大河ドラマ「功名が辻」 第20回 迷うが人

カテゴリ:功名が辻
日時:2006/05/21 22:00

天から降ったか地から湧いたか知らないが、唐突に小一郎秀長登場。感心するより笑ってしまった。お前、いままでどこに隠れてたんだ? けど、大和大納言を「功名が辻」に出す必要はまったくないと思うんだけど。ムダなキャスティングだな。

戻ってこないモアイ官兵衛に動揺する秀吉陣中だが、官兵衛を庇う一豊にスゲー違和感。お前ごときじゃ説得力ねー。しかも、官兵衛の潔白が途中で分かっちゃうし(そりゃ信じられるってもんだ)。ウソ泣き一豊のシーンで流れるマヌケなBGMには、失笑する気すら起きない。美談で名高い松寿丸イベントが、低レベルなコントになった瞬間を目撃させていただきました。別の意味で泣ける。黒田家も泣いていることだろう。

どうやったら、ここまで松寿丸イベントのツボをことごとくハズせるのか。大石静……恐ろしい娘! とても22歳には見えない別所長治が開城に応じ、兵糧攻め終了。すると、栄養失調で失明したが、不思議なことにとても血色も肉付きもよい懲りんが登場。「やせ衰えた」(自称)というが、全然そんなことはないのでドントウォリー。

頼んでもいないのに勝手に「一豊のために」三木城の様子を探りに行き、逃げられなくなった無能っぷり。自分のマヌケさを棚に上げて、兵糧攻めを避難しまくり。何だコレ? さらに、勝手に惚れたといってストーキングしておきながら、嫌いだと去っていく懲りん。あー、ウザいなぁ。もう出てこないでほしいな。意味不明な脚本もヒドいが演技も見てられん。

意味不明といえば、論功行賞で一氏に手柄を譲る一豊。兵糧攻めに納得できないからなどと口走っていると、「人(忠氏)の案をパクって城を明け渡したら土佐一国」はどうなるんだ? そっちは納得して喜ぶのか? まぁ、このドラマの一豊はウダウダ悩みそうだが。

ああ、原作の良さはすべてオミットなのね。