大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第7回 母の再婚

日時:2011/02/20 22:20

今回は、いろいろ残念。このモヤモヤ感は何でしょう……。まぁ、一言で表現するなら

つまらない

でした。

いまだに秀吉だけを嫌悪する市&三姉妹という不自然さ(小谷城攻めだって信長の命令だし)もウザいのですが、ことさらおねの来城を江の耳に入れ、江が「おねに」会いに行くという流れもわざとらしくて興ざめ。

で、謎の「法師様」つまり三法師と江が出会うというわけですが……。三法師、デカ過ぎ。おねが「3歳」と言っていましたが、あれは数え年。1580年生まれなので、1582年の清洲会議時点では、現代人に分かりやすい満年齢だと2歳。誕生日が来ていなければ1歳です。もっとも、2歳の子に演技は無理ですけどね。

それより、秀吉ファミリーと江がからむシーン。長すぎて退屈でした。「まだこのつまらない会話続けるの?」と思ってしまいました。でも奈良岡さんは良かったですね。この人だけ大河ドラマ演技していて、むしろ浮いてましたが。 で、ようやく清洲会議。予想してたから驚きませんでしたけどね。やはり江が盗み聞き。天守に忍び込める安土城、最低限の城兵はいるはずなのに野武士の侵入を許す伊勢上野城、重要な重臣会議が盗み聞きできる清洲城。織田家は少し城内の警備を見直すべきではないでしょうか。

そして、秀吉が襖に手をかけ……イヤな予感がするなぁと思ったら、やはり江と鉢合わせでギャグ展開。けど大して面白くありません。大変残念です。

「なぜそなたが決めるのか!」とキレる江ですが、むしろ「なぜそなたが口を出すのか!」と江に言ってやりたい。

市による再嫁発表と柴田勝家の挨拶のシーンは、もうヒドすぎてお話になりません。まずもって笑えるのが、市が勝家に嫁ぐ理由。

・秀吉の天下取りを阻むため
・柴田殿を勝たせたい

市、あなたに何ができますか? 多数いる信長の兄弟の1人にすぎず、織田家中における発言権は皆無(あれば清洲会議に影響したはず)。ただ養われている身で領地もなく、戦略的な価値も皆無。ルックス以外に取り柄のない、残念な女の勘違いに見えて失笑してしまいました。

トドメが「武将の心」。

武将の心……。

武将の心(笑)。

いや、大変残念です。

「勝家に市をあてがったのは秀吉」という説もありますね。三法師擁立で勝家と対立した秀吉による、勝家懐柔策。つまりこの説で市に期待されたのは、絶世の美女とされるルックスだったわけです。市がただ「女である」ことが、「秀吉にとっての」戦略的な価値だった、と。ドラマではちとシワが気になりますが。

まぁ、母親がこれだけ勘違いしていれば、娘たちが武家の女の心得を持っていないのも仕方がありません。母の再婚に拒否権を発動するなんて、あきれてものが言えません。安っぽい現代ホームドラマを見せられた気分です。大変残念です。

最後は、恒例の1行ツッコミ。

冒頭のシーンで、初が手に持った袋を開けようとしていたのが気になりました。「もしかして食い物?」。いまだに気になります。

今週は何も食べないのか? と不安になりましたが、結局何かむさぼってましたね。

一色右馬介は、わめくかキョドるかのどちらかで、残念な演技(演出)。

茶々はといえば、あれほど世話になった柳斎さんを拒否ってるし。

おやっと思ったのは、官兵衛が片足だけ足袋?を履いていたこと(秀長は両方裸足)。一応、足が不自由だった史実を取り入れているつもり?

そういえば、官兵衛もこの時点では30代半ばなので、ちとしわくちゃ過ぎのような。ま、年齢ギャップはツッコミ出したらきりがないのですが。

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第7回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。