大河ドラマ「軍師官兵衛」 第18回 裏切る理由 感想

カテゴリ:軍師官兵衛
日時:2014/05/04 21:24

天正6年(1578年)8月、平井山ミーティングで三木城攻めの戦略立案。付城で包囲して外部と分断するという兵衛'zの策を「かような奇想天外な策、このふたりにしか思いつかぬ」と大絶賛の秀吉。まぁ、紀元前にカエサルがやったアレシア包囲戦の大幅スケールダウン版にすぎないんですが。

ドラマではカットされてましたが、ノベライズでは付城普請の納期短縮策として、「組分けして互いに競わせる」という、見たことがあるような策を三成が提案し、またもや「こういうことは、佐吉の右に出る者はおらぬな」と秀吉が褒める一幕あり。このアイデアって、小学生向けの「まんが豊臣秀吉」的な本の定番ネタだよね……(苦笑)。

で、兵衛'zは宇喜多調略に再チャレンジ。まぁ、官兵衛のことだからまた失敗するんでしょうが。 三木城では、別所長治賀相が脳天気トーク。特に賀相さんの自信はどこからわいてくるのやら。

賀相「毛利が我らを見捨てるはずがない。中国者は一度結んだ約束はたがえぬ。そこが、上月を見捨てた織田との大きな違いじゃ」

左京進(故人)「えっ」

ドタキャンを繰り返して恥じることのない長治といい、このドラマの別所は愚かすぎて見てられません。まぁ愚かさにふさわしい最後を遂げることになるわけですが。

安土に呼び出された村重は、堂々とした申し開きで無罪放免。有岡城に戻ると、かわいいベイビーを抱いてしみじみ安堵。

一方、宇喜多調略のついでに姫路に戻った官兵衛は、仕事をすっかり忘れて又兵衛に稽古を付けます。

又兵衛「私の夢は若の下で思う存分戦うことです」

又兵衛……お前ってやつは……実際にやったことは正反対じゃないか!

そこへ、宇宙人に洗脳され操られた善助が登場。2人の娘、お絹は地球人に近いルックスで一安心。ママに似なくてよかったね。本当によかった。

とまあ、こんな感じで荒木と黒田の弛緩したヌルくて退屈なシーンが終了。嵐の前の静けさってことですね。

が、膠着状態の石山本願寺戦からヌルくて弛緩した日々にほころびが。

石山本願寺に兵糧を運び込んでいたのは中川清秀の家中のものだった! ということで、村重の謀反の理由として有名な説が使われることに。「饅頭を食わされた恨み」よりずっと説得力があります。

間者を使い、こんなことも知っていた宇喜多直家さん。情報戦は大切です。以前は黒田も織田の動向などをリアルタイムにやたらと詳しくしっていたのに、いつの間にか情報収集を怠るようになってしまいました。官兵衛は各地の情勢にやたらと疎いので困ります。

情報力で後手に回っているとも知らず、ノコノコ岡山城にお使いに来た官兵衛。やたらと分かりやすくおだててみせて、次に分かりやすく脅しをかけます。「寝返ってください」と懇願するだけだった前回よりは交渉めいてきましたが、所詮はここまで。

逆に、直家から織田家の危うさを示唆されて調略失敗。やっぱり。

姫路に戻った官兵衛は、パパから俺たちの政職さんの様子を聞いて首をひねります。「西ばかり気にしておると、背後をつかれるかもしれぬぞ」という直家の示唆を、播磨内に限定してしまうスケールの小ささが黒田親子の弱点でした。直家、優秀すぎる。それに比べて、官兵衛は使えないな……。

一方、村重は、中川清秀の家中に兵糧輸送犯がいることが発覚して大ピンチ。さらに、輸送犯が織田方に捕まり進退窮まります。そこに、暗黒安国寺恵瓊から調略メール。

そして、村重謀反を決意。

次回から、官兵衛監禁プレイ開始。

2014年 大河ドラマ「軍師官兵衛」キャスト(配役)
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