大河ドラマ「義経」 第1回 運命の子

カテゴリ:義経
日時:2005/01/09 22:21

一ノ谷の合戦 鵯越の逆落としのシーンから始まった「義経」第1回(配役はこちら)。実は鵯越の坂って大したことなくて、フツーに降りられるなんて話を子どものころに読んだ記憶があるが、詳細はすっかり忘れてしまった。いまの学説はどうなっているのだろうか。

それはともかく、今回は特に突っ込みどころもない無難な作りであった。裏切られて風呂場で殺される源義朝、池禅尼(平忠盛室)に頼朝の助命を嘆願されて閉口する清盛、捕らわれた母のために出頭する常盤(源義朝愛妾)など、ごく一般的なエピソードを連ねただけだし。 清盛が薄っぺらな悪役的な描かれ方ではなかったのは良し。

そもそも彼は、堂上平氏(この家系は西洞院家として現代まで続く)ではない武家平氏(伊勢平氏)の出身ながら、摂家および清華家でなければなれない太政大臣にまでなった傑物(まぁ、白河天皇のご落胤だしね)。それなりに厚みのある人格として扱って欲しいものである。

ちなみに、「平氏にあらずんば人にあらず」といったのは、清盛の一族ではなく、前述した堂上平氏の平時忠。清盛の一族とは、桓武天皇の子葛原親王までさかのぼらなければ繋がらないほどまったく別系統の家系だ。まったく、「お前がいうな!」って感じである。

それから、稲森いずみはなかなかよいね。常盤は平安時代のミスコン優勝者だし、やはり美人でないと。けど、そのうち蛭子能収の妻になるのか……。まさに美女と野獣だなぁ。