大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第8回 赤ちゃんはまだか 感想

カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/02/26 22:01

今回は、子ができなくて破綻寸前の夫婦が次郎法師の活躍で立ち直るだけという、大河でやる必要があるの? って感じのお話です。エピソードがほとんどない人物で1年もたすのは大変だな、と思わされます。

次郎法師に、メル友瀬名から近況報告メール。竹千代(信康)が生まれているので、今は永禄2年(1559年)であることが分かります。

このメールにクスリと笑ったら、しのに「私のことお笑いになりましたか?」と因縁をつけられます。

龍潭寺から徒歩で40分以上かかる祝田にいるはずのしのがなぜこんなところをウロウロしているのか? 吉田松陰の妹のアノ変なのみたいに、地理感覚が狂っているのでしょうか。ドラマでは説明なしでしたが、ノベライズによると「子宝祈願の経をあげてもらいに来ていた」とのこと。

次郎法師は、井伊直親夫妻のために子を授かる薬とされる麝香(ムスク)の購入を決意。鼓の売却と麝香の入手を小野政次に依頼します。で、これをしのに勧めるも、受け取りを拒否られます。さらに、「子ができぬよう呪うている」と言われて激怒。被害妄想をこじらせると大変です。

直親もここに至って側女を持つことを決断。希望を聞かれ、「今度は、その……落ち着いた女子を」と言う直親。分かる、分かるぞ。 直親が側女を持つと知り、しのは次郎法師を逆恨み。「次郎殿 お恨み申し上げます」という書き置きを残して失踪。ここまで論理性のない思考にはついて行けません。

しのは例の井戸の前で、懐剣で自害にトライ。がチンタラしてるところがいかにもかまってちゃんくさくて、もいいいよさっさとやれよって感じです。どうせ次郎法師が止めるのだからハラハラもしないし。

で、次郎法師に阻止されるが、グダグダ言うので「じゃあ自害しろ」とばかりに次郎法師に煽られると、自害するどころか次郎法師に突きかかる始末。そこに直親が現れて、今度は直親が次郎法師に説教されます。

まぁ、こんな話、つくづくどうでもいいや。子ができない夫婦の話? 現実の本当に悩んでいる夫婦たちをどうでもいいとは全く思いませんが、ドラマとしてはありふれたテーマ。今更1話使ってタラタラと見せていただきたいとは思いません。

で、永禄3年(1560年)5月、今川義元より尾張へ出陣命令。直盛らも出陣。

松平元康も戦支度。ここはほんのわずかですがドラマとノベライズでセリフが異なっており、そのために元康の描写が変わっています。ドラマでは、

瀬名「できるだけ、太守様のお目につきやすいところにおられるが肝要にございます」
元康「わしなんぞはあまり出過ぎぬようにの」
瀬名「そのような情けない了見でどうなさいます」

で竹千代の「ごぶうんを」につながります。

ノベライズは、
瀬名「できるだけ、太守様のお目につきやすいところにおられるが肝要にございます」~
元康「いやぁ、それがしなどはあまり出過ぎぬようにの」~
瀬名「それがしなど、ではございませぬ! 出るときは前に出ねば、好機をつかみ損ねまする!」~
元康「出るときは出る」
となっており、「もしかするとこの三河のぼんやりは、ただのぼんやりではないかもしれない」という地の文が添えられています。今後のキーパーソンの一面をのぞかせる、割と重要なセリフのような気がするのですが。

というわけで、次回は桶狭間の戦いです。

2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
もご利用ください。