大河ドラマ「花燃ゆ」 第6回 女囚の秘密 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日時:2015/02/08 22:14

今回は、見た目は大人、役年齢は子どもの名探偵文が冴え渡る観察力と洞察力で高須母娘の関係を取り持ち、ちゃっかり井川遥の手を握った寅次郎が元気になるという、ホントにどうでもいいお話です。一体、誰がこんな退屈なドラマで喜ぶのでしょうか。

前回と同じく安政2年(1855年)1月。

寅次郎への書籍配送業を営むFumizonが、高須久子からの注文を受注します。が、高須家から門前払いをくらい、配達が遅れると久子に告げるFumizon。そんなFumizonに、「何度でも訪ねてくれ」と要求する久子。

そして、久子が持っていた鏡は曇っていて役に立たなかった……。

そのころ寅次郎は、数え13歳の妹にツッコまれたショックで引きこもり、自責の念を読書で紛らわせるのでした。そんな状態でもヒゲはちゃんと剃っていますが。

帰宅したFumizonは、梅太郎たちと発注書の整理。「資治通鑑」とか、ちゃんと読めちゃうんですね。で、寅次郎の発注書に紛れ込んでいた、達筆の1枚。囚人との交流も避けて引きこもった寅次郎と、寅次郎に毒づく富永。この関係性でどうして富永の持ち物が紛れ込むんだ? さあ、配送業者から探偵業にジョブチェンジです。見た目は大人、役年齢は子どもの名探偵、文!

富永の書を見て、筆先が荒れていることを見抜き、新品の筆をリコメンド発送します。何という観察眼。

富永「久しぶりに書を書きとうなった」

久しぶり? すると寅次郎の発注書に紛れていた富永の書は、いつのものでどういう経緯でFumizonへ? 残念ながら、この謎は最後まで明かされることはないのでした。

すっかりスネていた富永が、筆一本でテンションアップ。そして、書を教える教えないではしゃげるフリーダムな牢獄。

再びFumizonに戻った文ですが、またも高須家からの商品ピックアップに失敗。度重なる発送遅延で、注文をキャンセルされるFumizon。Fumizonに頼んだばかりに、Konozamaです。

が、高須家の者が久子を訪ねることに。不可解なことに、「文にも立ち会ってほしい」と。金子家も高須家も、数え13歳の文を頼りすぎ。巻き込み過ぎ。

何にせよ、糸を久子の前に引きずり出すことに成功したFumizonですが、糸の冷たい態度にさらに出しゃばります。再び見た目は大人、役年齢は子どもの名探偵、文にジョブチェンジです。

まずは、Fumizonにしつこく高須家を訪問させた久子の意図を謎解き。

文「あなたを怒らせたかったんです」

さらに、曇っていた鏡が今日は磨かれていた理由を推理します。数え13歳(つまり小学生)とは思えない観察力と洞察力。

文による真相解明により、何となくいい感じになる母娘。

「あなたを憎みます」と言いつつ母の手を握り、現状で望み得る最大級の形で母娘の関係修復を成功させます。小学生なのに大活躍。

この一件をきっかけに、変わり始める野山獄。どさくさにまぎれて久子の手を握る寅次郎。そして復活する寅次郎。割とどうでもいいので、このあたりは割愛しますが。

いやホント、どうでもいい回でした。見所は井川遥の美貌くらい。こんな話を見るために人生の中の貴重な40分を浪費すべきなのか、こんなドラマなんか見ないで他にもっと何かなすべきことがあるのではないかなどと、意識の高い自省にふけってしまう、啓発性の高い回でございました。

正直、脚本家にも同情を禁じ得ません。『八重の桜』京都編と同じく、素材が悪すぎです。面白くしようがない。これ、大河枠でやらなきゃダメだったの?

2015年 大河ドラマ「花燃ゆ」キャスト(配役)
大河ドラマ「花燃ゆ」 主要人物年齢年表(松下村塾+α)
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