大河ドラマ「軍師官兵衛」 第17回 見捨てられた城 感想

カテゴリ:軍師官兵衛
日時:2014/04/27 21:45

天正6年6月。籠城中の上月城は兵糧も尽き、鹿介は待望の七難八苦を満喫。

何とか上月城を助けたい秀吉ですが、信長の命令は非情。

信長「上月は放置プレイにせよ」

ドラマでは万見仙千代の表情が微妙で分かりにくいのですが、ノベライズによると「同情するような視線」とのことで、以前から秀吉には比較的好意的 or 同情的な仙千代。村重に対する態度とは大違いです。仙千代が村重を目の敵にする理由は特になかったはずですが……。

で、京から高倉山に戻ってきた秀吉に、またもわめき散らす官兵衛

官兵衛「目の前の兵たちを見殺しにしては武士の面目がたちませぬ。何とぞ、ご再考を!」 秀吉に再考を願っても仕方がないでしょ、官兵衛。

官兵衛「利用するだけ利用して捨てるおつもりか」

逆の見方をすれば、尼子は織田の力を利用してお家を再興したともいえるのですが。

特に代案を出すわけでもなく、取り乱してわめく官兵衛を小六小一郎らが総ツッコミ。官兵衛、ここでも役に立ちませんでした。

というわけで、上月城の勝久、鹿ちゃんに降伏を勧めるため、城内に侵入することになった亀井新十郎(茲矩)と官兵衛たち。九郎右衛門らが陽動の夜襲を掛けた隙を突いて城内に入ります。行きはよいよい……として帰りは? まぁ、我らが天才軍師官兵衛のことだから、きっと手抜かりはないのでしょう。その証拠に、どんな冴えた軍略を駆使したのかは全く描かれなかったものの、無事帰還しているのですから。すごいぞ官兵衛!

亀井が秀吉からの降伏勧告を伝えていると、思い詰めた官兵衛がとんでもないことを口走ります。

官兵衛「逃げましょう!」

えっ。

をいをいをいをい、勝久と鹿ちゃんだけ連れて逃げるってか? なるほど、他の生き残った城兵はどうでもよいと申すか。つい何分か前に、

目の前の兵たちを見殺しにしては武士の面目がたちませぬ

と言っていた男がねぇ……。

秀吉の撤退を知った毛利の両川は得意満面。

隆景捨てたのは城だけではありませぬ。織田は播磨での信用も捨てたのです

7月5日、上月城開城。さらに鹿介は毛利に殺されて尼子再考はしまいに。鹿介の敗因は、お歳暮にハムを贈っておかなかったことでしょうか。

秀吉、村重が合流した織田軍は、神吉城を攻略。戦後の評定で、神吉藤太夫を助けたことを万千代にツッコまれる村重。仙千代、今回も村重にはキビしい。

毛利に対抗するため、調略を始める官兵衛。これが結構効果を発揮しちゃいます。上月城が包囲されているときになぜやらなかった?>官兵衛

宇喜多という不安要素を抱え、官兵衛の調略に動揺する両川。そこに乗り込んできた直家との会話で、ますます直家が信用できなくなった両川は、撤退を決断。

左京進「えっ」

捨てたのは城だけではありませぬ。毛利は播磨での信用も捨てたのです

官兵衛に続き、隆景のセリフもブーメランに。この脚本、わざとやってんの?

こうして、上月城と同様、見捨てられた志方城も左京進の切腹で終了。

黒田家には、左京進の子の定重、藤一郎、千代、加代の4人の扶養家族が追加。

信忠を総大将とする援軍は引き上げ、秀吉は平井山に本陣を移して三木城攻めを開始。ここであらためて秀吉と官兵衛が薄っぺらいフリートークで絆を再確認。

「乱世を終わらせる」「泰平の世をつくるため」「新しき世をつくるため」。こんなお題目をくっつければ、大抵の手段は正当化できるのですからうらやましい。裏切りやら約束不履行やら暗殺やら、みんなこのお題目を附ければ許されちゃうんですから。

播磨から有岡城に戻った村重さん、ほっとするまもなく安土から呼び出しがかかりビビりまくります。

一方、御着城では、俺たちの政職さんの歯止めだったお紺が死亡。これで俺たちの政職さんのフリーダム化がますます悪化することになります。

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