大河ドラマスタッフは『クレヨンしんちゃん』に学べ

カテゴリ:資料&ネタ
日時:2015/12/25 11:27

先日、子どもたちに付き合って『クレヨンしんちゃん』の映画を見てみました。子どもたちがチョイスしたのは、なぜか『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(以下、アッパレ!戦国大合戦)。歴史ヲタに大層評判がいいというウワサは聞いていたものの、未見だったので好都合です。


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……なるほど。戦国時代の人たち(特に殿様)が、しんちゃんを未来人として認めて未来の話を抵抗なく受け入れちゃうところは物分かり良すぎな感じもしますが、そこを掘り下げても面白くなさげだし物語のテーマとは関係ないので気にしないことにします。

そうしたしんちゃん的荒唐無稽さを無視して戦国時代モノとして見ると、評判通りよくできています。異説もあるので「これが正しい!」とは言い切れないものの、合戦シーンは時代考証を踏まえおり、こだわって作っているのが伝わってきて素晴らしい。ちゃんと投石部隊も活躍します。

大河ドラマのスタッフは、この映画を100回見て勉強するべきでしょう。 予算的に、アッパレ!戦国大合戦レベルの合戦シーンを作るのは難しでしょうけど。

ストーリーも良かった。ラスト付近のどんでん返しとか、泣けたよ。2014年の『軍師官兵衛』や2015年の、本来大河ドラマを放送すべき枠でやってた何か変なのでは1滴も涙が出なかったというのに(『八重の桜』は結構泣けた)。

大河ドラマは、作劇についてもクレヨンしんちゃんに学ぶべきところが多いと思います。アッパレ!戦国大合戦に限らず、クレヨンしんちゃんの映画は基本的にエンタメとしてよくできてますしね。

それにしても、アッパレ!戦国大合戦って……クレヨンしんちゃん必要か? タイムスリップ設定を丸ごと省いて戦国時代の人たちだけで話を回しても十分成立する気がします。それくらい、戦国モノとしてまとまってしまっている。ひょっとして、戦国モノを作りたかったスタッフが、しんちゃん映画としてどさくさに紛れて作ったのでは。面白かったからどうでもいいのですが。

ご存じの方も多いと思いますが、このアッパレ!戦国大合戦を原作にした実写映画が『BALLAD 名もなき恋のうた』(私は未見)。「どうせ、しんちゃんのタイムスリップ要素をなくした戦国時代映画なんだろう」と勝手に考えていたのですが、内容を調べてみたら役名こそ「野原しんのすけ」とひろし&みさえでこそないものの、タイムスリップ要素はそのまま残っているそうで。

えー、『クレヨンしんちゃん』映画じゃないんだから普通の戦国モノにすればいいのにーと思ったのですが、タイムスリップモノにしないと未来のアレが使えなくて困るのか。

『BALLAD 名もなき恋のうた』も見てみたくなったのですが、Amazonのプライムビデオにはラインアップされていない……。じゃいいや。