大河ドラマ「軍師官兵衛」 第9回 官兵衛試される 感想
カテゴリ:軍師官兵衛
日時:2014/03/02 22:55
前回、信長&家臣団の圧迫面接をパスした官兵衛君ですが、今回は半兵衛による採用試験。これをパスしないと、イザというときに松寿丸を助けてもらえません。ここはひとつ、半兵衛に認められて兵衛'z結成にもっていきたいところです。
で、妙にクールな半兵衛さんは秀吉の馬印たるひょうたんをポキポキもぎながら官兵衛を次々に論破。話の内容よりも、ひょうたんをどうするのかが気になってしまいました。ひょうたんには毒があるので食べるはずもなく、容器にするくらいしか使い道がないような……。中身を腐らせるときかなり臭うらしいけど、自分で作るのかなぁ。半兵衛、意外に暇なのか。
それはともかく、「それがしが聞きたいのは、播磨の形勢をいっぺんに変える手立てでござる」など、結構無理ゲーな課題を突きつけます。 で、別所、赤松、小寺がそろって信長に会いに上洛するプランを提出。この官兵衛案に怒鳴り合う小寺家臣団。何だこのダメ評定はと思ったものの、直前の織田家の評定も幼稚な怒鳴り合い。上様の御前で怒鳴り合いの口論とか、どうなのさ……。
とにかく別所と赤松を説き伏せますよ、ってことで、善助、太兵衛、九郎右衛門と4人でパーティーを組んで、恒例のドラクエシーンへ。特に盗賊や刺客、モンスターとエンカウントすることもなく三木城に到着。マップが城内に切り替わります。
ここでも叔父さんズと別所長治が怒鳴り合い。このドラマスタッフはこんなシーンしか撮れんのか。どの城の評定も小物臭しかしなくてつまらないなあ。
官兵衛が事前に送信していたメールが功を奏し、別所はあっさり同心。長治の決断に感動する重棟というか普通に佐戸井けん太です。
続いて龍野城へドラクエ。もう、いっそのこと毎回古田新太とか青木崇高とかのゲスト盗賊が必ず現れるようにしてはどうでしょう。
龍野城の雰囲気は、たったの4人に何ビビってんだというくらいのピリピリムード。殺そうと思えば楽勝なんだからあんなにギスギスしなくてもよかろうに。というわけで緊迫感はまるでなし。そこに現れた赤松広秀。「何しにまいった!?」と言いつつ鼻の下まで玉の汗が浮いているという小物演出。さて、官兵衛どう説き伏せるのか?
と思ったら、シーンは御着城。「赤松を説き伏せた!?」と驚く政職さん。と、視聴者。
官兵衛の有能さを発揮すべきシーンはなしというご都合主義に昏倒しそうです。
まあ、そもそも別所と赤松は小寺よりも早くから織田方だったわけですが。
根回し完了、となったところで俺たちの政職さんが期待を裏切らないちゃぶ台返し。
政職「やっぱりやめた。わしは行かぬ」
このタイミングでの拒否。このバカ殿っぷり、シビれます。本来の政職は、赤松の家臣だったのに自立して一大勢力を築き、浪人だった黒田を家老に引き立てるなど、人材登用能力と決断力に長けた人物だったんじゃないかと思いますが。
かたくなな政職に万事つきたかというジャストタイミングで、村重が大軍を率いて小寺領に侵攻。その前に別所領を通る必要があるはずですが、もめなかったのかな。拝謁を承知している状態で織田が兵を入れてきたらへそを曲げそうですが。
村重のあからさまな恫喝にビビって上洛を約する政職さん。これにて官兵衛の苦悩の日々はひとまず終了。
で、村重から軍による恫喝が半兵衛の策であったことが官兵衛に明かされます。
半兵衛「官兵衛殿の策が実を結べば、われらは戦わずして、無傷のまま播磨を手に入れることができまする」
と信長を説得したわけですが……。実際には別所も小寺も毛利について播磨平定に苦労することになっちゃいます。半兵衛さん、見通しがあまい(by 未来人)。
官兵衛と村重のトークはおおむねノベライズ通り。ただ、ドラマでは光をほめたりだしの評判を光に聞かせるなど、
非常にどーでもいい
ことを追加して時間を浪費していましたが。
また、意味深な変更もあります。ノベライズには、
官兵衛「(信長は)どこまでも見通す目をしておられます。じかにお言葉を聞けば、従わぬわけにはいかぬ、という気にさせられます」
村重「わしが乙女のように恋い焦がれているわけがわかったであろう」
官兵衛「はい、それがしも一目惚れにございます」
というくだりがあるのですが、ドラマではカット。逆に、ドラマでは信長に認められるためには戦って戦って戦うしかないなどと自嘲気味に語る村重。恋い焦がれているというより、謀反に向けてやや屈託が始まっているような感じです。
天正3年(1575年)10月。京の妙覚寺で政職、長治、広秀が信長に拝謁。相変わらず政職さんの扱いが悪い。
というわけで織田方で何となくまとまりかけた播磨に、毛利が侵攻。次回は天正5年(1577年)の英賀合戦です。
2014年 大河ドラマ「軍師官兵衛」キャスト(配役)
もご利用ください。
で、妙にクールな半兵衛さんは秀吉の馬印たるひょうたんをポキポキもぎながら官兵衛を次々に論破。話の内容よりも、ひょうたんをどうするのかが気になってしまいました。ひょうたんには毒があるので食べるはずもなく、容器にするくらいしか使い道がないような……。中身を腐らせるときかなり臭うらしいけど、自分で作るのかなぁ。半兵衛、意外に暇なのか。
それはともかく、「それがしが聞きたいのは、播磨の形勢をいっぺんに変える手立てでござる」など、結構無理ゲーな課題を突きつけます。 で、別所、赤松、小寺がそろって信長に会いに上洛するプランを提出。この官兵衛案に怒鳴り合う小寺家臣団。何だこのダメ評定はと思ったものの、直前の織田家の評定も幼稚な怒鳴り合い。上様の御前で怒鳴り合いの口論とか、どうなのさ……。
とにかく別所と赤松を説き伏せますよ、ってことで、善助、太兵衛、九郎右衛門と4人でパーティーを組んで、恒例のドラクエシーンへ。特に盗賊や刺客、モンスターとエンカウントすることもなく三木城に到着。マップが城内に切り替わります。
ここでも叔父さんズと別所長治が怒鳴り合い。このドラマスタッフはこんなシーンしか撮れんのか。どの城の評定も小物臭しかしなくてつまらないなあ。
官兵衛が事前に送信していたメールが功を奏し、別所はあっさり同心。長治の決断に感動する重棟というか普通に佐戸井けん太です。
続いて龍野城へドラクエ。もう、いっそのこと毎回古田新太とか青木崇高とかのゲスト盗賊が必ず現れるようにしてはどうでしょう。
龍野城の雰囲気は、たったの4人に何ビビってんだというくらいのピリピリムード。殺そうと思えば楽勝なんだからあんなにギスギスしなくてもよかろうに。というわけで緊迫感はまるでなし。そこに現れた赤松広秀。「何しにまいった!?」と言いつつ鼻の下まで玉の汗が浮いているという小物演出。さて、官兵衛どう説き伏せるのか?
と思ったら、シーンは御着城。「赤松を説き伏せた!?」と驚く政職さん。と、視聴者。
官兵衛の有能さを発揮すべきシーンはなしというご都合主義に昏倒しそうです。
まあ、そもそも別所と赤松は小寺よりも早くから織田方だったわけですが。
根回し完了、となったところで俺たちの政職さんが期待を裏切らないちゃぶ台返し。
政職「やっぱりやめた。わしは行かぬ」
このタイミングでの拒否。このバカ殿っぷり、シビれます。本来の政職は、赤松の家臣だったのに自立して一大勢力を築き、浪人だった黒田を家老に引き立てるなど、人材登用能力と決断力に長けた人物だったんじゃないかと思いますが。
かたくなな政職に万事つきたかというジャストタイミングで、村重が大軍を率いて小寺領に侵攻。その前に別所領を通る必要があるはずですが、もめなかったのかな。拝謁を承知している状態で織田が兵を入れてきたらへそを曲げそうですが。
村重のあからさまな恫喝にビビって上洛を約する政職さん。これにて官兵衛の苦悩の日々はひとまず終了。
で、村重から軍による恫喝が半兵衛の策であったことが官兵衛に明かされます。
半兵衛「官兵衛殿の策が実を結べば、われらは戦わずして、無傷のまま播磨を手に入れることができまする」
と信長を説得したわけですが……。実際には別所も小寺も毛利について播磨平定に苦労することになっちゃいます。半兵衛さん、見通しがあまい(by 未来人)。
官兵衛と村重のトークはおおむねノベライズ通り。ただ、ドラマでは光をほめたりだしの評判を光に聞かせるなど、
非常にどーでもいい
ことを追加して時間を浪費していましたが。
また、意味深な変更もあります。ノベライズには、
官兵衛「(信長は)どこまでも見通す目をしておられます。じかにお言葉を聞けば、従わぬわけにはいかぬ、という気にさせられます」
村重「わしが乙女のように恋い焦がれているわけがわかったであろう」
官兵衛「はい、それがしも一目惚れにございます」
というくだりがあるのですが、ドラマではカット。逆に、ドラマでは信長に認められるためには戦って戦って戦うしかないなどと自嘲気味に語る村重。恋い焦がれているというより、謀反に向けてやや屈託が始まっているような感じです。
天正3年(1575年)10月。京の妙覚寺で政職、長治、広秀が信長に拝謁。相変わらず政職さんの扱いが悪い。
というわけで織田方で何となくまとまりかけた播磨に、毛利が侵攻。次回は天正5年(1577年)の英賀合戦です。
2014年 大河ドラマ「軍師官兵衛」キャスト(配役)
もご利用ください。