大河ドラマ「花燃ゆ」 第45回 二人の夜 感想

カテゴリ:花燃ゆ
日時:2015/11/08 22:00

くだらない。

おっと、今回の内容を全て余すところなく語り尽くしてしまいました。というわけで、以下は蛇足です。

明治10年(1877年)、何にでもすぐに手を出す美和さまは、経済的には全然困っていないのですが下々の生活を知るため糸引きをお楽しみあそばされます。いいご身分です。どうせ、またすぐに放り出すんでしょうけど。

美和さまに蒙を啓いていただいた無知蒙昧のグンマー女トメは、文字を覚えてニコニコです。これで、証文も読むことができます。とはいえ夫が借金をやめたわけでもなく、借金が消えたわけでもなく、消えるのはトメの笑顔だけです。

市内をウロウロしていた美和さまは何と、他人の畑に勝手に手を出します。ちょっと信じられない厚かましさです。 そして、美和さまの度を超した無礼な振る舞いを当然のごとく叱責する船津伝次平。あれは殴りつけてもいいくらいなのに、怒鳴っただけ。船津さんは優しいな。

美和さまと船津の会話自体はどうでもいいほど無内容。

船津「おもしれえおなごだ」

これを言わせたかっただけか。くだらない。

船津を女性が投げ飛ばすシーンを入れてきたら粗末先生を見直すのですが。むしろ、天才脚本家と評してもいいくらいに。

熊本城炎上&木戸孝允死亡。あ、これって歴史ドラマでしたっけ。もうどうでもいいや。とにかく、東の無駄遣いでした。

場面は東京の寿と久米次郎へ。美和さまに反発する久米次郎。

久米次郎「好きになれんです」

君とは気が合いそうだ。酒を奢らせてくれないか。

9月24日、西南戦争終結。もうさ、やる気がないなら史実シーンなんか入れなくていいんじゃない? このドラマって、もうそういうレベルの代物じゃないんだし。去年の今ごろ、このドラマが始まる前は、西南戦争にも少しは期待してたんですけどね。玉木文之進を通じて乃木希典とも縁があり、熊本城には元長州藩士の児玉源太郎が籠城していた。長州視点の西南戦争が描かれるかもしれないな、と。まさか、美和さまと横取モトピコなどという、どうでもいい人物で1年を丸々浪費するとは、凡人の私には思いもよりませんでした。

西南戦争終結でまたも焦燥感に駆り立てられた久米次郎は、母の看病を放り出してグンマーに向かいます。誰か、ちゃんと寿の世話してやれよ。

あっという間にグンマーに着いた久米次郎ですが、出迎えたのは美和さま。久米次郎を養子に欲しいと懇願したのに、大して世話もしないで久米次郎を「物」でも扱うかのように返品して奥御殿に去っていった美和さまです。まあ、こんな女、嫌うのは当然です。

久米次郎の気持ちなど考えもしない美和さまは、例によって上から目線で偉そうに、母親気取りで説教をします。こんな女にこんな態度をされればどうなるか。当然のごとく反発する久米次郎。

久米次郎「あなたには関わりありません」

だよな。

で、モトピコはどこにいるのか? 美和さまは久米次郎に「沼田というところに行っている」と言っていました。

そして場面は村人を説得するモトピコへ。ナレは「近郊の村」と言っていました。

沼田が「近郊の村」?

前橋よりも沼田寄りの渋川インターから関越自動車道に乗って、沼田インターまでクルマで45分。関越ができる前、下道で沼田に行くとクルマで2時間くらいだったかな? 前橋にとって沼田はあまり「近郊」じゃないんだけど。

参考までに、Googleマップで群馬県庁(旧厩橋城)から沼田市役所までのルートを調べると、約34km。歩きだと7時間以上かかるとのこと。バッチリ舗装された国道17号を使った場合なので、当時はもっと時間がかかったでしょう。

ところで、モトピコのところにひょっこり現れる久米次郎。もう着いたの? お粗末先生、沼田を前橋市内の村だと思ってない?

何が何だかさっぱり分かりません。前橋と沼田が異常に近いのか、久米次郎が県令邸に現れてからモトピコのところに行くまで長時間が経過しているのか、モトピコが行ったのは沼田ではなく「近郊の村」だったのか。脚本と演出が杜撰すぎてグチャグチャです。

モトピコの生糸品質改革は、仲買人らの反発などもあり物別れに。

モトピコ「私の気持ちがちゃんと伝わっとらんのじゃ」

「気持ち」とか言ってるからダメなんじゃないの?

すると、雷雨の中、美和さまがうろうろと現れます。一体、ここはどこなんだ。

崖が崩れて町に戻れない(笑)
部屋が1つしか空いてない(笑)
並んだ布団を見て気まずくなる2人(笑)

くだらない。

そんなとき、誰かがどこかで放火しようとしてる!

英国公使館に放火した長州人どもみたいだ!

2015年 大河ドラマ「花燃ゆ」キャスト(配役)
大河ドラマ「花燃ゆ」 主要人物年齢年表(松下村塾+α)
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