大河ドラマ「功名が辻」 第29回 家康恐るべし

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/07/23 21:54
不覚人 信雄が初登場。家康との会談シーンは、「新史太閤記(下)」のとおり。

そして、小牧・長久手の戦い。スルーされるかと思ったが、鬼武蔵(森長可)&池田勝入斎が出てきてちょっと安心。そして勝入斎が中入りを進言して秀吉が許可する部分は、「功名が辻 (二)」。名人久太郎は出てこなかったが(泣)。そういえば、勝入斎の娘で長可の妻が、後に中村一氏に嫁ぐはずなのだが……。乙葉は一体何者なのか?

原作の一豊は、秀次隊の総崩れ時に同じく必死に逃げ、十両の馬「唐獅子」を失ってしまう。カブトも具足も捨てて逃げる有様だったのである。ドラマの一豊は、何だか余裕があったねぇ。

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大河ドラマ「功名が辻」 第28回 出世脱落

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/07/16 21:28
にゃんまげ家康の家臣団も徐々に登場(そのうち井伊とかも出るのかなー)。おや? 佐久間信盛が混じってるぞ? と思ったら本多作左か。歳のせいか、田中健=佐久間の固定概念が頭から離れなくて困る。ちなみに、本多作左(重次)といえばショートメール、

一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ

である。

論功行賞からの流れはおおむね原作どおり。数字は若干異なっており、ドラマでは300石加増で3800石だが、原作は500石加増で3500石。史実はどうだったかな。酔っ払っていて調べる元気がない。

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大河ドラマ「功名が辻」 第27回 落城の母娘

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/07/09 22:00
うわっ、小倉が金八の弟か。もの凄く違和感ないのだが、意外性がなくてツマランな。江口洋介なら笑えたのに。

初登場人物てんこ盛りであったが、いまいち見分けのつかない虎や市松と異なり、キャラ立ちまくりの三成。イヤなヤツっぷりは十分伝わってきた。「義の人」ってところはまるで伝わってこなかったが。このマンガちっくな嫌われっぷり。虎たちに訓示した後、三成に冷たい視線を送るねね。関ヶ原の伏線ですな。

しかし、三成と一豊がツーショットになると元就隆元親子になってしまうな……。

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大河ドラマ「功名が辻」 第26回 功名の旗

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/07/02 21:47
やはり先週から続く吉兵衛ラブコメはなしで(フーミンごめんな)、一豊、新右衛門とのシーンの厚みを増やした方がよかった気がするが、なかなかよかった。

犬に吠えられて見つかっちゃっうとはまた、えらく古い演出だな。しかも、「戦が終われば迎えに来る」て、をい! 「除隊したら故郷で農園をやるんだ」「この戦いが終わったら結婚しよう」「今日は娘の誕生日だから先に帰るよ」級のムチャクチャ直球勝負な死亡フラグだな。

亀山攻城戦の前哨戦は原作と正反対の作りで笑った。原作では、ほかの陣が夕食の支度を始める中、一豊は家来に炊事をさせず敵襲に備える。案の定敵襲があると、準備していた一豊は大活躍して秀吉を大いに喜ばせる。秀吉からの伝令に賞賛されると吉兵衛は泣いて喜び、亀山城一番乗りを決意する。とにかくポジティブな展開なのである。

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大河ドラマ「功名が辻」 第25回 吉兵衛の恋

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/06/25 21:32
吉兵衛死亡フラグの回。ん~、意外に面白かったかも。各役者の演技もなかなかよかったし。フーミンの話を引っ張りつつ終わったときにはカンベンしてくれと思ったが……。予告を見てまぁいいかと思った。

かなり細部ははしょっているが、信長の葬儀は「新史太閤記(下)」ベース。柴田勝豊の調略による長浜城開城のくだりは「新史太閤記(下)」と「功名が辻(二)」のちゃんぽんか。

「新史太閤記(下)」だと長浜開城以降もいろいろあるのだが、「功名が辻(二)」では大幅に経過を省略して長浜開城の次に伊勢亀山城攻めとなる。

伊勢亀山城攻め……つまり五藤吉兵衛が討ち死にする戦いである。
さらば金八。

どうでもいいことだが、ふと「キリシタンの踏み絵と細川ふみえ、踏んでみたいのはどっち?」と子どもに質問するシュール君を思い出した。

大河ドラマ「功名が辻」 第24回 蝶の夢

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/06/18 21:54
場当たり的なエピソード作りばかりしてるから、毎回何かしら違和感が生じている。今回は、光秀に対する一豊の異常な感情移入。以前から懇意にしていたが、そもそも秀吉の家臣の一豊が光秀と親しく付き合うというのがヘンテコなわけで。

百歩譲って、一豊が光秀に共感していたのはよしとしよう。しかし、今回の光秀は謀反人。これまでとは違うのである。一豊はもともと父の仇として信長を狙っていたが、(むしろ一豊の出現にビビっていたように見えた)信長の神々しさに惹かれて織田家に仕官。それほど心酔していた信長の死には大して動揺もせず、その信長を殺した光秀にむしろ心を寄せる始末。お前は何がしたいんだ?>一豊

原作の一豊は分かりやすい。まっすぐに光秀の首を狙って奮戦。んが、山崎ではろくな働きができず、それどころか敗走する光秀が小栗栖の間道を通るのは「ちょっと考えればわかること」と千代にバカにされていたが。

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大河ドラマ「功名が辻」 第23回 本能寺

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/06/11 21:39
「本能寺がヘン」とは聞いていたが、大枠はそう悪くはなかった。以前から不安視されていた銃撃戦ってのも、違和感はあるがまぁ許容範囲。舘も悪くなかった。こういう本能寺もアリだろう。

というわけで、ツッコミはどーでもよい細かい点だけ。信長、射撃うますぎ。命中精度の悪い火縄銃で竹を束ねる綱を撃ちぬくとは。しかも槍は使わず西洋剣で切り込むとは。でも、まあよい。信長は武士だし。いくら個人の武勇を軽視していたとはいえ。

問題はお前だ、濃。強すぎ。刀で武士をバッサバッサと切りまくり。老けたあずみかよ。信長との会話シーンはなかなかよかったのだが、濃の殺陣にはちと萎えた。

信長の自刃シーンも悪くなかった。だが、半年前に受けた心の傷は深かった。信長が首を切った瞬間に「ドッカーン」と本能寺が吹っ飛びそうでハラハラした。

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大河ドラマ「功名が辻」 第22回 光秀転落

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/06/04 21:47
……。

秀吉主従のクサい実況中継は何だ? 予算がないのか? そうなのか? にしても、あまりにも酷い演出じゃないか? あそこは、山内家に代々伝わる重要アイテム「鳥毛の槍」をゲットするシーンじゃないか。

まぁ、一豊は半オリキャラなので出番がなくてもいいんだけど。

一方、主要キャラの1人である光秀のシーンは盛りだくさんだったわけだが……。家康の接待役不手際で信長の怒りをかうエピソードは江戸時代にでっち上げられたもの。丹波近江召し上げ新地切り取り次第も、あり得ないトンデモ説。いまさらこんなショボいネタ使うか? って感じの謀反フラグ続出には萎えた。アレなら、暴走する信長を止めるためというセンを追求した方がマシだったのでは。

個人的には、四国問題をめぐる信長の方針転換説を使って欲しかったが。そうすれば土佐をこの段階から持ち出せるし、没落する長曾我部と土佐を得る山内を対比させたりできる。四国問題の一方の当事者三好康長は、治兵衛(秀次)が養子入りする相手だし。

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大河ドラマ「功名が辻」 第21回 開運の馬

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/05/28 21:35
「功名が辻」というか山内一豊とその妻の話として最も有名な、名馬購入イベント。基本的なプロットおよびセリフは、原作とほぼ同じ。濃姫のプチ家出は原作にないけど。

ただし、原作の千代はかなりしたたか。一豊に「情の強い女よ」「心が何室にも分かれている」となじられると、千代は「泣くにかぎる」と考えて泣きまくり、「この辺でかんべんしてやろうかしら」と思ったりする。こんな感じだから、一豊が見下されていると感じるのも無理はない。だが、ドラマの千代は原作の小賢しさがカットされて天然度増量だったため、一豊が「見下している」と怒る部分には違和感があった。

ばくろうとのシーンは、セリフこそおおむね原作どおりだったが、それを口にする人物はやや変更されていた。まぁ、藤堂高虎や杉原治右衛門(光秀の使い)を出す意義はないので、あの変更は妥当だろう。加藤清正は原作どおり。

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大河ドラマ「功名が辻」 第20回 迷うが人

カテゴリ:功名が辻
日付:2006/05/21 22:00
天から降ったか地から湧いたか知らないが、唐突に小一郎秀長登場。感心するより笑ってしまった。お前、いままでどこに隠れてたんだ? けど、大和大納言を「功名が辻」に出す必要はまったくないと思うんだけど。ムダなキャスティングだな。

戻ってこないモアイ官兵衛に動揺する秀吉陣中だが、官兵衛を庇う一豊にスゲー違和感。お前ごときじゃ説得力ねー。しかも、官兵衛の潔白が途中で分かっちゃうし(そりゃ信じられるってもんだ)。ウソ泣き一豊のシーンで流れるマヌケなBGMには、失笑する気すら起きない。美談で名高い松寿丸イベントが、低レベルなコントになった瞬間を目撃させていただきました。別の意味で泣ける。黒田家も泣いていることだろう。

どうやったら、ここまで松寿丸イベントのツボをことごとくハズせるのか。大石静……恐ろしい娘!

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