大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第21回 ぬしの名は 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/05/28 21:34

今回は、いろいろあった割に話はスカスカで、要は盗賊団に材木伐採をアウトソースしたとうお話。あるいは、放送開始前に発表済みだった「龍雲丸」とう名前を直虎が知ったというお話。別に面白くないとはいいませんが、面白いわけでもありません。

ではドラマスタート。綿布の販売チャネルを求め、気賀の中村与太夫に相談を持ちかける井伊直虎一行。その後、気賀の活気に浮かれて緊張感を欠いた直虎は、子どもに銭入れをすられます。

「その銭は、井伊の民の汗のにじんだ銭じゃ!」と、何だかいい感じなことを言う直虎さんですが、その大切な銭の管理を怠ってすられる直虎もいかがなものか。そして、アジトまで追った揚げ句、周囲を警戒するのを怠ってサクっと捕まります。で、龍雲丸と再会。

自力で脱出を試みた直虎は、子どもを人質に取って解放を要求するも、あっさり失敗。さらに、「領主は大泥棒」という、「権力者=収奪者」的な実に凡庸な龍雲丸の捨てゼリフに直虎は困惑します。

直虎をもてあました龍雲丸一味は、井伊に身代金を要求。身代金受け渡し場所に向かった中野直之らは、倒木に阻まれ徒歩での移動を強いられます。そして、指定された場所で眠らされた直虎を発見。で、身代金の引き渡しは? って、刀抜いちゃってるし、お前ら払う気最初からないだろ。 ここで、龍雲丸一味の目的が馬であったことが判明。うまくいくかに見えたものの、武闘派僧侶傑山に阻まれて馬ゲットならず。

井伊谷に戻った直虎は、賊の追跡中止を命じます。またしても私情で信賞必罰をないがしろにする直虎さん。

直虎「盗られたのはわれの銭だけであるし」

えっ、「井伊の民の汗のにじんだ銭」じゃないの!?

一方、方久は材木ビジネスを提案します。しかし、伐採する人手が足りない→短時間で華麗に伐採した連中がいるじゃないか!

というわけで、中村屋を通じて龍雲丸を呼び出す直虎さん。龍雲丸が提示した「権力者=収奪者」論に、がんばって反論して龍雲丸を納得させます。「奪い合わず済む世を作る」というえらく遠大なゴールを示しただけで、実は現状の階級制度や社会構造はザクっと棚上げにしていて何も解決してませんが。

まあ、自警団的に成立した武家は土地を支配し、その土地を農民に貸与する見返りとして年貢を徴収。また、領内の治安を維持して農民を保護する義務を負うという相互関係が本来の形なので、一方的な搾取と捉えてしまうのは一面的過ぎるのですが、直虎さんはそこまでは考えられなかったようです。

ともかく、あんなのでも龍雲丸は納得したので一件落着。材木伐採のアウトソース契約が成立したのでした。

2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
もご利用ください。