大河ドラマ「義経」 第6回 我が兄頼朝

カテゴリ:義経
日時:2005/02/13 22:35

遮那王ヘロヘロと浮き上がる異常に不自然なジャンプをしょっぱなから見せ付けられた第6回。タッキーが棒をクルクル回すだけで敵が勝手に倒れてくれる、妙に迫力のない殺陣チャンバラごっこには、目頭が熱くなる。

今回は、是非はともかく、強烈な存在感を発揮した財前直見の北条政子面白かった。恐ろしく頼もしい。すでに頼朝そっちのけで幕府を采配しそうな勢いである。

つーか、ちょっと待て。政子はいま何歳だ? 1157年生まれだから頼朝より10歳下で義経より2つ上。ドラマはまだ1171年だから、14歳……。ちと老けすぎではないか? とはいえ、「利家とまつ」では松嶋奈々子が11歳の役をやり、里見浩太郎が唐沢寿明よりも年下の役をやるなど、ものすごい配役をするのは大河ドラマの伝統。まぁいいか。

そして頼朝である。子ども時代は清盛以下平氏一門の詮議にも堂々と答える頼もしき若武者であった。今日登場した中井貴一は、馬術も怪しげだしクネクネとしたしゃべり方で見る影もない。義経のみならず、頼朝までへんちょこりんキャラですか?

が、都からの書状を読み終えた表情を見て一安心。あのクネクネしたしゃべりは「韜晦」とみた。実は世界征服のために作られたアンドロ……。

ゴホン。考えてみれば、切れ者っぷりをあからさまにしていては、監視役の北条に警戒される。時満ちるまでまわりを欺くやり方が頼朝には似つかわしい。今後も、妙に老けた政子とのやり取りが面白くなりそうだ。

しかし、タッキーが出てくるシーンはつまらねぇな。へたくそな演技でドラマの格調を一気に引き下げてくれるし。とはいえ、NHKはCMがないので、タッキーが出てくるシーンはトイレタイムにちょうどよい。考えようによっては便利である。