大河ドラマ「軍師官兵衛」 第39回 跡を継ぐ者 感想

カテゴリ:軍師官兵衛
日時:2014/09/28 21:55

今回は、前回ラストを演出を変えておさらい。次に天下を取る者として秀吉官兵衛の名を挙げたというのは有名なエピですが、これを家康に語らせると家康による離間策のようにも見えてしまいます。実際、後のシーンでおでこオクトパスらと「官兵衛が隠居したらラッキー」と語らったりします。家康がどこまで考えてこのエピを官兵衛に語ったのかは定かではありませんが。

で、秀吉に警戒されていると知り、官兵衛は中津城でしょんぼり。そして緊急ミーティングを招集します。ここで、官兵衛、リタイア宣言。突然の後継指名に動揺する長政。が、糸にけしかけられて何となくその気になります。 長政と糸が次期当主とその正室就任への意欲を見せ始めたものに、秀吉が官兵衛の隠居を認めず取りあえず頓挫します。

そんなさなかの天正17年(1589年)2月、大事件発生。山本勘助の命を受けた河原村伝兵衛増田長盛が、三成に聚楽第の壁に落首が書かれていたとご報告。いわゆる聚楽第落首事件の発生です。

・大仏の功徳もあれや槍かたな くぎかすがひは子宝恵む
刀狩りまでやってこさえた大仏のおかげで子ができてよかったネ!(笑)

・ささ絶えて茶々生ひ茂る内野原 今日はけいせい香をきそひける
佐々は切腹させられたけど、内野原(聚楽第)の茶々は妊娠してアゲアゲ、聚楽第では傾城(遊女)が色香を競ってるネ!

って感じで、茶々とその子を揶揄する内容だったので秀吉は激怒。関係を疑われた者がバッサバッサと処断されます。ドラマでは「100人以上」と、人数しか問題にしていませんでしたが、「鼻や耳を削いで磔」など結構エグイやり方でみんなドン引きです。

これを止めるため、おねがヘルプ要請したのが官兵衛。秀吉に警戒され、微妙に冷や飯ぐらいの男を選ぶおねってどうなの?

が、俺たちの官兵衛はやります。史実の官兵衛ですらなし得なかった偉業をやってのけます。さすがは官兵衛。

落首事件について秀吉を諫止すると、秀吉はあっさり改心。また、官兵衛の策というわけではありませんが、子ども誕生の前祝いとして金銀を配ることも決定。このバラマキは史実ですが、金銀の数は史料によって異なるようです。

ただ、諫言した後、1人になると緊張をといてうな垂れるところはよかった。

天正17年(1589年)5月27日、捨誕生。かなり新生児に近い子を連れてきたなぁ。普通は、ドラマに登場する「生まれたばかりの赤ちゃん」はどう見ても生後1カ月以上の子だったりするわけですが。

そしてようやく黒田家の家督相続が認められ、長政が秀吉の下へご挨拶&授爵・任官。家督を継いだ途端に似合わない髭が生えて視聴者を笑わせます。三成級に似合わない。残念なくらい似合わない。気の毒なくらい似合わない。

次に、正則とともにおかか様の下へ。ここは結構暗示的です。ま、結果(歴史)から逆算してセリフを言わせているだけですが。

「これからも豊臣家を支えておくれ」というおねですが、長政の答え「それがしには守るべきものが2つございます。1つは黒田の家。そしてもう1つは大坂のおかかさまでございます」。続けて、正則も「北政所様をお守りします」と言うのですが、実は誰も「豊臣を守る」とは言っていません。

さらに、「徒党を組んで家中に争いを持ち込むようなことはしないでおくれ」と願うおね。残念ながら、実はやらかす(石田三成襲撃事件)んですよ、こいつら。

最後は、次回への布石として北条氏の上洛拒絶に触れます。家康が直接赴いて説得するも、やたらと無駄に貫禄がある氏政が拒絶。氏政は誰がやるのかと思ったら、格さんじゃないですか。というか、伊吹さん、『天地人』でも氏政やってるし。このまま氏政俳優の地位を固めるのでしょうか。田中健=佐久間信盛みたいな。

2014年 大河ドラマ「軍師官兵衛」キャスト(配役)
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