大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 第5回 本能寺の変

日時:2011/02/06 20:51

まったく期待していなかったのですが、今回は大枠としては良かったと思います。ツッコミどころは多々ありましたが。必要以上に奇をてらった演出に走らず、スタンダードな本能寺(気になる点は多々ありましたが)にしたことが勝因でしょう。

甲冑まで着た兵(雑兵ですが)をバッサバッサと切り捨てる濃姫無双をやらかしたり、超高速スピン敦盛を舞う毒長などに比べたら、姪の幻覚を見るくらいは許容範囲内です。……範囲内?

というわけで、本能寺の変そのものは悪くないです。攻め込まれてから仮面ライダー蘭丸と別れて1人で奥に去る信長までの流れは全く違和感なく、安心して見ることができます。これまでほとんど空気だった蘭丸も良かった。これでホストクラブ森も閉店か……。 死に場所を求めて奥に向かった信長を待つは、江の幻覚。そこまでしてあまたいる兄弟・実子・甥姪・家臣の中で、なぜ江? という疑問は第2回から第5回までついに解消できませんでしたが、まぁいいです。必要以上にからませなかったので、あまり気になりませんでした。

そして、家康の有名な伊賀越え逃避行に、なぜか同行しちゃってる江(冒頭のお誘いメールからして強引すぎ)。馬にビビるところは、冒頭の伏線と連動してましたね。ちと分かりやすすぎですが。そこに信長が現れて窮地を脱するという展開は少女マンガ的な陳腐さがありますが、

「そち生きよ」

という言葉に信長の死を悟る江には、これまた使い古された流れながら不覚にも目頭が熱くなりました。まぁ、タンデム信長が映ったときは、「出た!」と笑ってしまいましたが。

豊川悦司と上野樹里は相性がいいのかもしれません。2人で馬に乗っているシーンは、適当な言葉が見つかりませんが、「収まり」が良かったと感じました。大河ドラマで「本能寺の変の回が良かった」と思ったのは久しぶり。まさか「江~姫たちの戦国~」に感心させられるとはねぇ。

一方で、どうしてもツッコミたいところもゴロゴロ。

冒頭、初はまた饅頭?を食っています。わざとツッコミどころを作っているとしか思えません。

光秀と宗易の会話。宗易のセリフはそそのかしているようにしか聞こえません。一応、本能寺の変には「千宗易黒幕説」もあるんですよね。

信長が、「後継者は光秀ただ一人」というのには違和感ありすぎ。「ええっ?」です。

怪奇現象起きすぎ。天下布武の印章分断に続き、信長オキニの茶碗にもクラック発生。そして、虫の知らせに目を覚ます市。一方、同じく何かを感じて目を覚ます江だったが……こちらは朝までタップリ眠った後。ママより鈍いようです。ついでに、いくら茶人として高名とはいえ、利休は茶を点てすぎではなかろうか。逆に、茶を点てていない時間があるのか?とさえ思ってしまいます。

予告……やはり光秀にインタビューするのか……。

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」キャスト(配役)
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」 三姉妹年齢年表
も第5回に合わせて更新しました。よろしければご利用ください。