大河ドラマ「花燃ゆ」 第8回 熱血先生、誕生 感想
カテゴリ:花燃ゆ
日時:2015/02/22 22:54
今回は、棒読みのポンコツ玄瑞がニート寅次郎に弟子入りするという、ただそれだけのお話。既に数々の偉業を成し遂げてきたスーパーヒロインの文さまも奮闘しますが……。「文、イラないんじゃね?」という思いはがんばって忘れましょう。彼女には、ライスボールを握るという重要なミッションが控えていることですし。
では感想スタート。「罪人の塾」あらため「熱血先生、誕生」。ノベライズのタイトルもどうかと思いますが、さらに改悪するセンスに驚愕。まぁ、これが今年のスタッフのレベルを象徴していると思えば、いろいろと合点がいきます。
安政2年(1855年)12月。文は数え13歳、寅次郎が26歳、玄瑞が16歳(ノベライズでは17歳)。野山獄を出た寅次郎が帰宅。
寅次郎「ご心労をお掛けしました」
全くだ。けど、お前、後18回イタいことする気だろ。
杉家には、新メンバー豊(梅太郎の長女)が加入。後に萩の乱で死ぬ玉木正誼(乃木希典の実弟)に嫁ぐ女性です。
こうして寅次郎の、実にうらやましいニート生活がスタート。そこへ、玄瑞からメールが届き、史実通りの玄瑞激おこプンプン丸エピもスタート! すると、数え13歳にして数々の大活躍をご経験なされたスーパーヒロイン文さまが、ニート寅次郎に塾の開講をご提案なさいます。なるほど、数多くのテロリストどもを輩出したことで知られる松下村塾は文さまの発案でしたか。「テロリストの母」とでもお呼びしましょうか。
早速塾生勧誘に乗り出す文さま。しかし、姉の縁談を勝手にまとめたり金子母や高須娘から同行を懇願されたり兄を叱ったり、生きて腐って呪っていた富永有隣を筆1本でゆるキャラ化したさすがのスーパーウルトラヒロイン文さまでも塾生勧誘は難航。文さまでもうまくいかないとは、何と高難易度なミッション!
次に文さまが向かったのは、久坂玄瑞のご邸宅。寅次郎のリプライを届けに来たのです。すると聞こえてくる、何だか弱々しい詩吟。が、ノベライズには「詩を吟ずる美声が響いた」と書いてあります。なるほどあれは美声でしたか。「弱々しい」などと書いてしまい、本当に申し訳ありません。
こうして棒読み玄瑞と再会した文さまは、寅次郎のリプライを渡します。が、寅次郎に激しくdisられてポンコツ玄瑞激おこ。まぁ、寅次郎が玄瑞をメールでdisったのは史実なので仕方がありません。
一方、伊之助は周布派から椋梨派に鞍替えし、周布ビックリ。味方を後方支援するために敵に面従腹背する主人公チームの1人って、ありがちなパターンですな。そして寿もセレブ女子会に加入。腰元に見えてしまうのが残念ですが。とはいえ女子会メンバーの感想も似たようなものだったようで、イケてない寿を嘲笑。すると、リーダーの椋梨妻がフォローして寿は心酔。けど椋梨妻は内心では寿を見下している……。あー、こんな感じの現代劇、よく見ますね。
現時点では大して必要性のない伊之助を話に絡めるため、テンプレ的なエピで強引にねじ込んでる感じです。伊之助の役割は普通に周布と桂に任せておけばよかったのに。え、そうしたら伊之助の出番がないって? だって、この時点では伊之助はそもそもイラナイ子だし……。
ちなみに、ノベライズには椋梨が伊之助に寅次郎の様子を尋ねるくだりがあるのですがカット。
寅次郎にdisられたポンコツ玄瑞は、感情むき出しのメールを早速送信してきます。ああ、メールだとこじれるから、送信する前に一呼吸置くのは基本ですよ。メールリテラシーは高くないようです。ま、御所に大砲撃ち込むようなテロリストらしい短絡っぷりともいえますが。
が、寅次郎に既読スルーされ、ますます激怒するポンコツ玄瑞。
ようやく届いた寅次郎からのメール。さらにdisられ、またも激怒して返事を書くポンコツ玄瑞。だから、頭に血が上ったときにメールを書くなというのに。ドラマでもノベライズでも特に明言はないのですが、ポンコツ玄瑞のメールを1カ月既読スルーすると宣言していたので、少なくともこの時点で安政3年(1856年)になっていると思われます。スーパーヒロイン文さまは数え14歳になられ、ポンコツ玄瑞は17歳です。
ポンコツ玄瑞の境遇をお憐れみなられたヒロイン文さまは、慈悲深いことにお手製のライスボールを恵んでやることにします。しかし、ポンコツ玄瑞はあろうことか、ヒロイン文さまのありがたいお慈悲を拒絶。一体何が気に入らないというのでしょう。
さらに、寅次郎との直接対決を勧めるヒロイン文さまですが、ポンコツ玄瑞にまたまた拒絶されると一転、ポンコツ玄瑞に激しく説教を始めます。さらに、寅次郎ばりの挑発を始める文さま。さすがスーパーヒロイン、やりたい放題です。
そして、ポンコツ玄瑞の秘孔である「医者坊主」を突きます。さすが文さま、人が嫌がることをしてはいけないという、ごく当たり前の躾はされていないようです。ヒロインですから仕方がありません。
激高したポンコツ玄瑞の様子に驚き、次々と部外者が参戦して拡大する乱闘というありがちなドタバタ劇が失笑を誘います。「熱血先生、誕生」なんてタイトルを付けちゃうスタッフが集まっているのですから、お察しです。
乱闘が一通り終わると、おいしいタイミングで現れた寅次郎。ポンコツ玄瑞をホメ殺しです。さらにライスボールをエサにポンコツ玄瑞を勧誘します。
こうして、杉家に未来のテロリストどもが集まってくることになるのでした、と。
2015年 大河ドラマ「花燃ゆ」キャスト(配役)
大河ドラマ「花燃ゆ」 主要人物年齢年表(松下村塾+α)
もご利用ください。
では感想スタート。「罪人の塾」あらため「熱血先生、誕生」。ノベライズのタイトルもどうかと思いますが、さらに改悪するセンスに驚愕。まぁ、これが今年のスタッフのレベルを象徴していると思えば、いろいろと合点がいきます。
安政2年(1855年)12月。文は数え13歳、寅次郎が26歳、玄瑞が16歳(ノベライズでは17歳)。野山獄を出た寅次郎が帰宅。
寅次郎「ご心労をお掛けしました」
全くだ。けど、お前、後18回イタいことする気だろ。
杉家には、新メンバー豊(梅太郎の長女)が加入。後に萩の乱で死ぬ玉木正誼(乃木希典の実弟)に嫁ぐ女性です。
こうして寅次郎の、実にうらやましいニート生活がスタート。そこへ、玄瑞からメールが届き、史実通りの玄瑞激おこプンプン丸エピもスタート! すると、数え13歳にして数々の大活躍をご経験なされたスーパーヒロイン文さまが、ニート寅次郎に塾の開講をご提案なさいます。なるほど、数多くのテロリストどもを輩出したことで知られる松下村塾は文さまの発案でしたか。「テロリストの母」とでもお呼びしましょうか。
早速塾生勧誘に乗り出す文さま。しかし、姉の縁談を勝手にまとめたり金子母や高須娘から同行を懇願されたり兄を叱ったり、生きて腐って呪っていた富永有隣を筆1本でゆるキャラ化したさすがのスーパーウルトラヒロイン文さまでも塾生勧誘は難航。文さまでもうまくいかないとは、何と高難易度なミッション!
次に文さまが向かったのは、久坂玄瑞のご邸宅。寅次郎のリプライを届けに来たのです。すると聞こえてくる、何だか弱々しい詩吟。が、ノベライズには「詩を吟ずる美声が響いた」と書いてあります。なるほどあれは美声でしたか。「弱々しい」などと書いてしまい、本当に申し訳ありません。
こうして棒読み玄瑞と再会した文さまは、寅次郎のリプライを渡します。が、寅次郎に激しくdisられてポンコツ玄瑞激おこ。まぁ、寅次郎が玄瑞をメールでdisったのは史実なので仕方がありません。
一方、伊之助は周布派から椋梨派に鞍替えし、周布ビックリ。味方を後方支援するために敵に面従腹背する主人公チームの1人って、ありがちなパターンですな。そして寿もセレブ女子会に加入。腰元に見えてしまうのが残念ですが。とはいえ女子会メンバーの感想も似たようなものだったようで、イケてない寿を嘲笑。すると、リーダーの椋梨妻がフォローして寿は心酔。けど椋梨妻は内心では寿を見下している……。あー、こんな感じの現代劇、よく見ますね。
現時点では大して必要性のない伊之助を話に絡めるため、テンプレ的なエピで強引にねじ込んでる感じです。伊之助の役割は普通に周布と桂に任せておけばよかったのに。え、そうしたら伊之助の出番がないって? だって、この時点では伊之助はそもそもイラナイ子だし……。
ちなみに、ノベライズには椋梨が伊之助に寅次郎の様子を尋ねるくだりがあるのですがカット。
寅次郎にdisられたポンコツ玄瑞は、感情むき出しのメールを早速送信してきます。ああ、メールだとこじれるから、送信する前に一呼吸置くのは基本ですよ。メールリテラシーは高くないようです。ま、御所に大砲撃ち込むようなテロリストらしい短絡っぷりともいえますが。
が、寅次郎に既読スルーされ、ますます激怒するポンコツ玄瑞。
ようやく届いた寅次郎からのメール。さらにdisられ、またも激怒して返事を書くポンコツ玄瑞。だから、頭に血が上ったときにメールを書くなというのに。ドラマでもノベライズでも特に明言はないのですが、ポンコツ玄瑞のメールを1カ月既読スルーすると宣言していたので、少なくともこの時点で安政3年(1856年)になっていると思われます。スーパーヒロイン文さまは数え14歳になられ、ポンコツ玄瑞は17歳です。
ポンコツ玄瑞の境遇をお憐れみなられたヒロイン文さまは、慈悲深いことにお手製のライスボールを恵んでやることにします。しかし、ポンコツ玄瑞はあろうことか、ヒロイン文さまのありがたいお慈悲を拒絶。一体何が気に入らないというのでしょう。
さらに、寅次郎との直接対決を勧めるヒロイン文さまですが、ポンコツ玄瑞にまたまた拒絶されると一転、ポンコツ玄瑞に激しく説教を始めます。さらに、寅次郎ばりの挑発を始める文さま。さすがスーパーヒロイン、やりたい放題です。
そして、ポンコツ玄瑞の秘孔である「医者坊主」を突きます。さすが文さま、人が嫌がることをしてはいけないという、ごく当たり前の躾はされていないようです。ヒロインですから仕方がありません。
激高したポンコツ玄瑞の様子に驚き、次々と部外者が参戦して拡大する乱闘というありがちなドタバタ劇が失笑を誘います。「熱血先生、誕生」なんてタイトルを付けちゃうスタッフが集まっているのですから、お察しです。
乱闘が一通り終わると、おいしいタイミングで現れた寅次郎。ポンコツ玄瑞をホメ殺しです。さらにライスボールをエサにポンコツ玄瑞を勧誘します。
こうして、杉家に未来のテロリストどもが集まってくることになるのでした、と。
2015年 大河ドラマ「花燃ゆ」キャスト(配役)
大河ドラマ「花燃ゆ」 主要人物年齢年表(松下村塾+α)
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