に、彼の本来の心が表れているようです。

井伊の面々は売れた材木に井伊の焼き印を入れ、材木ビジネスの成功に大喜び。

そんなハッピーな日々は、政次が駿府に呼び出され、関口氏経と共に戻ると一変。井伊直虎は、三河と内通した疑いで駿府に呼び出されます。まあそれはいいんだけど、 疑い→駿府に呼び出し→直虎に丸め込まれて解決

のパターンが多すぎ。直虎が駿府に行って首をはねられ「おんな城主 直虎 完」というわけもなく、もう少しドキドキするような展開を工夫していただきたい。

直虎に掛けられた嫌疑は、三河に流す材木を都合したこと。売り先までは責任持てぬという直虎に、そんなうかつ者に井伊は任せられないと返されてはぐうの音も出ません。今回の件は今川の罠ではないので、落ち度を責められても仕方がないところです。

直虎は熟考の末、
・成川屋から材木買い戻す
・できなければ気賀で材木を買って焼き印を入れる
・できなければ龍雲党に取り戻しを依頼
の3段構えの生き残り戦略を立案。さらに、毒を飲んで時間稼ぎ。

そして駿府で申し開き開始。直虎の演説で言葉を失う今川氏真と関口。このおなごに言い負かされる今川というパターンがまたも繰り返されます。

そこへ、何という偶然か! まるでドラマのようなジャストタイミング&タイムリーに、取り戻した材木が到着します。わー、すごいなー。

で、今回のタイトルの元ネタは高村薫の『黄金を抱いて翔べ』かな。

2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
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