大河ドラマ「おんな城主 直虎」 第4回 女子(おなご)にこそあれ次郎法師 感想
カテゴリ:おんな城主 直虎
日時:2017/01/29 22:28
今回はとわの出家と小野政直暗殺を軸に、とわと井伊直盛が己の方向性を見いだすというお話。こうして1行にまとめるとテーマが確立していてよさげですが、イマイチ面白くないのが残念です。直盛の年齢を考慮に入れると結構すごい展開なのですが……。
井伊谷に戻ったとわは、庭で鶴丸と再会。そして、出家したら亀と夫婦になれないことに初めて気付きます。さらに、とわの出家が本領安堵の条件となったため、還俗もままならないということに。
大人の事情など知ったことではないとわは、出家したくないと言い出します。そこで母の出番。
千賀「母はあなたを誇りに思います。己の身を挺し井伊を救うなど誰にでもできることではありません。まさに三国一の姫!」
これであっさりその気になるとわ。基本アホな娘です。
そしてとわの得度式開催。剃髪し、南渓により「次郎法師」と命名されます。
で、地球寺へ。
とわ「昊天。来たぞ!」
うわ、入門者の態度じゃないぞ。
案の定、傑山に放り出されるとわ。超ニッコニコの傑山が何ともいえない。 そして、ドラマは謎の演出に突入。起き上がったとわは再び寺に入ろうとし、傑山に放り出されるというループに入ります。傑山をスルーして入ろうとするとわの行動が意味不明です。ノベライズは、最初に放り出された後、昊天がとわに
待遇に混乱したとわに、南渓は禅問答を展開。いきなりの修行モードに戸惑います。そして粗食に絶望。出家当日に寺から脱走です。そんなとわを突き放す千賀。定番の展開です。
そんな千賀を「きつい女子じゃのう」と評する新野親矩。兄と妹の関係だからこそ言える軽口でしょう。
千賀「兄上らがふがいないからではないですか! お下知一つうまくあしらえず、揚げ句の果てに十の娘の出家で本領安堵! 情けない! ふがいないにもほどがあります!」
千賀「そう怒れば……何か変わるのでしょうか? とわを戻していただけるのでしょうか?」
と、ここは良かったなぁ。
日もあらたまり、場面は井伊家の評定に。井伊直満の所領を小野政直に与えるという今川の下知にまたも激怒する面々。
そこへ珍しく上機嫌のご隠居登場。殺された北条の密使の息子が、父の仇を探している。こいつを利用して政直を殺させようぜ、という井伊直平。マジ名案。
一方、空腹を募らせたとわに、「そんなに腹がすいておるなら、もらいに行けばよいのではないか?」と托鉢を中途半端に教える南渓。托鉢を中途半端に理解したというか知ったとわは、市で食い物を要求。これでは托鉢ではなく物乞いです。
当然托鉢なぞ成立するはずもなく、作物泥棒にまで身を落とすとわ。が、「僧として竜宮小僧をすればよい」という鶴丸のアイデアで心機一転。さらに、「竜宮小僧になりたければ竜宮小僧のように振る舞えばよいのではないか?」と言う南渓の言葉で、方向性を見いだします。
最初の竜宮小僧活動は水くみ。そして食べ物ゲット。これはこれで托鉢じゃないんだが……まあいいか。
一方、思い悩んでいた井伊直盛は、子供たちの会話を聞いて何らかの結論に至ったご様子。とうするかと思えば、襲撃された政直を守ってやります。が、直満の所領の半分は諦めろと言って太刀を突きつけます。
小野の専横に忸怩たる思いをし、降ってわいたチャンスに苦悩し、助けるという選択をしたが自分の思いも突きつける。直盛の年齢を考えると、すごくがんばったといえる展開です。このとき、とわの父・直盛は、
数え19歳、満年齢は17歳か18歳
の若造なのです。高校生ですよ。杉本哲太がやっているので、そんな感じが全くしませんが。ちなみに、逃亡中の亀之丞は10歳年下の数え9歳(満7、8歳)。高校生の兄ちゃんと小学校中学年という感じです。
言い方を変えましょう。本作第1回~第4回時点の井伊直盛(杉本哲太)は、大坂夏の陣時点の豊臣秀頼(中川大志)よりも若い!
ちなみに、直盛は数え35歳(満33、4歳)で死ぬので、もっと若手にやらせれば若くして難しい井伊の舵取りをし、桶狭間で若くして討ち死にするという哀れさがでたような気がするのですが。
そして9年後の天文23年(1554年)、本役にチェンジで今回はおしまい。
へー、龍潭寺の庭園は小堀遠州の作なのかー。
2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
もご利用ください。
井伊谷に戻ったとわは、庭で鶴丸と再会。そして、出家したら亀と夫婦になれないことに初めて気付きます。さらに、とわの出家が本領安堵の条件となったため、還俗もままならないということに。
大人の事情など知ったことではないとわは、出家したくないと言い出します。そこで母の出番。
千賀「母はあなたを誇りに思います。己の身を挺し井伊を救うなど誰にでもできることではありません。まさに三国一の姫!」
これであっさりその気になるとわ。基本アホな娘です。
そしてとわの得度式開催。剃髪し、南渓により「次郎法師」と命名されます。
で、地球寺へ。
とわ「昊天。来たぞ!」
うわ、入門者の態度じゃないぞ。
案の定、傑山に放り出されるとわ。超ニッコニコの傑山が何ともいえない。 そして、ドラマは謎の演出に突入。起き上がったとわは再び寺に入ろうとし、傑山に放り出されるというループに入ります。傑山をスルーして入ろうとするとわの行動が意味不明です。ノベライズは、最初に放り出された後、昊天がとわに
傑山に向かっていけと指図したため、
とわはしかたなく立ち上がって、傑山に突進していったと続きます。これまたイマイチ入門を許される条件が不明ですが、取りあえず最初の目標が傑山であると示されているだけノベライズの方がましというもの。「傑山スルー&放り出される」を繰り返すドラマの演出は、面白くもないし間抜けです。何がしたかったの?
待遇に混乱したとわに、南渓は禅問答を展開。いきなりの修行モードに戸惑います。そして粗食に絶望。出家当日に寺から脱走です。そんなとわを突き放す千賀。定番の展開です。
そんな千賀を「きつい女子じゃのう」と評する新野親矩。兄と妹の関係だからこそ言える軽口でしょう。
千賀「兄上らがふがいないからではないですか! お下知一つうまくあしらえず、揚げ句の果てに十の娘の出家で本領安堵! 情けない! ふがいないにもほどがあります!」
千賀「そう怒れば……何か変わるのでしょうか? とわを戻していただけるのでしょうか?」
と、ここは良かったなぁ。
日もあらたまり、場面は井伊家の評定に。
そこへ珍しく上機嫌のご隠居登場。殺された北条の密使の息子が、父の仇を探している。こいつを利用して政直を殺させようぜ、という井伊直平。マジ名案。
一方、空腹を募らせたとわに、「そんなに腹がすいておるなら、もらいに行けばよいのではないか?」と托鉢を中途半端に教える南渓。托鉢を中途半端に理解したというか知ったとわは、市で食い物を要求。これでは托鉢ではなく物乞いです。
当然托鉢なぞ成立するはずもなく、作物泥棒にまで身を落とすとわ。が、「僧として竜宮小僧をすればよい」という鶴丸のアイデアで心機一転。さらに、「竜宮小僧になりたければ竜宮小僧のように振る舞えばよいのではないか?」と言う南渓の言葉で、方向性を見いだします。
最初の竜宮小僧活動は水くみ。そして食べ物ゲット。これはこれで托鉢じゃないんだが……まあいいか。
一方、思い悩んでいた井伊直盛は、子供たちの会話を聞いて何らかの結論に至ったご様子。とうするかと思えば、襲撃された政直を守ってやります。が、直満の所領の半分は諦めろと言って太刀を突きつけます。
小野の専横に忸怩たる思いをし、降ってわいたチャンスに苦悩し、助けるという選択をしたが自分の思いも突きつける。直盛の年齢を考えると、すごくがんばったといえる展開です。このとき、とわの父・直盛は、
数え19歳、満年齢は17歳か18歳
の若造なのです。高校生ですよ。杉本哲太がやっているので、そんな感じが全くしませんが。ちなみに、逃亡中の亀之丞は10歳年下の数え9歳(満7、8歳)。高校生の兄ちゃんと小学校中学年という感じです。
言い方を変えましょう。本作第1回~第4回時点の井伊直盛(杉本哲太)は、大坂夏の陣時点の豊臣秀頼(中川大志)よりも若い!
ちなみに、直盛は数え35歳(満33、4歳)で死ぬので、もっと若手にやらせれば若くして難しい井伊の舵取りをし、桶狭間で若くして討ち死にするという哀れさがでたような気がするのですが。
そして9年後の天文23年(1554年)、本役にチェンジで今回はおしまい。
へー、龍潭寺の庭園は小堀遠州の作なのかー。
2017年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」キャスト(配役)
もご利用ください。